Pum’s Life

2007/08/05(日)00:11

AVP のRed Russia デザイナーズ・プレビュー

ウォーゲーム:各メーカー動向(110)

 1918年から1921年までのロシア内戦をテーマとするゲームであるRed Russia のデザイナーによるプレビュー記事がAvalanche Press のHP に掲載されました。このゲームは2人から5人までプレイすることができ、4ターン1年で全12ターンという長さです。システムは同社のSoldier Kings のものを改良しているそうです。今年の秋頃の発売予定で、プレオーダー価格は39.99ドルです。  デザイナー・プレビューによると、このデザイナー(William Sariego)は子供の頃からのロシア内戦ファン(そんな奇妙なファンがいることが愉快です!)だそうで、昔は、同テーマでたったひとつのゲームだったSPI のRussian Civil War を中古で手に入れ、ひたすらプレイしていたそうです。ちなみに、日本では月刊タクテクスがこのゲームを「そして誰もいなくなるゲーム」と紹介して以来、「SPI にありがちな、どうしようもない実験ゲーム」という評価が定着してしまいましたが、アメリカでのゲーム評を読む限りではそんなに酷い言われようではありません。閑話休題。最近はロシア内戦のゲームも増えてきましたが、彼はGMT のReds をことの他、評価していますが、Reds が2人用のゲームであることが残念だと考えており、多人数でプレイするエキサイティングなロシア内戦ゲームを作ろうとしているそうです。  さて、システムはSoldier Kings の流用とのことですが、この内戦を再現するために、まずは、兵科(ユニットの種類)を大幅に増やし、騎兵の効果を大きくしたとのことです。デザイナー氏に言わせると、ロシア内戦というのは騎兵がその衝撃力を発揮することのできた最後の戦いだそうです(私自身はその考え方には首肯できませんが・・・・)。また、5人でプレイすることを前提にデザインしていましたが、ディベロップの過程で、4人でのプレイが最適なように変わっていったそうです。  ロシア内戦のゲームといえば、デザイナー氏が言っているようにReds がひとつのスタンダードどして確立し、対抗馬として、かなり毛色は違いますが、Clash of Arms のTriumph of Chaos もある中に参入してくる本ゲームの出来はどのようなものなのでしょうか? 期待して待ちたいと思います。

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