2004~2013

2007/12/25(火)20:53

「爆笑レッドカーペット」/「M-1」の歴史

テレビ・ネタ番組(76)

バイト。 店長には非常に申し訳ないことになってしまったが、でも、しかたがない。1月10日まで、ということに決まる。 昼食。パンチマハル、キーマカレー。 帰宅。 テレビ、あれこれ。 ◆「いいとも」テレフォンショッキング、宍戸錠。11年ぶり。 ひさびさに本当の大物が登場か。例えば、小林旭がここに出ると違和感たっぷりになるだろうが、宍戸錠は、もう少し軽い位置にいる。高橋英樹のようにバラエティ番組に染まりきる俳優とは違い、映画俳優の色を汚すことなく、バラエティ番組に出ることもあるぐらいの距離感。じつに、かっこいい。 ◆「爆笑レッドカーペット」。 もともとは「あるある大辞典」の穴埋めとして始まったこの番組、もう、完全に今年のお笑いの流れを作っている。ネタのショート化に対する懸念もあるが、プラスの面を見れば、ここに登場するようなひとたちの瞬発力は、10年前の“お笑い芸人”とは比べものにならないくらいに向上しているのではないか。 超新塾。テンポが異常に早くなってきた。 キャン×キャン。玉城の髪型にびっくり。 TKO。歌ではなく、セリフで「知ったかぶり」を。 藤崎マーケット。ちょっと新しいパターンを出してきた。意外と、ポテンシャル高いかもしれない。 NONSTYLE。この関西ぽさは、服装のセンスからだろうか。 髭男爵。ボケとツッコミが、いつの間にか逆になったのか。ワイングラスを持ってしまうという、漫才としてはかなり不自由なことをやっているのが気になる。 2丁拳銃。コント「ゾンビくん」。漫才のひとは、こういうことをしたがるのか。 ザブングル。自慢話をしたあとにめんどくさいひとことを発するバイト先の店長のコント。顔芸を使わなくても充分面白い。 ジョイマン。脱力ラップ。ダジャレを言うための新しいツール、と考えることもできるかもしれない。 にしおかすみこ。少しずつ、むかしの西岡すみこの漫談に戻ってきている。 クールポコ。「エンタ」のテンポだと、この番組ではもたつく感じがする。 なかやまきんに君。筋肉ポーズを決めながら、スパゲッティに粉チーズをかけるだけなのだけど、馬鹿馬鹿しい。食べるのかと思ったら、かけるだけで終わってしまうのも意外。 ブラックマヨネーズ。サンタクロースのコント。コントになると、ダウンタウン風のような。 カナリア。二者択一の歌。構造的には、なぞかけと同じ。 ヤポンスキー。絵の芸だけをすっきり見せれば良いのに、余計なことをしすぎる。 ムーディ勝山。「汽車の歌」。これはムード歌謡なのだろうか。 トップリード。カップルの別れ話のコント。なんとも、泥臭い。 狩野英孝。イケメンの三段落ち、「スタッフーッ」という定番の浸透。 我が家。キャラクターが浸透してくると、ちょっと面白くなってきた。 チョコレートプラネット。「合わない刑事」。つまり、“合わない”セリフを“合わせる”稽古をしているわけで、ただ合わせるよりも難しいだろうと。 こまつ。清水ミチコやピアニスターHIROSHIもやるようなネタ。演芸的には、物足りなさがある。 永井祐一郎。ナイナイ騎士。ものすごく大雑把に言うと、トニー谷の線かもしれない。 はんにゃ。柔道部のヘタレ先輩のコント。 モエヤン。ヌーブラヤッホー。なんだろう、この貧乏臭さは。 FUJIWARA。英会話教室のコント。藤本のコケっぷりがなかなか。 鳥居みゆき。妄想紙芝居。まず、印象に残るのは怖さか。しかし、自分で「妄想」と言ってしまうと、そこに理性が入ることになる。ただ、「紙芝居」で良いのではないか。 スマイル。ウーイェイ。ツッコミのひとが何気なく上手いと思う。 こばやしけん太。悪魔の電動ヒゲソリ。音マネとパントマイムとして観ると、甘さがなくもないのだが、この志はとりあえず支持したい。 しずる。声の出しかたに青春が凝縮されている。 ジャルジャル。取り調べ室のコント。無駄がない。見事。 チーモンチョーチュウ。気功術のコント。ツッコミのひとがこれだけ動けるひとだとは知らなかった。 世界のナベアツ。