高木さんに贈る電子工作ノート

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• 学研電子ブロック　　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  なるほど、よいアイデアです！これなら読者の皆さんもシェアリングしやすいですしよいですね＾＾実は学研電子ブロック、持ってました。持ってましたがいじっているうちに壊しました（苦笑）再度購入すること、やぶさかではありません。あれも、実は１人で使っているとそのうち？？になってくるのですがそれを師匠とやりとりしながら学べるなら凄く楽しそうです（電子ブロックの簡単なものは１人でも出来ましたし、操作感覚が楽しいので　楽しんでやってたところはあります）ちょっと考えてみます。

  2007年05月23日

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• 学研電子ブロックの勧め

  　文字だけの通信指導に限界がきた貴方に学研の電子ブロックを勧めました。これは冗談で言っているのではありません。極めて真面目な話しです。　これは電気屋さんではなくて書店で扱っています。学研から「大人の科学」という大変愉快な説明書付き実験キットが売り出されています。エジソンの蝋管蓄音機を再現したり温故知新の見本みたいなものです。こんな企画ができるのは日本広しと言えど学研あるのみでしょう。　「電子ブロック」もその一つでアウトラインは学研のホームページで見ることができます。貴方に今１５，７５０円の余裕があって、本当に基礎から学びたい気持ちがおありならこれをお求めになってはどうでしょう。　私も同じ物を買い込んで、これを教材にしながらこの先の講義を進めることにするというアイデアはどうですか？　良く考えてから御返事下さい。私の息子も昔が懐かしくて新しいバージョンを買い求めたと言っていました。プロである彼にも何かしら教訓になるところがあるのでしょう。

  2007年05月22日

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• メニューねぇ

  　ホームページの最も出だしのところを見てください。このホームページは「アンプキットを組み立てたりケース加工ができるだけの下地を持った人」を対象とする、と書いてあります。　貴方は下地がなんにもないゼロからスタートされました。だから貴方が初日の３８０アンプのところを読んで意味がキッチリ判るようになったらマンツーマン講座の役目は終わったものと（今では）考えています。　この後は貴方の意志次第です。記事にした様々なアンプキットに挑戦して実地に腕を磨いて下さい。理屈だけではどうしょうもない。実際に物をいじって多くの成功と失敗を重ねることは誰であっても避けて通れない道なのです。　率直に言わせて貰えれば今貴方にお勧めしたいのは学研の電子ブロックを買って初歩の初歩から実物をいじってみることです。　あなたは文字だけではどうしても判らない、絵に描いて説明してと悲鳴を上げられた。絵よりも強いのは実物です。学研の電子ブロックは実に素晴らしい道具であって、これを一つづつ身につけて行ったらどんなに言葉を尽くした通信教育よりも実力がつくでしょう。　　

  2007年05月20日

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• ブラックボックスについて　　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  師匠、こんにちわ。了承しました。ブラックボックスを誤りなく使えるようになる事がこの講座の目的役割・・なのですね。ワイヤレスマイクなど、についてはこの講座の目的役割の射程範囲に含まれているのでしょうか。今後Ｄノート講座で取り扱う予定のパーツやメニュー、よろしければお教えください。どうぞよろしくお願いします。高木

  2007年05月20日

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• オペアンプはプラックボックスでいいのです

  　私の息子はこの方面のプロです。私はアマチュアです。且つてメーカーからオペアンプのデータシートを取り寄せて中身がどうなっているか調べていると彼はそんな無駄なことは止せと言いました。　ＩＣの中身なんて設計する側が知っていればいい。使う方は指定された足に指定された部品を繋ぐだけでＯＫなように作ってある。種類が多いのだからそうでもしないと使いこなしている時間がないよ、と。　昔みたいに使える真空管の種類がある程度決まっていて、他人と差をつけるためにあれこれと知恵を絞った頃と時代が変わっています。ＩＣ特にオペアンプは悲しいかなあまりにも良く出来過ぎていて応用範囲が酷く狭くなっています。　今やオーディオアンプはオペアンプの組み合わせだけで何でも作れるようになりました。悲しくはありますがあなたもそれで良しと割り切ってください。　オペアンプの中にはトランジスターが１個か２個か４個入っていて封印されている。中がどうなっているか覗くにはパッケージを壊すしかありません。文字通りブラックボックスなのです。　ブラックボックスを誤り無く使えるようになればこの講座も役目を果たしたことになります。そのつもりおつきあい下さい。

  2007年05月17日

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• オペアンプについて　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  オペアンプは、トランジスタを複数組み込んだもので、演算増幅器という。トランジスタを１個組み込んだものをシングル、２個組み込んだものをデュアル、４個組み込まれたものが、クワッド。１個と２個組み込まれたオペアンプは、カンやＳＩＬ仕様になっており、足は８本ある。４個組み込まれたオペアンプは足が多く１４本。足が多いのでＤＩＰ型のみ。カンやＳＩＬは無い。ＭＡ－１１５７を例に上げれば、あれはＣ－１１５７というオペアンプを主役にしたアンプキットで、Ｃ－１１５７に抵抗やらボリュウムやらコンデンサやらをつけて、初めて、アンプキットとして機能する。ＮＴ－５にはオペアンプは無い。オペアンプとは集積回路であり、ブラックボックスになっている。このブラックボックスの中身をきちんと知っているかがプロとアマの違いで、知っておかないと壊れたときなど、応用がきかない。基礎あっての応用今回は、トランジスタの概要からオペアンプの種別までを取り扱うものでした（４月２７日からの分の要約）。※カン・・缶のような形状からこう名づけられた。ＳＩＬ・・single inline ＤＩＰ・・dual inline package

  2007年05月16日

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• 用語を整理しよう

  　パッケージとは包み・包装した商品・ユニットとして完成した物という意味であって、オペアンプとイコールではありません。　アンプとオペアンプは違います。オペアンプは抵抗・コンデンサーなどと同じく単なる部品の一つに過ぎません。アンプキットの中で最も重要な役目をしますが単体では何の働きもしないのです。８本ある足に抵抗やコンデンサーやボリウムなどを結びつけて始めて回路としての機能を示してくれます。　うるさいことを言うようですが、こうした用語の定義をキッチリ押さえておかないと飛んでもない錯覚を起こすことがあります。用語は大切に扱いましょう。

