「みうらじゅんDS」
やや早起き。ツイッター。ラサール石井のツイートによると、「横山剣大座長公演」の初日には勘三郎夫人が観にきていたそうな。そうか、あんな公演、勘三郎が観ていたらさぞ面白がったに違いないだろうな。ラジオ。「ビバリー」。昇太師と乾貴美子の日、ゲストに三三師匠。四十七都道府県をまわる公演を終えて、その話を中心に。三三師匠の普通のトークというのが、意外と聴いたことがないような気がして新鮮だった。昇太師が「落語協会のひとはなんでご飯のこと「おまんま」って言うの?」と訊いていたのが妙に可笑しい。アマゾン登録作業。梱包作業。外出。クロネコメール便、6点。低調、低金額。一箱古本市の余韻からそろそろ抜け出て、通常の仕事をしっかりしないと生きていけない。銀行。ダイソー、買いもの。「週刊文春」、立ち読み。水道橋博士の「週刊藝人春秋」連載2回目。初回の橋下徹の続きで、デーブ・スペクターを俎上に。今回は“持ちネタ”の範疇だと思うが、だからこそ文体が滑らかに走りまくっていて、面白いのなんの、完成度がすごい。なるほど、この手の文章を、書いてなかった期間のネタのストックがかなりあることを考えれば、週刊ペースであろうが、このままのテンションでずっといくぞ。期待、期待、期待。その他のページでは、おすぎが「シネマチャート」を退任していることに驚いた。今週はおすぎに代わって編集部が星をつけてるのだが、後任を決める前に辞めるというのも妙な感じだな。「週刊文春」の連載陣がわりと「秘宝」寄りになっていることも気になるのだが、おすぎの後任は誰になるのだろう。下り方面、ひと駅隣りへ歩く。暖かくて、ちょっと薄着にしてきたんだけど、それでも歩いているとうっすら汗ばむくらい。公園に、鯉のぼりがぶらさがってるのが見える。5月らしい風景、と思ったけど、こどもの日はもう終わってるじゃないか。鯉のぼりって、いつまで出しといていいものなんだろうかね。ブックオフ。105円本、11冊。大森望を3冊、ほかは各1冊、遠藤周作、島尾敏雄、吉本隆明、加賀まりこ、北方謙三、桑田佳祐、円城塔、中野京子。雑誌、1冊。「文藝別冊」。外に出ても、まだ日暮れ前。歩いて、もうひと駅隣りへ。マクドナルド。時間が早くて良いかと思ったら、学校帰りの高校生がいっぱいいて騒々しい。雑務、1時間半ほど。吉野家、牛丼。マルエツ、買いもの。帰りは電車。帰宅。ツイッターで知ったニュース。橋本愛に熱愛報道が出たそうで、その相手の俳優というのが「桐島」のあのパーマの男だというので驚いた。そんな映画そのままのことってあるのか。かと思えば、本谷有希子がホームページで結婚発表したことにもびっくりする。相手は御徒町凧だと。なんだよ、なんだよ。アマゾン登録作業。作業しながらDVDを観る。「みうらじゅんDS」Vol.1。2008年リリース。ここ数年のみうらじゅんの活動は多岐にわたりすぎていて、とてもじゃないけどすべては追いきれないのだが、CSでこういう番組をやっていたんだなぁ。それをDVD化したもの。タイトルにあるDSというのは「どーかしてる」の意だそうだ。このDVD、確認してみたら10巻まで出ている。それこそ「どーかしてる」じゃないか。このVol.1では、みうらじゅんが中高生のころに創作したポエムやマンガが紹介されている。羽佐間道夫と野沢雅子の朗読がつくんだけど、マンガはともかく、ポエムを読むのにも芝居がかっていて、そういう演出だったのだろうがもっとたんたんとやってくれたほうがいいのになと思った。ここでは「どーかしてる」という視点で語られているわけだが、見ようによっては純粋にかわいらしいものだ。特にマンガは、中学生の子どもが描いたものとしてはなかなかの凝りようで、そうとう上手いといっていいレベルだろうと思える。しかし、やっぱりここでは、「どーかしてる」という引いた視点こそが重要なのだ。その引いた視点こそがみうらじゅんを形作っているもので、仏像をもサブカルチャーにしたのだ。サブカルチャーというのは、これはサブカルチャーでこれはメインカルチャーだというように分けられるものではなく、それを捉える側の視点の問題ではないのか。みうらじゅんは今や「週刊文春」や「週刊ポスト」などのオヤジ系週刊誌にまで連載を持つような存在になったが、そこに書かれているものにどうも違和感があるのは、みうらじゅんらしいそのような視点がそこではぼやけて見えるからで、それはみうらじゅん自身がというよりも、それらのオヤジ系週刊誌にはそのような引いた視点が備わっていないものだからだろうと感じる。あるいは、オヤジになることとはそのような視点を失うことなのか。先日の一箱古本市では、自分の古本の選びかたはみうらじゅんと根本敬の影響化にあるものだということを再認識したのだが、ひとによってはそのような視点がまるで備わっていないようなので、そういうことをごちゃごちゃと考えていた。みうらじゅん ミウラジュン / みうらじゅんDS Vol.1 DSの夜明け 【DVD】価格:2,646円(税込、送料別)ラジオ。「大谷ノブ彦のオールナイトニッポン」。今週は「タカアンドトシ」というテーマで、唐突なようだが、それを大谷が語れば当然のことながらとても面白い。お笑いがテーマのときは聴き逃せないな。これ、ポッドキャストにしてくれよと思う。冒頭ではよく、おすすめのブログの名が意識的に挙げられるのだけれども、今週はついに中山涙さんの名が挙がった。ラジオを聴きながら、梱包作業。ラジオをつけっぱなしでそのまま眠る。◇5月8日のツイログ