3の倍数と3がつく数字のときだけアホになるという芸。さらに、カムバックでは、それに加えて8の倍数のときに気持ち良くなるという複雑さ。もう、この設定だけで、リズムは保障されている。非常に数学的なネタ。 バカリズム。イニシャル教師。「トツギーノ」と並ぶ代表作だと思うが、コンビ時代の「ラジオ挫折」のように、初期に代表作ができてしまうことに懸念がなくもない。 ストリーク。本来の漫才を、短めながらもきっちり。 アントキの猪木。カーナビ。もう、笑い声だけで可笑しい。声の強弱が肝。 マシンガンズ。ツッコミを合わせる気持ち良さ。ハリガネロックよりも荒々しく、声の印象からは加藤浩次も連想。 ピース。学生に化けているタヌキのコント。 ハイキングウォーキング。あいかわらずの「ミスタースズキックス」。スーパーイリュージョンに至るまでのやりとりも、なかなかに可笑しい。 なだぎ武。ディランではなく、結婚相談所のコント。友近に比べると、演技の引き出しが少ないか。 フルーツポンチ。しずると同じく、声の出しかたがポイントなのだと思う。 くまだまさし。ピッコロ大魔王。鼻息を制御できてないのが、かなり馬鹿。 カムバックレッドカーペットでは、今回も、ハイキングウォーキング&くまだまさしが。非常に、喰始が好みそうな芸風。 レッドカーペット賞。審査員・茂木健一郎が世界のナベアツを選出! ジャリズムではうんともすんとも言わなかったのに、このキャラクターで売れるようなことがあったらすごいな。 ◆「アメトーーク!」M-1グランプリ芸人。中川家、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、スピードワゴン、笑い飯。「M-1」の歴史を振り返る。 2001年、優勝・中川家。初回の雰囲気が、今とはだいぶ違うことを改めて確認する。最大の違いは、このときはまだ、“お笑いブーム”ではなかったということではないか。当時はまず、吉本興業主催のコンテストという部分への疑念を、なるべく払拭しようという意図が働いていたように思う。たしか、各中継のリポーターには、海砂利水魚、Take2のすがたがあった。わずか6年前だけれども、審査員に青島幸男がいることには隔世の感あり。 2002年、優勝・ますだおかだ。笑い飯がセンセーショナルに初登場。決勝で敗れた笑い飯とフットボールアワーが、ますだおかだ以上に強烈な印象を残すことになる。敗者復活制が導入されたのもこの年から。スピードワゴンが勝ちあがり、談志師匠に低得点をつけられて若干の物議をかもしたが、今、観直すと、これはやはり低得点でもしかたがないだろう。テツandトモも出場。翌年には、テツトモを中心とした空前の“お笑いブーム”が起きることになる。 2003年、優勝・フットボールアワー。今の「M-1」の影響力、注目度は、この年でできあがったような気がする。中川家、ますだおかだの2強が抜けて、「M-1」で認知された若手を中心に争われるようになったといって良いだろう。敗者復活、アンタッチャブル。映像を観直すと、このときでもまだ、柴田が荒々しく見える。千鳥、初登場。 2004年、優勝・アンタッチャブル。前年の敗者復活をきっかけに、この時点ですでに、アンタッチャブルはテレビで売れっ子になっていた。大本命が、きちんと制したというかたち。南海キャンディーズ、初登場で強烈な印象を残す。審査員に、紳助、松本が不在という年でもあった。 2005年、優勝・ブラックマヨネーズ。この年から本命不在で混戦模様となる。すでに常連だった、笑い飯、麒麟を押さえて、無名のブラックマヨネーズが優勝という波乱の展開。 2006年、優勝・チュートリアル。ここまでの歴史を再確認すると、やはり、この年は盛り上がりに欠けた感は否めない。前年から頭角を現していたチュートリアルが、しっかり守ったというところか。 最後に、今年の注目コンビ、ザ☆健康ボーイズが出演。 この収録は準決勝の前だそうで。スピードワゴンの敗退について、なんのフォローもされていないのは気の毒。

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