  2007年05月15日

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• パッケージとは？　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  シングル、デュアル、クワッド・・。トランジスタが３つの場合は無いんですか？うーん。パッケージというのはオペアンプのことですよね？？少し頭がこんがらがってきてます。明日公休なので、明日にちょいと整理します。アンプキットとオペアンプはイコールではなく、アンプキットの中にオペアンプが組み込まれているものもあるんですね＾＾　これはわかりました。色々忙しくしてしまっていて、申し訳ないです。自己管理が出来ておらず恥ずかしく思うばかりです。

  2007年05月14日

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• ５月２日の問いかけに対する答え

  　あなたはＭＡ－１１５７もＮＴ－５もオペアンプかと書かれた。いずれ御自分で気がつかれるだろうとソッとしておいたのですが、その後反応がないのでお答えしておきます。　ＭＡ－１１５７はＣ１１５７というオペアンプ１個を主役とするアンプキットです。御自分で配線されたものを良く観察してください。　そのキットはオペアンプの他に抵抗２個、電解コンデンサー３個、マイラーコンデンサー１個、セラミックコンデンサー１個、半固定ボリウム１個で構成されています。全部で９個の部品の内オペアンプは１個だけです。　次にＮＴ－５はトランジスター２個、抵抗６個、コンデンサー３個、マイクロインダクター１個ね半固定ボリウム１個で構成されているマイクアンプのキットであって、オペアンプは入っていません。　あなたはアンプキットをオペアンプと誤解されているようですね。そうじゃないのです。

  2007年05月10日

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• シングル／デュアル／クワッド

  　一つのパッケージの中にトランジスターが一つ入った物をシングルと言います。二つ入るとデュアルです。　こ２種類は足が８本あります。ＳＩＬでもＤＩＰでも足はカンと同じく８本です。　トランジスターが４つ入ったのをクワッドと言います。足の数は１４本になります。足が多いのでカンやＳＩＬはありません。ＤＩＰだけです。　ＤＩＰも一回り形の小さいのがあってミニディップと呼んでいます。

  2007年05月08日

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• オペアンプ　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  遅くなりました。オペアンプには丸と長方形のタイプがあるんですね。丸は足が蛸みたいに８つある・・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Opeamp.jpg（ウィキペディア図解）長方形は、足が一列と二列・・http://www.ne.jp/asahi/fr-service/net/page039.html（ネットで商品販売として形を出しているものがあったので記載しました）

  2007年05月05日

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• オペアンプの形

  　オペアンプは大きく分けると二通りの形があります。丸いのと長方形のと。　丸いのは足が蛸みたいに八本あって、缶詰を小さくしたような形をしています。それで［８ピンカン］と呼びます。　長方形の方も大雑把に二通りあります。足が一列のと二列のと。一列のをsingle inline略してＳＩＬと呼びます。スピーカーを鳴らすための大型のオペアンプは全てこれです。　大パワーのものになると触ると火傷するくらい熱くなりますからアルミで作られた放熱板をねじ止めして使うのが普通です。　足が二列になったのをdual inline package略してＤＩＰ、普通ディップと呼んでいます。マイクの信号を受けて次の段にパスしてやるのにこれを使いますが、中にはこれ一個だけでマイクの信号を受けてイアホンを鳴らせるような優れものもあります。　今日はこれだけ覚えてください。

  2007年05月02日

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• オペアンプについて　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  成る程。ＭＡ－１１５７もＮＴアンプも、オペアンプ、と思ってよろしいでしょうか。会議ソラ（≒オーディオアンプ）と位置づければ、ＭＡ－１１５７アンプやＮＴ－５アンプはオペアンプであり、ＮＴ－５の中に組み込まれているトランジスタや抵抗は、オペアンプをさらに構造立てるもの、と理解してさしつかえないでしょうか・・・。なかなかに面白いですね。確かに仰る通り、師匠に最初言われて、ＭＡ－１１５７をはんだづけして、３個もボロにしながら、完成させたものの、応用付けが出来ず、うまく機能しなければどこが悪いんだと途方に暮れていましたね。故に、もっともっと小さな、基礎、原点へとさかのぼってそこから着手しないとダメなのですね。凄く学びになります。

  2007年05月02日

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• オペアンプ入門

  　オペアンプとはoperational Amplifireのことです。日本語訳は演算増幅器。名前の通り計算機用に作られた素子です。トランジスターを複数個組み込んだ物と思ってください。　生まれは計算機用ですが、どこの世界にも変わり者がいるもので、これをオーディオ用に使ってやろうと考えた人がいます。最初はノイズが多くて問題にならなかったけれど、そうなるとメーカーも黙ってはいない。「ヨーシ見てろ」てんで低雑音型のオーデイオ用を作り始めました。　時代の進歩は速いもので、今ではオーディオアンプの殆どがオペアンプで組めるようになりました。あんまり簡単にできてしまうので今度は舐めてかかる人が出てきます。キットを買って説明書の通りにハンダづけすれば誰でも広帯域高出力のアンプができる。理屈なんか知らなくても構わない。　考えて見るとこれは怖いことですよ。説明書通りに組んだつもりなのに働かないとそれでお手上げです。その内飽きてきて何か別のことに応用したいと思っても何一つできはしない。　これは貴方のことを言っているわけではありません。誰しも最初は皆そうだからです。別のことに使ってみたいと考えるようになって始めて勉強するようになるし、やっている内にもっと初歩に遡らないと駄目であることに気がつきます。何度も行きつ戻りつすることになる。　とは言えアマチュアは差し当たって必要なことしか勉強しないものです。ここが学校で好き嫌いに関係なく強引にゼロから叩き込まれ積み重ねを受けたプロとの違いです。　お説教になって済みません。オペアンプはブラックボックスみたいなものです。うるさい理屈抜きで片付けようとしたらそれでも構わない。でも、貴方はもっと先へ進みたいとおっやる。私もそのつもりなのだからしっかり頼みます。

  2007年05月01日

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• オペアンプ？　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  異動発令が出まして、ここ数日ばたばたしてました。内容的に新しい分野に入っていたのでとっかかりに少し時間がかかっていましたが、ようやく頭に入ってきました。ポジとネガのどちらもシリコンでつくられていて、これをはさむど電流が流れる。ＰＮＰ　ＮＰＮは挟みかたの違い。オペアンプって何の意味でしょうか？トランジスタについては、電流で電流の流れに制御をかける機器、と把握してＯＫですよね？

