2004~2013

2009/04/23(木)21:36

「みなとみらい21大道芸」~川原彰・奥田優子

大道芸(24)

朝、横浜へ。 東口。 ポルタ。丸善。 立ち読み。「週刊文春」。 この2日間、外出しなかったので、土曜日になってしまった。 今週の小林信彦御大、「ヤッターマン」を絶賛! 「ぼくが「ヤッターマン」を気にしていたのは、福田沙紀(ヤッターマン2号)を見たかったからである。」 「三池崇史監督はテレビアニメ版をリスペクトして、オリジナルの設定を変えないようにした。これが成功のもとである。有名なアニメを土台にして〈作家性〉を見せようとする卑しさとは正反対のやり方である。」 「深田恭子は「下妻物語」以来の適役である。感心したのは、彼女がズッコケるショットを途中で切っていること。三池監督のリズム感の勝利で、この方が笑えるのです。」 ロッテリア、ソーセージ&エッグセット。 時間つぶし。 歩いて、新高島へ。 「ヨコハマ大道芸」。 もともとは「野毛大道芸」としてやっていたものが、3年前から、みっつのエリアに分かれた。ひとまとめでやればいいものを、事情は知らないけれども、それぞれの地域が主張するようになったということだろうか。 今週は「ヨコハマ大道芸」と「みなとみらい21大道芸」が開催。「ヨコハマ…」は「ヨコハマ大道芸実行委員会」というNPO団体や商店街の組合などからなる団体が主催、「みなとみらい…」は社団法人横浜みなとみらい21が主催。しかし、このふたつはホームページも一緒になっているので、まとめて「ヨコハマ大道芸」みたいなもので、このへんがどういう関係なのかよくわからない。 「野毛大道芸」は「野毛大道芸実行委員会」が主催で、1週ズラして来週の開催になる。 まず、みなとみらい地区、「みなとみらい21大道芸」から。 今年は最初から観ようと思って早めに到着。 GENTO。インフォメーションで、まず、パンフレットを買う。100円。このパンフレットも「ヨコハマ」と「みなとみらい」とで共通のものになっている。 kajaというジャグラーがのんびりと準備をしているすがたが見える。だが、なかなか始まりそうになく、まだ、午前中でひともいないし、そんなもんかなぁと思って、とりあえずジャックモールへ進む。 しかし、ジャックモールもまだ、なにも始まる気配がない。 あれ、おかしいなぁと思ってチラシで開始時刻を確認すると、あらら、てっきり、11時からだと思い込んでいたのだが、11時半からじゃないか。そりゃあ、まだ始まらないはずだ。 間違えて、ちょっと早く来すぎてしまった。 ロッテリアでもっと時間をつぶしていれば良かったのだが、さらに30分、改めて時間をつぶし直すのもつまらない。 11時半開始のものをチラシで探して、移動することにする。 なんとも効率の悪い出だしになってしまったが、しかたがない。 横浜美術館前を通過して、クイーンズスクエアへ。 美術の広場でも、クラウンが準備中。 クイーンズサークル。 三雲いおり、ジャグリング。デビルスティック、ディアボロなど。それに加えて、しゃべりで笑わせるひとなのだけれども、この会場だと音が反響してしまって聞き取りづらいのが残念。これでずいぶん、盛りあげそこなっていると思う。主催者側が芸風を把握していればそんなことにはならないだろうに、もうちょっと考えて欲しいよなぁ。 途中で、クラウンと交代。バルーンを始めるが、なかなか面白くならないので、最後まで観ないで移動する。 円形広場。 中国雑技芸術団。ちょうど始まったところから。団長が、かたことの日本語で司会をするのが味があって可笑しい。 女のひとが仰向けになって足を持ちあげるかたちで、足の上に、でっかい壺、テーブルを乗せてころころ回転させる芸を披露。それを紹介する団長、「足の技!」って、そのまま過ぎるだろう。 クイーンズパーク。 森田智博というジャグラー。ディアボロをやってるところ。ちょっとだけ観て、素通り。 ワールドポーターズを通って、運河パークへ。 パンフレットを見て、ハンガーマンというひとが少し気になっていたのだが、まぁ、実際に観ると、気にしたほどでもなかった。“コミックジャグリング”と謳ってるのだけれど、わざわざ“コミック”を強調していることを怪しむべきだった。これも、ちょっと観ただけで素通り。 会場間に距離があるのが、みなとみらい地区の難点だ。 気楽に行き来できないので、観るものを決めて、そこを観るしかない。そこがハズレだったら、適当にあきらめて移動しないと、いいものに当たらなくなってしまう。 本当はもっと、多少つまらなくてもだらだらと観るのがいいんだけどね。 汽車道を歩く。 海にはカヌーを漕いでるひとがいたりして、優雅な感じ。 馬車道方面に見えてた建物がいつの間にか消えてるんだけども、ここ、なにがあったんだっけ? 日本丸メモリアルパーク。 川原彰・奥田優子。このコンビは円形広場でおなじみ。週末に通りがかるとちょうどパフォーマンスに遭遇したりして、いつでも観れるという気がしているので、今まで、この「ヨコハマ大道芸(野毛大道芸)」ではいつも素通りしていたのだけれども、今日はまだ、ひと組もじっくり観ていないから、なんとなく観てみようという気になった。まぁ、この会場が、一度寄ったら出て行くと目立つかたちになっているということもあったのだけれど、ついつい最後まで観てしまう。 それにしても、ひさしぶりにじっくり観たら、とても面白かった。トスジャグリング、ディアボロ、シガーボックスなど、定番の技が多いのだけれど、ふたりで決めフレーズをそろえたりする、コンビでのギャグのパターンがじつに完成している。このような笑わせかたは、おそらく、屋内で観るとたいして面白くないかもしれないが、そこは屋外で鍛えられた、屋外のための芸風で、闘いかたの違いなのだ。 女性のほう、奥田優子というひとは、以前はこんなにジャグリングに加わっていたっけかな。ほとんど後見のように思っていたのだが、今日観たら、たくさん芸を見せているのでちょっと印象が変わった。 しかし、極めつけは川原彰のディアボロだ。これは本当にすごい。どうなんだろう、こんなに空高く放り投げることができるひとはほかにいるのだろうか。日本一なんじゃないだろうかと思う。いつ観てもすごい。すごいとしか言えない。歓声と拍手が自然に沸く。 クロスゲート。 タカパーチ、人間ジュークボックス。しばらく観てれば、窓が開いてトランペットが飛び出すはずなのだが、なにせ、立ち止まってるひとが誰もいないので、そこまで見届ける勇気はなかった。これも場所で損しているような気がする。 弁天橋を渡って、馬車道会場へ。 次項へ続く。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る