2006/12/31(日)18:47
漫☆画太郎「まんカス」
休日。
日記更新。
漫☆画太郎「まんカス」、一気に読む。
「Quick Japan」掲載作を中心に収録。ほとんどは「QJ」掲載時にも読んでいるはずだが、まとめて読むとまた印象が変わる。ラジオで耳にした曲を、アルバムで聴くような感覚。
同じ絵の反復により産み出されるリズム。スピードのある線。意味よりも音としてとらえられた言葉群。
漫☆画太郎作品にあるそれらの特徴は、身体的な快感に訴えてくる笑いとなる。
1話ごとにオチらしいオチがあるわけではなし、テンションがあがりきったところで唐突に断ち切って、あっさりと次の話へ。物語を放棄してでも、快感のほうを追う。その結果、本1冊を駆け抜けていくような疾走感が、ここにはある。
描かれているのは、エロと暴力の猥雑な世界。そこをどろどろと留まることなく、突き抜けてゆく爽快さ。
巻末解説、草森紳一。「QJ」ならではの見事な人選。こちらも、読み応えたっぷり。
テレビ、あれこれ。
◆ドラマ「ちびまる子ちゃん」、2回目。
このシリーズが定着すれば、清水ミチコは、“理想のお母さん”みたいなアンケートで上位に選ばれるようになるのではないか。子役は別にすれば、清水ミチコがいちばんの名演。
◆映画「DEATH NOTE 前編」。
意外と、と言ってはなんだけれども、なかなか面白かった。原作も読みたい気になる。
目新しさこそないけれども、安心して観ていられる危なげのない演出、金子修介監督だと知って納得。