  2007年05月01日

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• ＰとＮのこと

  　ややこしさが落ち着きましたか？では次に進みましょう。　検波器に使われる鉱石も２極真空管もダイオード＝diodeと呼びます。diとは二つという意味。ＰとＮの二つです。Ｐ＝positive＝陽極、Ｎ＝negative＝陰極です。写真のフィルムもポジとネガと言いますね。あれと同じです。　先にも書きましたがトランジスターの原料は初期の頃はゲルマニウムでした。しかし、今はシリコンオンリーです。シリコン＝珪素は酸素の次に地球上に最も多く存在する元素ですが単体として存在しないので精製するのが難しかったのです。それが可能になってトランジスタの信頼度は飛躍的に高くなり大パワーを出せるトランジスターができるようになりました。　ＰもＮもシリコンから作られます。プラスの性質を帯びているかマイナスの性質を帯びているかの違いです。この二つを貼り合わせるとダイオードができます。ＰからＮへ一方向にだけ電流が流れます。　トランジスターは素子が３枚になります。Ｎを挟んで両側がＰならＰＮＰ型、Ｐを挟んで両側がＮならばＮＰＮ型ですね。　トランジスターは概念だけ知っておけば結構です。今や集積回路＝ＩＣ全盛で、特にオーディオ回路ではオペアンプばかり使いますから、明日からその方に全力投球しましょう。　ただ、トランジスターにも色々あって、扱う電圧とか電流によって規模が随分違うことは頭に入れて置いて下さい。マイクロホンの信号を受けるためのトランジスター、スピーカーを鳴らすためのトランジスター、その中間のトランジスターとあって、これを順に繋いで目的を果たすのです。一種類で何でもというわけには行きません。　これらを何個か繋いで一つの入れ物の中に封じ込めたのが集積回路＝integrated circuitです。ブラックボックスです。それこそ電池を繋ぐだけでマイクロホンの信号を入れたのがイアホンやスピーカーを鳴らせるだけで大信号になって出てくる。魔法の箱というしかないですね。

  2007年04月27日

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• 記憶　　　Ｄ　　Ｗｒｏｔｅ

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Icon_of_Bipolar_transistor.png（ウィキペディア：トランジスタのＮＰＮ型・ＰＮＰ型）ＮＰＮ型はコレクタからベースを通ってエミッタ（２ＳＣ．２ＳＤ）。ＰＮＰ型はエミッタからベースを通ってコレクタ（２ＳＡ，２ＳＢ）。＿＿＿＿ＦＥＴＰチャンネル型は、電圧を高めるとソース→ドレインに流れる電流の量が減少する。２ＳＪＮチャンネル型は、電圧を高めるとソース→ドレインに流れる電流の量が増大する。２ＳＫ

  2007年04月22日

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• 覚えます。　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  ややこしくなってきましたねえ（汗）覚えます。少しお時間ください。

  2007年04月19日

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• というわけには行かないのです

  　ややこしくなるよ、と警告してましたね。ＦＥＴもトランジスターもそれぞれ２種類あるのです。　ＦＥＴはゲートにかける電圧が高くなるとドレインとソースの間に流れる電流が増えるタイプをＮチャンネル型と言います。頭に２ＳＫという記号がついています。　逆にゲートにかける電圧を高くするとドレイン・ソース間の電流が減るタイプをＰチャンネル型と呼びます。頭に２ＳＪという記号がつきます。　次にトランジスターです。ＮＰＮとＰＮＰの２通りがあります。　頭に２ＳＣとか２ＳＤという記号がついたのがＮＰＮ型で電流はコレクターからエミッターに向かって流れます。　頭に２ＳＡとか２ＳＢとあるのがＰＮＰ型で電流の向きは逆になります。つまりエミッターからコレクターに向かって流れます。　現在のオーデイオアンプはこの合計４種のＦＥＴとトランジスターの組み合わせによってできています。

  2007年04月18日

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• 三つの役割　　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  　　　　　　放出電子を引き寄せる側　　　　電流の水門　　　　　　電子放出側　　　　　　三極真空管　　　　　　プレート　　　　　　グリッド　　　　　　　　カソードＦＥＴ　　　　　　　　ドレイン　　　　　　ゲート　　　　　　　　　ソーストランジスタ　　　　　コレクタ　　　　　　ベース　　　　　　　　　エミッタ

  2007年04月18日

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• トランジスターの電極の呼び名

  　ＦＥＴは上からＤ・Ｇ・Ｓと覚えてください。ドレイン・ゲート・ソースでしたね。　トランジスターはＣ・Ｂ・Ｅです。コレクター・ベース・エミッターのことです。　今日はこの呼び名と順序をしっかり覚えて貰いましょう。明日からややこしくなります。

  2007年04月16日

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• 三極真空管とＦＥＴの図（実物）　　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  おはようございます。三極真空管とＦＥＴの対比を行うにあたり、図をネットで見つけてきましたので、記載いたします。三極真空管・・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Triode_vacuum_tube.png（ウィキペディア）ＦＥＴ・・http://www.cqpub.co.jp/toragi/TRBN/contents/2005/tr0510/0510sp3.pdf（実物寸が記載）http://www.s-graphics.co.jp/nanoelectronics/kaitai/transistor/3.htm（イメージ構造が記載）三極真空管のカソードがソース、プレートがドレイン、グリッドがゲート。なるほど！！！プレートは、フィラメントを温めた際に放射される電子を引き寄せる部分でしたね。ＦＥＴの「ドレイン」と、三極真空管のプレートを重ねあわせる事で、プレートの役割もわかりやすくなってきますね。ドレインという名称は「引き込む・吸い込む」なので、プレートと意味重ねをすることで、相互の意味がより一層じんわりとにじみます。カソード、では意味がわかりにくかったのですが、ソースという名称と意味重ねをすることで、相互に意味をわかりやすくさせてくれますね。ソース：発するというか、源、みたいな意味合いがあるので。目ウロコの一日です。

  2007年04月16日

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• ＦＥＴの電極の呼び名

  　真空管のカソードにあたる部分をソース（Ｓ）と言います。プレートに当たる部分がドレイン（Ｄ）です。グリッドに当たる部分をゲート（Ｇ）と呼びます。　ドレインとソースの間を流れる電流の量をゲートにかけられた電圧が制御する。　今日はたったこれだけ。３極真空管と対比してしっかり記憶に残してください。　明日はトランジスターの電極の呼び方を述べます。一緒にすると必ず混同するから。

