2004~2013

2008/04/29(火)00:39

「ヨコハマ大道芸」~馬車道・イセザキ会場

大道芸(24)

前項からの続き。 「ヨコハマ大道芸」。 みなとみらい21会場から、馬車道会場へ。 DAISUKE、ストリートサーカス。素通り。 生香園前、今年は周冨輝は現れず。 タカパーチ、人間ジュークボックス。ちょうど、テレビの取材中に遭遇。ローカルニュースみたいなコーナーか。「サザエさん」の主題歌を吹いていた。 中国雑技芸術団。ここも常連。オーディエンスの外側で出番を待つ少女たち、稽古を始める。内側でやってるひとより、こっちのポーズのほうがすごい。 ケチャップリンたび彦&カム有田。第二のお目当て。「チョコ摩訶サーカス」というユニットで。このふたりがユニットを組んでいることは、ここに来るまで知らなかった。 まずは、ケチャップリンたび彦。子どもをからかったりするやりとりが楽しい。音響担当のスタッフが音出しのタイミングを間違えてばかりでひどかったが、まぁ、ボランティアのスタッフだからしかたがない面もある。 そして、カム有田。ようやく、初めて観ることができた。そもそも、このひとの名を知ったのは「キンゴロー」なのだ。過去には、「カム&トシ」というコンビで「お笑いスター誕生」に出ていたこともあるひと。 ひとつの手桶を固定してあるヘルメットをかぶり、そのうえに、足で蹴りあげた手桶をつぎつぎに重ねていく芸が、地味だけれども見応えあり。たんたんと、失敗しながら何個も何個も続けていく。ようやくすべて乗せ終わったと思ったら、たび彦が手桶を増やすというパターン、それを何回か繰り返す。風が強かったので、やりにくかったんじゃないかと思う。 パイプ椅子を重ねて、その上での倒立。最後には、トランポリンでジャンプして、フラフープの輪を宙返りでくぐり抜ける。あっさりと見せているが、けして若くない芸人が、マットも敷かずにアスファルトの上でこれをやっている凄み。手桶の芸で失敗が続いたところで、たび彦が“もみじマーク”をカム有田の胸に貼りつける演出があったが、おそらくもう、カム有田は60歳近いはず。この年齢でアクロバットの芸人をやり続けるのは大変なことに違いない。 投げ銭を作るため、コンビニで買い物。 Kaja、ジャグリング&マジック。常連。トランプのマジックが始まって、もうちょっと観たかったが、ほかのお目当てのために抜ける。 Yukki、ジャグリング。素通り。 長谷川きよし。第三のお目当て、だったのだけれども、どういうわけかホームページで告知していたタイムテーブルと違っていたようで、着いたときには最後の曲だった。非常に残念。しかし、長谷川きよしのようなヒット曲のある歌手が、路上で歌っているなんてとんでもないことだと思うのだが、見た目が派手な中国雑技芸術団のほうがよっぽど客が集まってるのはなんとも。   イセザキ会場へ。 山本光洋、パントマイムパフォーマンス。このひとも面白いのだが、今日は素通り。まだ観たことがないひとを優先的に。 京本千恵美、コメディパントマイムショー。おなじみ、「白鳥の湖」。ひと目で、馬鹿なことをやっているとわかる。 のどが渇いたのと寒いのとで、投げ銭用の小銭を増やすついでに、缶コーヒーを買う。 松坂屋屋上へ。 そっくりエンターテイメント。青江二奈、四ツ木ひろし、イセ太郎。 客席、見事に中高年ばかりで、遠慮して遠巻きに観賞する。「伊勢佐木町ブルース」、「よこはま・たそがれ」と、御当地ソングを歌いさえすれば、この場ではニセモノでもなんでも良い。ちなみに、青江二奈と四ツ木ひろしと後川清は同期デビューなのだそうです。まったくどうでもいい情報だけれども。 イセ太郎は、前者ふたりのような擬態系ではなく、いろいろなひとのものまねをやるらしい。最初に、森繁久彌で登場。さわりだけ観て、退散。 暖かければもう少しがまんしたのだが、寒さに耐えられず。 一旦、休憩。 かつや、カツカレー。 加納真実、パントマイム。素通り。 シルヴプレ、愛と笑いのパントマイム劇場。素通り。 三雲いおり、お笑いジャグリング。面白いのは知ってるんだけども、素通り。 雪竹太郎、人間美術館。まだ観たことがない、ここを優先。西洋美術の形態模写といえば良いのか。全身白塗り、半裸で、ロダンの「考える人」、ミュロンの「円盤投げ」、ムンクの「叫び」などと同じポーズをする、ただそれだけなのだけれども、独自のスタイルを持っているということがすごく重要な気がする。ピカソの「ゲルニカ」では、観客を数人ひっぱり出して参加させる。風貌に似合わず、物腰の柔らかいコミュニケーションが和やか。 おっと、つぎのお目当てが始まってしまうので、途中まで。投げ銭は最後に集めるのが慣例なので、タダ見になってしまうのが申し訳ない。 Funny Bones、コメディパペット。最後のお目当て。このひとたちは何年も前に「誰でもピカソ」で観たことがあって、ずっと生で観たいと思っていたのだが、ようやく念願かなう。日本人とイギリス人のコンビ。まず、ジャグリングやマジックの小ネタをつぎつぎに繰り出す、そのスピード感が爽快。BGMに「Always Look on the Bright Side of Life」を使っていたが、やはり、モンティ・パイソン的というか、イギリス的なブラックユーモアというか、客をからかうやりとりがなかなかに意地悪で、オーディエンスでもなんでもない、後ろを歩いてるだけのひとを不意打ちでおどかしたり、ただのファーストキッチンの客にアピールを始めたり。人形をひっぱたいたり、放り投げたりする乱暴さも可笑しい。最後に、「TOKYOゾンビーズ」というキャラクターに扮するのだが、これがさらに大傑作。伸びたり縮んだり、ねじれたり、中身の人間のかたちを意識させないような、じつに信じられない動きをする。ただただ、楽しかった。最後の最後で大満足。 これで終了。強風と寒さで、すっかり、からだが冷えきってしまっていたが、面白い芸を観ているあいだだけはそれを忘れさせてくれるのだ。 ブックオフ。 暖まるために入ったようなものだが、また、ついつい、読めない量の本を買ってしまう。 100円本、10冊購入。竹内薫&茂木健一郎、田辺聖子、松浦理英子、山田詠美、柳美里、中谷美紀、吉井妙子、松田哲夫、和田誠、野末陳平。 帰宅。 テレビ。「談志・陳平の言いたい放だい」。 冒頭で、家元「谷、なんだっけ、ヤワラちゃんていうの? 決勝をたまたま観たの。ほいで、見事に投げ飛ばされちゃったの。で、それがオリンピック代表になって、勝った彼女はいったいどうすりゃいいの? 勝ったやつが落ちちゃうという、この矛盾だよ。それを平気で受けてるこのヤワラちゃんていい年こきやがったあのババァはね。まぁ、ババァじゃねぇや、バァぐらい。そいでね、恥も外聞も誇りも、なんにもねぇゲスなおんなだね、ありゃ。」

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