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我が友人、石田さんのブログでコブラの作戦研究が熱心にされている。その中で、スタックオーバーとなる移動を行い、より弱小なユニットを除去することによってスタックを強化するという移動の是非について議論されている。本件については、まず第一にルール上はまったく問題はないと私は考えている。英文ルールの原文は以下のとおりである。

"There is no limit per se on the number of units that may pass through a hex.  However, at the end of any Movement Phase, and always during any Combat Phase, neither Player may have more than one division in a hex." (中略) "If units are ever in excess of the stacking restrictions at the end of a Friendly Movement Phase, the excess units in the hex must be eliminated and removed from the game.  The units to be eliminated are chosen by the owning Player" (最初の文中の"per se" はラテン語由来の言葉で「それ自体が、本質的に」といった意味であることに注意)

 スタック制限を超えるへクスを通過することは可だが、スタック制限を超えてはならないとしている。しかも、わざわざ、最後の文章を付け加えて、仮にスタック制限を超過する場合には所有プレイヤーが任意のユニットを除去せよとしている。すなわち、ルールでは「スタック制限を超過すること」が想定されているのである。
 また、移動以外でスタック制限を超過する可能性のある退却では、
"Retreating units must, if possible, retreat into a vacant hex.  If no vacant hex is available, it may retreat into or through a hex occupied by a Friendly unit.  Units may not retreat  into a hex in violation of stacking restrictions; units forced to do so are eliminated. (後略)" となっている。
 すなわち、退却する場合には、スタック制限を超過するユニット群の中から所有プレイヤーが任意に除去するユニットを選ぶことはできないのである。明らかにスタック制限のルールとは別の独立したルールであると言える。上記以外にスタック制限超過に伴うユニット除去に関するルールはない。
 以上を踏まえた上での私の見解は次のとおりである。
(1) 故意にスタック制限超過の状況を生み出す移動は可能である。
(2) スタック制限超過が発生した場合には所有プレイヤーが除去するユニットを選択する。
 なぜなら、ルール上ではスタック制限超過という現象の出現をあらかじめ想定しており、その対応方法を明確に定めているからである。この規定を、気がつかないで発生してしまったスタック制限超過を解消するためのルールであると考えることも可能であるが、仮にそうだとすると、そういった、「本来、ルールを適切に運用していたならば発生しない状況を規定するルール」が他にも多数存在していてもいいはずであるが、そのようなルールはない。また、そういったルールを逸脱した行為に対する救済あるいは解消のためのルールを作り出したらきりがない。例えば、「もし、前ターンで補給切れだったことが発見された場合のルール」だとか「もし、前々ターンでの戦闘比計算が間違って1コラム異なるコラム列を用いて戦闘結果を適用していた場合のルール」だとか「もし、増援を1ターン早く出してしまった場合のルール」といったルールも必要となり、非現実的である。もちろん、原文には"ever" の文字があるので、「たまたま発見されたスタック制限超過」についての規定ではないかとも主張できるが、先に述べた理由により、私ならそのような見解は退ける。
 したがって、ルールではあくまでも、ルールの範囲内として起こり得ることが規定されていると考えることが妥当だと私は考える(中にはそうではないゲームも多々あるが、COBRA はそういったゲームではないと考えられるほどルールの完成度は高く、誤っている部分については適切なエラータが発行されている)。

 次に、そのようなルールがウォーゲームとして妥当かどうかである。そもそもルールによって制御されるゲームにおいてルール内での矛盾でもない限り「妥当性」を検討する必要はまったくないのだが、この業界ではそういったことを考えることが多々あるので、考えてみたい。
 COBRA のへクススケールは2マイル(3.2km)である。半径1マイルの円とすると約8平方kmである。東京駅を中心とすると北は小川町、西は皇居の西端、南は築地市場、東は人形町という範囲に相当する。この範囲にスタック制限であるわずか1個師団だけしか物理的に入れないということは考えられない。スタック制限とはむしろ補給や移動の管理、管制上の問題をスマートに表したルールと解釈しなければ、そもそも成立しない概念ではなかろうか? そうだとすれば、スタック制限超過に伴うユニット除去とは、軍隊としての機能を維持するために、後から送り込んだより強力な部隊に陣地や道路を空け、補給や通信連絡網も含めた様々な支援の中から限られた原資を与える優先度を反映した結果、その優先度から落ちた部隊が実質的な戦闘能力を失ったため、ゲーム上は除去されたと考えられるのではないだろうか? 私はスタック制限ルールは、直接、ゲームルールで表現すると煩雑になる様々な後方支援要素と限られた陣地等の攻撃および防御設備の物理的制限を表していると考えている。
 したがって、故意にスタック制限を超過させて、必要度の低いユニットを除去することは、兵站上の優先順位を変えただけでしかないと考えれば、特に問題のないルールだと解釈できるのではないだろうか?

 どうしても自分の主義や考え方と合わないルールが存在することは確かである。しかし、そういった状況に出くわした場合の最善の方法は、自分はそういったルールは適用せず、また、そういったルールを適用してプレイする相手との対戦を避けることである。
 ルール解釈は個人の自由であるが、それを他人に押し付けることはできない。
 私がここに書いたことも、単に英文ルールの記載ぶりに基づきもっとも合理的に考えると、以上のルール解釈となるのではないかという、私の単なる個人的な見解である。

ちなみにAH のGENERAL に掲載されたPGG の作戦研究でも、この「故意にスタック制限を超過させ、弱小なユニットを強力なユニットに置き換える作戦」が赤軍の常道策として書かれていたことがある。もっとも、PGG の赤軍はユニット数のマネジメントがかなり厳しく、1ユニットたりとも無駄にはできないので、そういった「贅沢」な戦術は実行するのが躊躇われるのだが(笑)






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Last updated  Jan 16, 2008 01:35:41 AM
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こんばんは   石田治部 さん
佐藤さん 今度の忘年会くるんでしょうね???

佐藤さん案有り難うございます
いろいろ考え方あってこの世界の難しさの一面を体感できました

このスタックオーバーは間違いなく証拠あるのでルールに書きやすいのではないかと思います (Jan 16, 2008 11:57:08 PM)

訂正   石田治部 さん
新年会でした!

1・20ですよ (Jan 16, 2008 11:57:44 PM)

Re:こんばんは(01/15)   sato_pum さん
石田治部さん
>佐藤さん 今度の忘年会くるんでしょうね???

あ~すいません。その頃は北海道でスキーです~♪
でも、最近は家を買うために結構頻繁に奈良には帰っているのですよ。でもひたすら土地と不動産屋回りで潰れています。やれやれです。

>このスタックオーバーは間違いなく証拠あるのでルールに書きやすいのではないかと思います

これは少し意味がわからないのですが、要は『ルールの適用ミスが現行犯でわかるので、修正措置が決められているのではないか?』ということですかね?
そういう解釈もありだとは思いますが、オーバーラン失敗時の措置かもしれません。先ほど、新たにエントリを書いたので、そちらを参照して下さい。 (Jan 17, 2008 01:23:10 AM)


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