  2007年04月15日

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• トランジスタとＦＥＴ　　　　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  方鉛鉱の図を見つけました。http://tellus.hp.infoseek.co.jp/stone96.htm英語で「galena（ガレナ）」というのですね。トランジスターは世紀の発明というべきです。真空管に比べて決定的に小さい。そして電気を食いません。革命的に省エネ型なのです。トランジスターは電流制御型、ＦＥＴは電圧制御型と覚えて下さい。方鉛鉱に変わる物質が初期の頃はゲルマニウム、今は全てシリコンです。点接触型のトランジスターは原理を追うためのもので、今は作られていません。ここが、今回の話の要諦ですね。三極真空管と同様の働きをするのがＦＥＴ、電流で電流を制御するのが、トランジスタ。真空管　・　　ＦＥＴとトランジスタの違いは、消費する電力の量、ですね。ＯＫです！

  2007年04月15日

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• 電界効果トランジスター（ＦＥＴ）

  　トランジスターは世紀の発明というべきです。真空管に比べて決定的に小さい。そして電気を食いません。革命的に省エネ型なのです。　真空管はヒーターを点灯させるためのＡ電源とプレートに与えるＢ電源の二つが入り用でした。Ａ電源は良いとしてＢ電源は２５０Ｖとか３００Ｖが普通で、携帯ラジオでも６７．５Ｖとか４５Ｖ、最低でも２２．５Ｖ必要でした。　これだけ電圧が高いと充電式とは行きません。べて乾電池なのですから如何に電池代が高くついたか想像頂けるのではないでしょうか。　真空管は名前の通りガラスや金属で筒を作って、中を真空に保つ必要がありました。この空間は今の人の目から見ると無駄と言うしかありません。空間を使わずに固体の中で電子が行き来する。これを考え出したショックレー／バーディーン／ブラッテンの３人のチームの偉業は称えられるべきです。　最初に作られたトランジスターは点接触型というものでした。ここでもう一度鉱石検波器の話しをさせて下さい。　私が中学生のときいじった鉱石検波器は細い筒の中にマッチの頭くらいの方鉛鉱が入っていて一方からスプリングで押す形式の物でした。スプリングの接触の具合で検波する能率が大きく変わります。それで机の上でコンコン叩きながらテスターで導通を測りるということを根気よく繰り返して最良のポイントを探したのです。　我々よりも前の世代の人たちは解放型の検波器を使いました。これは筒の中に仕込むのではなくて、鉱石が剥き出しになっていて、これに弾性を持った細い針金を接触させるものでした　放送を聞きながらツマミを回すと針金と鉱石との接触面が変わって感度が最高の点がつかめます。原理的にはこの方が余程合理的です。この針金のことを「猫のひげ」と言いました。　「猫のひげ」を２本にしたのが点接触方のトランジスターと考えて下さい。一方のひげから信号を入れてやると他方の信号から少し大きな信号が出てくる。荒っぽい表現ですがイメージとしてはそんなところです。　私どもがトランジスターの原理を教わって面食らったのは電流で電流を制御するという考え方です。真空管は電圧で電流を制御するのにトランジスターは電流で制御するという理屈がなかなか呑み込めませんでした。　実は電圧で制御する、３極真空管と同じ理屈で働く物を電界効果トランジスター（ＦＥＴ）と言って、ショックレーは最初これをものにするつもりでしたが色々難しい問題があってオイソレとは作業が進みませんでした。それをハーディーンとブラッテンが「電流で制御したら」と言い出して、こちらが先に形になったと物の本には書かれています。　トランジスターは電流制御型、ＦＥＴは電圧制御型と覚えて下さい。方鉛鉱に変わる物質が初期の頃はゲルマニウム、今は全てシリコンです。点接触型のトランジスターは原理を追うためのもので、今は作られていません。　

  2007年04月13日

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• グリッド　 Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  「小さな電圧の変化で電流を大きく制御する」これはグリッドに極めて微小の電圧を流すだけで、プレート（アノード）に流れる電流を操作出来る、という事ですね。ＯＫです。

  2007年04月13日

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• ３極真空管の働き

  　３極真空管も規模が様々です。マイクロホンの信号を扱うのもあればスピーカーを盛大に鳴らすためのもあります。まずマイクロホン用、そして中間用、最後にスピーカー用と３段とか４段構えに並べて順送りに大きい信号を扱うようにします。　マイクロホンから出る信号はとても小さくて１ｍＶ＝１ミリボルト＝１／１０００ボルト程度のものです。勿論その量は音声の変化に合わせて絶え間なく変化しています。これをグリッドに入れてやります。　プレートとカソード間の電圧はガッチリ固定したままグリッドにこの弱い弱い電圧をかけてやるだけでプレート～カソード間の電流が大きく変わります。　プレート～カソード間の電流はプレート～カソード間の電圧を変えても変化しますが、グリッドにほんの僅かの変化を与えてやるだけで同じことができる。　この作用のことを本によっては「増幅作用」書いています。確かにグリッドに入った信号に比例した大きな電流の変化が見られると入力信号が真空管の中で増幅されたように見える。　しかし、実際は違うのです。このことをついこの前私はくどいほど念を押しました。改めて同じことを書きます。「小さな電圧の変化で電流を大きく制御する」これが真空管の本当の働きなのです。何度も読み返してここのところをしっかり頭に入れておいて下さい。　真空管にはこの上に５極管があり７極管がありますが、この先貴方が実際に真空管を使うチャンスはゼロだと思うので、ここで止めておきます。次回はＦＥＴです。

  2007年04月12日

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• 三極真空管について　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  図解で構造を把握したうえで、文字を読み進めることが出来るので大変わかりやすいです。読んでいて、何となくＦＥＴの仕組みを受け入れる脳が出来てくるように感じています。グリッドに極めて弱い、プラスかマイナスの電圧をかけるとありますが、この電圧は操作可能なんですよね。そこだけ確認したいです。

  2007年04月11日

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• ありがとうございます　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  師匠、少し時間をおいてゴメンナサイ。○の上に横棒、下にもう一つ横棒で、上がアノード下がカソードといわれてもピンときていなかったのですが、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E7%AE%A1を見て腑に落ちました。三極真空管から集積回路の構造把握にいたるわけですね。わかりやすいです。全体と箇所の関係がわかるので、何というか安心出来ます。

