景山民夫とカウンターカルチャー
朝から午後まで睡眠。パソコンをつけたままで眠ってしまった。眠りが浅くて、あたまがどんよりする。起きあがって行動を始めるのがずいぶん遅くなってしまった。外は雨。梱包作業、CDを聴きながら。バービーボーイズ「1st OPTION」。世代的にはこの世代、それよりやや下の世代かもしれないけど、このあたりは体験としてはまるで通ってないので、もちろん「ベストテン」なんかの歌番組に出てるのは観ていたから懐かしい気にもなるけれども、それ以上に新鮮に聴く気分のほうが強い。その後のバンドブームも通っておらず、同世代の音楽遍歴からしたら、僕はあまり共通の話題を持てないだろうと思う。Bungee Price CD20% OFF 音楽BARBEE BOYS バービーボーイズ / 1st OPTION 【CD】価格:2,016円(税込、送料別)つしまみれ「創造妊娠」。このバンドの名を知ったのは「マキタ学級大文化祭」で、そのときはライブは観なかったんだけど、その後、「やりすぎコージー」のエンディング曲に使われているのを初めて聴いて、ライブを観れば良かったと思った。最近、ラジオや有線から流れてくるのはアイドルばかりなので、こういうガールズバンドの歌いかたが新鮮で気持ちいい。つしまみれ / 創造妊娠 【CD】価格:1,890円(税込、送料別)日が暮れてから外出。雨上がり。ひと駅隣まで歩く。ヤマト運輸営業所。クロネコメール便、7点。いしうす、ミニカレーライスセット。暖かいたぬきそばにミニカレーライスが付いているセット。490円。ドトール。雑務、3時間ほど。西友、買い物。ひと駅歩いて帰る。帰宅。ツイッター。「紅白」の出場歌手が発表になったようで、ももクロと美輪明宏の初出場が大きな話題か。もっとも、大晦日は家にいないので今年もオンタイムでは観ない。あとで動画サイトでざっと観るかもしれないが、今のところ、まだ関心は持てない。小林幸子は落選したそうだが、「ニューイヤーロックフェス」に出ればいいと思う。価格調整作業、CDを聴きながら。浅井慎平「東京ノスタルジー」。あの浅井慎平が歌のアルバムを出しているという、それだけで気になってしまった。曲目は戦後歌謡、それのジャズ風アレンジということになるか。演奏陣は充実しているようだ。こういう文化人が出すレコードというのも、最近はめっきりなくなってるんじゃないか。マンガ家なんかに多い気がするけれども、趣味でバンドをやってたりとかはちょっと意味合いが違う。浦沢直樹のアルバムと楳図かずおのアルバムとを同列には扱えない。【送料無料】東京ノスタルジー [ 浅井愼平 ]価格:3,000円(税込、送料別)ひさしぶりに部屋から少し掘り起こし。アマゾン登録作業。作業をする時間を増やすと、そのあいだに動画を観る時間もどうしても増えることになる。先ほどの文化人のレコードから、今、真っ先に思い浮かべたのがなぜか景山民夫「やつらを喋りたおせ」だった。これが収録されてるCDは手元にないのだ。あんまり聴いたことがないから確認したくなったというのもある。ラジオでは何度か聴いた記憶があるけど、音がかっこよくて詞がふざけているというのが、この手のレコードの基本という感じがする。YouTubeに導かれるように観ていく景山民夫。「らくご in 六本木」での立川八王子の高座。いや、テロップを見ると「景山民夫」のままで、このときはまだ立川八王子の名はなかったのか。演目は「普通のおはなし」。落語的なテクニックもなにもなく、本当に普通に話をするだけなんだけれども、トルコに行ってどうだとかいう内容的なサービスは存分にしている。景山民夫の高座を観るのは、今、まったく初めてだったのだが、この正面を切れない感じ、笑いをとらなきゃ気が済まないのに堂々とできない感じ、ひしひしとわかる。高田文夫よりも、この景山民夫のメンタリティのほうが共鳴する部分が大いにあるなぁ。そしてもうひとつ、「ロック映像年鑑」という番組のようで、動画の説明文によると1991年7月放送とある。ロック史について語る流れで出てきたのだろうか、ここで景山民夫が語っているカウンターカルチャーについての講義がとても面白い。メインカルチャーに対するカウンターカルチャーというものを、それもひっくるめてサブカルチャーと呼ばれることが今では多いけれども、ここでは分けて語られている。ポイントとなるのは「本気」で、メインカルチャーに対して、カウンターカルチャーは「本気」で歯向かっていた。しかし、サブカルチャーは「本気」で命をかけていない。これは先日の東京ポッド許可局の「“サブカル考える”論」ともつながる話で、マキタさんがつねづね言っている「夢中」とも重なることなんじゃないか。してみると、あの時代に宗教に走った景山民夫は、つくづく「本気」のひとだったと今にしてわかるのだ。この動画でも首からペンダントをぶらさげていて、後半のほうでは宗教を自らちょっとネタにしている。90年代は、景山民夫にとってはひょっとしたら過ごしにくいものではなかったか。もしも生き延びていたら、その後は「笑い」と「本気」を両立していくことができたんじゃないかと、景山民夫のいる21世紀を夢想したくなる。◇11月26日のツイログ