2004~2013

2009/05/04(月)20:11

平田オリザ「政治家を演じる」

新聞(7)

昭和の日。 どうやら世間一般ではゴールデンウイークのようだが、こちらはなにひとつ、ゴールデンなところはないです。 い・つ・も・ど・お・り! 朝、テレビ。 「やじうまプラス」をなにげなくつけていたら、北野誠の謝罪会見を報じていた。 しかし、VTRをただ流しただけで、アナウンサーはなにも発言せず。まぁ、この時間帯のワイドショーは同じニュースを繰り返しやるから、ほかのときにはなにかしゃべったのかはわからないが、ついこないだまでこの番組のレギュラーコメンテーターだった人間なのに、もう少しなにかあってもいいだろうに。この番組のこの問題に対する見解がまったく伝わってこない。 しかし、できることなら、北野誠には謝罪なんかして欲しくなかった。いや、北野誠本人に失望することはなにもない、唾棄すべきは謝罪せざるをえない状況のほうだ。 それにしても、毒舌家のキャラクターを演じなければ、という思いを反省していたのが非常にひっかかる。 朝日朝刊にも「北野誠さんが謝罪会見」という小さい記事。 「問題となった具体的な発言については、「相手に改めて迷惑をかけることになる」として明らかにしなかった。」 その他、朝日朝刊。 オピニオン面。寄稿、平田オリザ「政治家を演じる」。 「残念ながら日本では「演じる」という言葉自体が、何か自分に嘘をついているようなマイナスのイメージでとらえられてしまう。演じることは人間を他の獣と隔てる重要な能力の一つなのに。」 「米大統領選挙は、1年以上の時間と莫大な費用や手間をかけて、大統領という役柄にふさわしい人物を選ぶイベントである。選挙期間中、候補者たちは、様々な角度から人間性を問われる。」「誰もみな、そんな完璧な人間がいるなどとは信じていない。ただ、厳しい選挙戦を通じて、今後の4年間なり8年間なりのあいだ、米国大統領という大きな仮面を誰が被ることができるのかという「演技力」を試しているのではないか。」 「製造業に従事する方たちが失業すると再就職が難しいのは、一つには産業構造の転換で第2次産業が先細りし、雇用自体が減っているからだろう。ただ、ではなぜ他の産業に転職がきかないかといえば、それは端的に言って、コミュニケーション能力の問題なのだと思う。」「派遣村の問題は、だから根本的には、コミュニケーション教育を放棄してきた教育行政の失政であり、その失政のつけを、個々人が払わされる由縁はない。」「また、いまからでも人生の路線変更が可能な若年層には、小手先の職業訓練ではなく、コミュニケーション教育を徹底して行う必要があるだろう。新しい職種や環境ごとに自分を演じ分ける、そんな能力を身につけさせる必要がある。ここでもまた、「演じる力」が求められている。」 日中はほとんど眠ってしまう。 なんたる、体たらくか。 日記更新。 ネット。 Voice+、山形浩生「郵便局より歌舞伎座」。 「どうですか、鳩山総務相。あなたの文化の血は騒ぎませんか。」「鳩山大臣、チャンスですよ! ここで一発口を利けば、石原知事なんかよりも審美眼も文化的な気概もあるところを見せられますぜ!」 深夜、どういうわけか、犬に散歩をせがまれる。 あんまりしつこいから、なにかわけがあるのかと思ってしかたなく散歩に行くが、特に深い理由はなさそうだ。母親の散歩だとたいしたスピードで走れないから、ただ、思いっきり走りたいだけかもしれない。 ひっぱられて走らされるが、深夜で真っ暗なうえに、コンタクトレンズをせずに出てきてしまったので、ろくにまわりが見えない。気がついたら目の前にガードレールが現れ、危うく、ものすごい勢いで激突するところだった。こんなことで怪我をしてはたまらない。 例のごとく、なかなか帰りたがらないので、変なクセがついてもいけないから、無理矢理、抱きかかえて連れ帰る。 散歩時間、30分ほど。

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