  2007年04月10日

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• 真空管の働き（３）３極真空管

  　あなたの御希望に合わせて講義のピッチを上げることにします。２極真空管の動作の実験で電池の代わりに交流発電機を繋ぐとどうなるかはパスします。とにかくプレートにはプラスの電圧がかかっていないと働かないということだけはシッカリ頭に入れてください。　さて、２極真空管の電流の量をコントロールするにはプレートにかける電圧を変えれば良いと書きましたが現実にはこれは恐ろしく能率が悪いことです。実験してみれば判ることですが、残念ながら今の学校でそこまでやっているところは全然ないでしよう。だからこの問題もカットします。　プレートの電圧を固定しておいて自由に電流の量を変えるには実に巧妙な方法があります。それが３極真空管で発明した人の名をリー・ドフォレーと言います。ドフォレストと書いている本もありますがフランス式の読み方か英語式の読み方かの違いです。　あなたはウイキペディアで真空管を既に検索されたでしょう。３極真空管の図は具体的な絵として貴方も確かめられた筈です。プレート＝アノード＝陽極とフイラメント（カソード）＝陰極との間にグリッドというものが入り込みました。　グリッドとは日本語で格子（コウシ）ですが今時の人に格子と言っても判りませんね。京都とか古い宿場町を保存している所に行かないと見ることができなくなりました。金網に例えた方が早い。実際に真空管の中にはそれに近い物か入っています。　カソードから飛び出した電子はプレート行く前にグリッドの間を通ります。グリッドに弱いプラスの電圧をかけておくと、電子はグリッドに引き寄せられ、更に高い電圧を持つプレートに引っ張られます。逆に弱いマイナスの電圧をかけると電子はここで追い返されてしまう。　ことさら「弱い」という表現を使ったことに注意してください。「極めて弱い」と書いても良い。プラスかマイナスかグリッドに極めて弱い電圧をかけることでプレートに流れる電流を自由にコントロールすることができる。これが３極真空管の働きです。現代のエレクトロニクス技術の発展は実に３極真空管で蓋が開いたと言っても良いくらい偉大な発明でした。

  2007年04月10日

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• 気に入りました

  　昨日のあなたの書き込みは大変率直で、あなたの気持ちがピンピン伝わってきます。今後もこの調子でお願いします。こんなこと書くと佐藤が気を悪くしやしないかと気を遣うのは無駄なことです。「ここが判らない」とはっきり言って貰った方がどんなに助かるか知れません。　○に横棒２本イメージせよと言われても実物を見たこと無いのにイメージのしようがない。確かにその通りです。そこでインターネットで「真空管」を検索してウイキペディアの真空管を見てください。　真空管の写真が並んでいます。それで形がどんなものかが判る。その下を辿ると２極真空管の概念図が出てきます。これは概念であって実物と違いますが私が説明したい図その物です。　プレートが横棒一本で表されている。その下に螺旋状のフィラメントが描かれている。螺旋を横棒一本に置き換えればカソードの記号になります。これでイメージがつかめたでしよう。　さて、２極真空管の下に３極真空管の概念図があります。これをノートに記しておいてください。明日の説明に助かります。　真空管は更に４極・５極・７極とありますが、そこまでは教えません。３極真空管が判ればＦＥＴが判る。ＦＥＴが判ればトランジスターが判る。トランジスターが判れば集積回路の概念がつかめる。そこで始めて実用の世界に結びつくわけです。　あと数回で初等理論は終わらせましょう。待望の実用の世界に入りますが、これからちょいちょい日本橋で買い物をして貰った方が理解が速いでしょう。少々お金がかかりますから覚悟しておいて下さい。　

  2007年04月08日

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• うーん　Ｄ　Ｗｒｏｔｅ

  師匠が文字で伝えようとして難儀を強いられている事は、私にも伝わらないのではと思います。土台、私は見たことも触れたこともない情報制約下にいるので。なんとなくの概要はつかめますが、形までもイメージする事は不可能です。○に縦線、横線を引くといわれても、引き方は無限大の組み合わせを生むからです。佐藤さまのおかげで、エジソン、ニコラ、アンテナの仕組みについての教養は凄くついてきました。非常に視野が広がっていますし、凄く日々が楽しいです。今、最終目標の山頂から見下ろせば、何合目なんでしょうか？最終目標はアンプや会議ソラ、デジタルがひととおり自分で組み立てたり出来るようになるということでしたよね。その前の達成目標が、会議ソラを、状況に合わせてジャックの数を増やしたり、流す電流の強さを操作出来るようになるというレベルでした。これは山頂に居る佐藤さんにしか見えないと思います。そして、何合目かわからない私は時折、マップやコンパスも無い為、自分が果たして何合目なのか、足場を失うことがあります。技術いじりをやって、日記でフィードバックを受けながら、会議ソラを実際に組み立てる、その過程で教養に触れるほうが学習効果が高いように思うときがあります。色々ご多忙状況の中、時間を割いてくださって日記を執って下さっているわけですのであまり勝手なことも言えませんが、ご勘案願います。プラモデルの例で言えば、漫画でラジコンの話を読むのと、実際にラジコンを作るのとでは天地の開きが出るのは当たり前ですよね。前者は教養が凄くあってもラジコン作りは不可能です。後者は誰がタイヤやプラスチックを開発したかは知らなくても、ラジコン作りが出来る。私は、後者であった上で前者でありたいという願いがあります。

  2007年04月07日

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• 真空管の働き（３）電流の流れ方

  　絵で描けば一発で判るものを文字だけで説明しようとするからこっちも難儀だし貴方も苦労する。申し訳ないが勘弁してください。　ここは想像して頂きましょう。まず○を描く。○の中の上の方に横棒を一本引く。これをプレートと名付ける。次に下の方にも横棒を一本引く。これをカソードと名付ける。　実物ではカソードを暖めるためのヒーターがあるのだけれど図面では省略することになっている。ここまではいいですね。　ヒーターの規格は昔なら２．５Ｖとか５Ｖでしたが、戦後は６．３Ｖとか１２．６Ｖが主流になりました。これは蓄電池＝バッテリーで働かせるのに合わせたためです。この電池をＡ電池と言う。　次にプレートとカソードの間に１００Ｖとか２００Ｖとかいう高い電圧を持つ電池を繋ぎます。これをＢ電池と言う。プレートには＋側を、カソード側には－を繋いでみる。カソードと電池のマイナス極との間の配線をチョンと切って電流計を入れてやると電流の流れ具合が判ります。　ヒーターを赤くしてやるとカソードから次第に電子が飛び出して回路に電流が流れ始めます電流計を見ているとそれが判る。Ｂ電池を１００Ｖから２００Ｖに上げてやると電流が増える　３００Ｖまで上げるともっと増える。面白がってどんどん上げてやるとプレートがだんだんピンクになり、やがて赤くなる。これは「もうこれ以上は勘弁して。死んじゃうよ」というサインです。だからピンクになる前に止めておきます。　今度は電池のプラスマイナスを逆にしてみましょう。プレートに－を、カソードを＋にすると電流計はピクとも触れない。つまり電流は全然流れてくれない。　こうしたことは本当は文字で読んだり絵を眺めたりしただけでは知識になりません。実際に手を動かして実験してみないと。でも、安心なさい。今どきの若い人で真空管を使ってこんな初歩的な実験をした人なんか一人もいやしないから。　それにしても電圧オーバーでダウンする寸前のプレートって本当に綺麗な色をしてますよ。何時までもウットリと眺めてはいられないけどね。　明日は電池の代わりに交流発電機を繋いだらどんな流れ方をするか書きましょう。

