風のように

2003/09/20(土)20:47

空と海の輝きに向けて・・

僕は原稿を書くときは、音楽をかけていることが多い。朝、昼、夕、夜、深夜などの時間帯や、そのときの気分で聴くジャンルは全然違うのであるが、総じて頭の中が煮詰まったときに聴く音楽は一種の清涼剤の役目を果たすのだ。そんなとき、ふと昔聴いたあの詩が懐かしくなって、ミニコンポにカセットテープ(うわ、古いなぁ・・)を入れて再生ボタンを押してみた。スピーカーか独特のテンポと深遠な響きを持った詩が流れ出る・・それは、あのユーミンがまだ『荒井由美』だった頃、『ひこうき雲』というファーストアルバムに収録されていた『空と海の輝きに向けて』という曲である。その歌詞を以下に載せてみた。-----------------------------------『空と海の輝きに向けて』月のまなざしが まだ残る空にやさしい潮風が門出を告げるこの人生の青い海原におまえは ただひとり帆をあげる遠い波の彼方に金色の光がある永遠の輝きに命のかじをとろう----果てない旅路にやすらぎを求めていつしか かの胸にいかりをおろす呼び合う世界で空と海が出会うおまえは歌になり流れていく遠い波の彼方に金色の光がある永遠の輝きに命のかじをとろう-----------------------------------かって、一人で夜中にこの詩を聴いているときに、突然、訳のわからない歓喜に包まれて体全体が震えだし、涙がボロボロと溢れ出したことがあった。そして、無意識のうちに何回も詩の内容を口ずさんでいた。『遠い波の彼方に金色の光がある・・・永遠の輝きに命のかじをとろう』なんて、深遠なる詩なんだろうか。とても17歳の少女(作詞当時)が書いた詩とは思えない。何だか、すべてがわかっていて、すべてを理解し、すべてを受容しているという、とてつもない大きさを彼女に感じたのだ。人はすべて旅人なんだ。一人一人、旅のコースもスケジュールも異なるけど長い旅もあれば、短い旅もある穏やかな旅もあれば、激烈な旅もある楽しい旅もあれば、苦しく切なく悲しい旅もあるでも、結局すべての人は『ただひとり帆をあげる』のだ『遠い波の彼方』の世界を信じながら僕は、遠い波の彼方には『天命』があると思う。『天命』は『天職』である人もいるだろうまた別の形態を取る人もいるだろう形態はどうであれ『金色の光』に包まれたように輝いている自分がそこにいるのだと・・でも、光り輝いている自分って、どんなんだろうね♪

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