  2007年04月05日

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• ＯＫです

  なるほど、大変よくわかりました。始めに直流ありき。用途目的上、便宜があるからという事で交流が生まれた（うなぎのように上下するほうが使用目的に応じて　欲しい電流電力を得られるわけですよね）。ＯＫです。逸れた話を本筋に戻してください。

  2007年04月05日

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• 超天才ニコラ・テスラ

  　あなたね、私が書いたことを一々オーム返しに繰り返すことはない。短く、要点だけね。　「始めに交流ありき」か？とあるから少し横道に逸れます。　「始めに直流ありき」なのです。実用的な電気学はボルタの電池から始まりました。電池は昔も今も直流です。真空管式ラジオが日本に入ってきたときはＡＢＣと三通りの電池が必要で全て蓄電池を使うしかありませんでした。蓄電池は毎日充電しなきゃならない。専門の充電屋さんが御用聞きに歩いていたそうです。　この電池を充電する元は言えば交流１００ボルトですね。誰がこんなことを考えたか。　エジソンは徹底した直流派でした。白熱電球を発明し、直流発電所を作り、家庭用電気の配電も全て彼の手でやりました。メーカーと電力会社を兼ねていたわけです。超人です。　その超人が決定的なミスを冒したのは家庭用電力として直流を使ったところにあります。直流は実験して見ると判りますが発電所からの距離が遠くなるに従って電線の抵抗が変わる。それにつれて各家庭の抵抗値を調整しなくてはなりません。まことに面倒です。　このとき彼の部下にニコラ・テスラがいました。エジソンが学校を出ていない実験派だったのに対してテスラは学校で理論を学び、既に交流発電機や三相交流を発明していました。家庭用電力としては家庭ごとの調整なんか必要ない交流でしか未来はないことを確信していた。　エジソンはそっくり彼に任せけば良かったのにそうはしなかった。同じ組織に天才は二人は必要なかったのでしょう。　テスラはとうとうエジソンを離れてウエスチング・ハウスに移り交流発送電のシステムを作りました。直流のモンテ・エジソンが一敗地にまみれたのは歴史が示す通りです。　交流で発送電するのは何故か?これはかなり以前に書きました。それを何故また直流に戻すのか。これも既に書いています。忘れたとは言わせないよ。

  2007年04月03日

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• うーむ。Ｄｗｒｏｔｅ

  　プレートにマイナスの電圧をかけるとマイナスの電荷を持つ電子たちは跳ね返されます。プレートの電位がプラスなら電子を引きつけるけれどマイナスなら跳ね返す。この性質をフレミングは整流用、つまり交流を直流に変える目的に利用しました。ここがポイントだと思うのですが・・。ああ。なるほど。そういうことでしょうか。真空管のプレートが＋のときは電子が引っ付けられるので、電流が流れるが、－のときは弾かれる。この原理を利用して、交流を直流にしちゃった。という事は、最初に交流ありき、だったんですか？次の文章からもそれがいえるように思うのですが。　復習です。交流のサインカーブを想像してください。基線を中心にして半サイクルはプラス方向に、続く半サイクルはマイナス方向に電流が流れています。　この交流を２極真空管のプレートにかけるとする。そうするとプラスの半サイクルは電流が流れてマイナスの半サイクルのときは電流が流れない。

  2007年04月03日

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• 真空管の働き（３）２極真空管

  　図があったんですか。それは好都合。　真ん中にフィラメントがあって、ある距離を置いて筒状のプレートが取り囲んいる。プレートを板から筒にしたのは、電子は四方八方に広がるからそれを無駄なく捕まえるためです。　真空管はフィラメントだけの物を「直熱型」と言い、フィラメントの周りを電子が飛び出し安い物質で包んだものを「傍熱型」と言います。この部分をカソード＝cathode＝陰極と呼びます。傍熱型になるとフィラメントと言わずヒーターと呼び名が変わります。あなたが見つけた参考書には多分傍熱型が載っているのではないでしょうか。　配線図ではヒーターは省略されていてカソードだけ描かれていますから御注意。　さて、ヒーターにかける電圧は真空管によってマチマチです。統一できないのは昔から少しづつ発展してきた歴史があるからですね。簡単には変えられません。　ヒーターにかける電圧が何ボルトであっても原理は同じです。ヒーターで暖められたカソードから電子が飛び出す。プレートに電圧がかかってないと飛び出した電子たちは何となくそのへんでウロウロしているだけですが、プレートにプラスの電圧をかけると「待ってました」とばかりにこれに吸い付きます。　プレートにマイナスの電圧をかけるとマイナスの電荷を持つ電子たちは跳ね返されます。プレートの電位がプラスなら電子を引きつけるけれどマイナスなら跳ね返す。この性質をフレミングは整流用、つまり交流を直流に変える目的に利用しました。　復習です。交流のサインカーブを想像してください。基線を中心にして半サイクルはプラス方向に、続く半サイクルはマイナス方向に電流が流れています。　この交流を２極真空管のプレートにかけるとする。そうするとプラスの半サイクルは電流が流れてマイナスの半サイクルのときは電流が流れない。　まるで海の上に浮かぶ松島のような変な形ですが、一方方向に電流が流れていることについては直流と呼ぶしかない。辛うじて直流と思うしかない。これを電池から取り出すような直線に近い形に整形するためにチョーク（Ｌ）とコンデンサー（Ｃ）があるわけですが、このへんはノートを読み返して復習してください。　とにかく２極真空管は交流を直流に変えるためにある。何故？と聞かれたときに理屈を説明できるようにお願いしますよ。

  2007年04月02日

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• 整理

  　アンプ（増幅器）は「電源の容量の範囲内」で電流の流れを制御するためのものであって入ってきた信号を大きくするのではないのです。入力信号は出力電流を制御するためにある。その理屈の説明のための、真空管を用いた説明であり、まず、エジソン効果、そしてフレミングによる取り組みの説明、ですね。エジソンが電球に色々な材料・材質を入れて遊び、フィラメントを２個入れて一方を白熱させるともう一方がどうなるか、様子を見たところ、マイナスの帯電が起こった。これがエジソン効果で、このエジソン効果を突き詰めた取り組みの研究を行い、一方のフィラメントを板状に変えたのが、フレミングであった。フレミングによって真空管の生誕があった。という事ですね。その真空管を用いて、「入力信号は出力電流を制御するためにある」ことを説明するということですね。フレミングの左手の法則：http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~eiymoti1/gijutu/shiryo/electricity/freming.htmlちょうどよい図解をネットで発見したので貼り付けておきます。二極真空管の図解：http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Diode_vacuum_tube.png

  2007年04月02日

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• 判りにくいところは

  　具体的に指摘してください。ここまでは判ったがここが呑み込めない、と。何度でも表現を変えて説明します。一つ一つ押さえておかないと先へ進めなくなります。判らないことを半端なままにしてはいけません。

  2007年04月01日

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• 真空管の働きについて

  少し頭に入りにくいです（＾＾；ちょっとプリントアウトした上、あちこちで時間の合間に読ませていただきます。少しお時間ください。

  2007年04月01日

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• 真空管の働き（２）フレミング

  　フレミングの左手の法則、あるいは右手の法則を学校で教わった覚えがあるでしょう。電子工学では重きは置かないけど電気工学、昔風に言うと強電屋さんの世界ではこれを心底まで理解できないと卒業させて貰えないほど大切な法則です。　そのフレミングが「エジソン効果」を追いました。白熱電球の中に余分のフィラメンＢを入れて、主役のフイラメントＡに電気を通すとＢがマイナスの電気を帯びる。このことに気がついたエジソンはさすがにエライ！　この発見が後年電子工学への道を開くことになったのでですから。　よく、この重大な発見を後追いすることなく放っておいたエジソンを非難する人がいますがそれは酷というものです。　コペルニクスが地球は太陽の周りを回ることを発見した。そんならどうしてもう一押しして軌道が楕円であることに気がつかなかったのか、惜しかったというのと同じです。　エジソンの本領は世界のどこにもない実用品を産み出すことであって、物理現象を追うことではない。　さて、フレミングはフイラメントＢの帯電はフィラメントＡから電子が飛び出してＢに張りつくためと想定した、らしい。らしいというのはそこまでは私が昔読んだ本に書いてないので私が勝手に想像しているからです。　それならばＢにプラスの電荷を与えてやればもっと積極的に電子を引きつけるのではないか？　電子を引きつけやすいようにフレミングはＢをフイラメントから板状に変えました。　電子工学における正しい用語はフィラメントはカソード＝陰極で、板はアノード＝陽極ですが、日本では何時のことからかアノードとは言わずプレート（板）と呼んでいます。日本橋の真空管屋さんでも迷いもなくプレートと言うはずですから今度試して御覧なさい。フレミングが言い出した言葉なのかどうかまでは知りません。　これが２極真空管の始まりです。２極真空管のことをdiode＝ダイオードと言う。どっかで聞いた名前でしょう。　

  2007年03月31日

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• ＯＫです。

  非常にわかりやすいです＾＾「続きは明日」とあったので、「明日かあ」と思って待ち構えてたらダメですね＾＾：すみませんでした。キャッチボールなんですから、キャッチボールを楽しむものですよね。小さな電流が大きな電流の流れの「水門」の役割を果たしているのがリレーであると。目ウロコです。続き、お聞かせください♪

  2007年03月31日

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• 真空管の働き（１）

  　小さな電流で大きな電流を流せる（生み出す？）という表現に迷いがあります。？がついていることがその証拠です。小さな電流で大きな電流を生み出すことは不可能なのです。　大きな水槽があるとしましょう。一番下にコックがついていて栓を少し開くか大きく開くかで流れ出る水の量を制御できます。栓に当たるのが「小さな電流」で、流れ出る水が「大きな電流」という例えなら判りますか？　水槽の容量以上の水を流すことはできません。時間あたりに流せる水もコックの内径以上の量は流せません。栓は飽くまでも「水槽の最大容量とコックの太さの範囲内」で流れ出る量をコントロールするだけです。　アンプ（増幅器）は「電源の容量の範囲内」で電流の流れを制御するためのものであって入ってきた信号を大きくするのではないのです。入力信号は出力電流を制御するためにある。　我ながらくどいと思うが、このことは何度でも念を押しておきます。貴方の周りにはこのことを勘違いしている人がいっぱいいる筈ですから。　さて、このことを貴方に判って貰うのに具体的には何がベストか色々考えましたが矢張り真空管が適当のようです。真空管は今や極く一部にしか使われなくなりました。だから真空管のことを知っている人は本当に少なくなりました。それ故に貴方には真空管のことを学んでおいて欲しい。真空管の理屈を説明できるようになると希少価値があるのですよ。　さて、今日はその一回目。電球の話しから始めましょう。　白熱電球を発明したのは誰か？言うまでもなくエジソンですね。ガラス球の中にフィラメントを封じ込んで、中の空気を抜いて真空に近くする。フィラメントは抵抗体なので電流を流すと熱を出す。電流の量を増やすに従って赤くなり、やがて白く光り出す。それ以上電流を大きくすると耐えきれなくなって切れる。　切れない範囲で長持ちさせるのが商品として成功する鍵になります。　さて、売り物になる電球を大量に作れるようになったエジソンは少し遊んでみました。電球の中にフイラメントを２組入れて、片方を白熱させたときもう片方はどうなるかを観察しました。目で見たところは全然変わりはないけれど、マイナスの電気を帯びることが判りました。　エジソンも忙しい人なので、このことを深く追求しようとはしませんでした。この現象を「エジソン効果」と名付けただけで、それきり忘れてしまった。よくあることですね。　続きはまた明日。

  2007年03月28日

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• リレーとコイル（Ｄ　Ｗｒｏｔｅ）

  おはようございます。コイルの仕組み、覚えているか？正直完全に忘れていました。忘れていましたが、仕組みを今聞いて、端的にいえば、コイルは明らかに増幅、リレーは、小さな電流で、結果として大きな電流を流せる仕組み（動かせる？　生み出す？）という事ですね。ＯＫです。ありがとうございます！

  2007年03月28日

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• 少し。

  佐藤さま日記、プリントして電車の中で読みます。少しお時間ください。

  2007年03月27日

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• まァまァ慌てないで

  　これからゆっくり時間をかけて説明しようとしているのだから。　トランジスター１個では増幅度がいくらもない。それで何個も繋げて次第に必要なレベルまで持っていくのです。　ただ、増幅という言葉が大変誤解を招きやすい。コイルなどの増幅とトランジスターや真空管による増幅は意味が違うことをキッチリわきまえて頂かなくてはなりません。　ここで少し復習をしましょう。コイルとリレーの話しです。　コア（鉄芯）の上にコイルを巻いた物をチョークという。コイルが一次側と二次側と複数巻けばトランスになる。　チョークに電流を流すとコアは磁性を持つ。これに鉄片を近づけるとペタリとくっつく。電流を絶つと鉄片は離れる。このような働きをするものをリレーという。　以上は低周波用で、高周波用になると鉄芯は使わないで空芯の儘にする。単にコイルと言う。しかし、時にはインダクタンスを微調整するためのオキサイドコアを入れることもある。　ここまでは覚えていますか？　さて、高周波用のコイルは普通一次巻き線と二次巻き線とがあります。一次側の巻き線の巻き数が少なくて二次側が多いのが普通です。一次側に高周波電流が流れると二次側には巻き数に比例した大きな電流を生じます。これは明らかに増幅作用そのものです。　次にリレーの話しをしましょう。　リレーに電流を流すためにはスイッチがいります。スイッチを入れて電流を流すとリレーは電磁石に化けて鉄片を吸い付ける。とするとコアと鉄片は別のスイッチの働きをすることになりますね。　錯覚を起こさないよう念を押しますが、リレーを磁化させるためのスイッチＡと、リレーが磁化してから働くスイッチＢは別の物です。スイッチＡはリレーと別につけますが、スイッチＢはリレーと一体になっていると言うかリレーそのものです。　リレーのコアとコイルはスイッチＢをオン・オフするためにあるものなのですね。　さて、ポイントはここからです。スイッチＢはスイッチＡよりも大きな電流を流すことができるのです。　何故？どうして？と言いたくなるでしょうが、リレーとは小さな電流で大電流を流せるスイッチを働かせるために作られた道具なのだ、と理解してください。　　このように次第に大型にしたリレーを順繰りに繋いでいけば、制御室にある押しボタン一つで最後には変電所の数千アンペアもの大電流をオン・オフすることができます。　コイルの一次側に電流を流すと二次側に一段と大きな電流が流れる。これが増幅作用で大変判りやすい。しかし、リレーそのものには増幅作用はないけれど全体としての働きが増幅しているかのように見える。見かけ上の増幅作用とでも言いますかね。　小さな電流で大きな電流を制御するのが見かけ上の増幅作用である。錯覚を起こさないようにして、しっかり頭に入れてください。　　

  2007年03月26日

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• 再開ですね☆＾＾

  お久しぶりです。メンタルが崩れるとダメですね。私自身の経験からよくよく痛感しています。ようやく・・ということで、師匠のほうでも色々な状況があるようなのでそれに合わせたペースで再開できれば、と思います。トランジスタ４～６個が入用になるのは、トランジスタ数個を用いる事で、結果として得たい増幅度合を得られるから、という事ですよね？？トランジスタは原則として１個ごとに回路が完結する仕組みである事と、そのトランジスタを数個用いる理由がわかってません（別の話ですか？）一個の中で信号が一定大きくなる（仮に１０ｄｂとする）。その出口から、出る信号（１０ｄｂ）は、次のトランジスタの中でさらに増幅される（１０⇒２０）と連鎖が生じるという事でしょうか。「信号は移動しながら大きくなる」という事と「トランジスタは数個用いるが、１個ごとに回路が完結している」事を仰られた目的がわかりません。教えてください。＿＿＞水の分子はただ一点を上下運動をしているだけで水平に移動してはいないのです。一点で＞の上下運動が隣の水の分子を揺する。それによってその分子も釣られて上下運動を始めます。＞これが隣へ隣へと伝染して波紋になるに過ぎません。例えで持ちいておられるのですが、大変素晴らしい理屈になっているのだと目ウロコです。　＞　そうでなかったら沖合の波間に浮かんでいる鴎が忽ち波打ち際に打ち上げられる筈ですが＞そうはなりません。同じ所で上下動を繰り返してだけなのは御承知の通り。増幅回路の働き＞もこれとそっくりなのです。そっくりという事はどういう事でしょうか？増幅回路一個一個は一個一個で作動していて、増幅回路間を通って、ドンドン信号が移動している、という事ではない、という事でしょうか。「移動している」のではなくてそれぞれは例えば１０の増幅を行っているに過ぎないが、１０⇒２０、２０⇒３０、３０⇒４０と連結させる事により、結果としてみれば、移動して大きくなっているように見えるだけ、という事でしょうか。

  2007年03月25日

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• お待たせしました

  　随分永いこと穴を開けて済みません。気持ちにゆとりがないとこうしたページを維持するのは難しいことを痛感しています。　さて、これまで基礎的な知識のアウトラインを説明してきました。直流と交流、ＬＣＲ、オームの法則、リアクタンスとインピーダンス、整流回路、発振回路などです。これからトランジスターや集積回路、これを用いた増幅回路に入ります。　増幅することを英語でamplifyと言います。増幅器つまり増幅する道具がamplifireです。日本式の略称がアンプです。外国でアンプと言っても通じませんからそのつもりで。　アンプは簡単な物ならトランジスター１個でできていますが、マイクロホンの信号を入れ、イアホンなりスピーカーなりを鳴らそうとすると、少なくとも４個から６個くらいのトランジスターがいりようです。　配線図を見ると左手から右手へと信号が移動しながら次第に大きくなる（増幅される）かのように見えます。でも、これは錯覚なのです。トランジスターは原則として一個ごとに回路が完結しているのです。ここのところを間違えると説明が先に進みません。あなたが本当に「判った」というまでしつこく説明を繰り返しますからそのつもりで。　例えから始めましょう。池に小石を投げ込むと波紋ができます。次第に輪が大きくなって外へ外へと広がっていく。これはあたかも水の粒子が波紋の中心部から外へ向かって駆けて行くかのように見えますがそうではないのですね。　水の分子はただ一点を上下運動をしているだけで水平に移動してはいないのです。一点での上下運動が隣の水の分子を揺する。それによってその分子も釣られて上下運動を始めます。これが隣へ隣へと伝染して波紋になるに過ぎません。　　そうでなかったら沖合の波間に浮かんでいる鴎が忽ち波打ち際に打ち上げられる筈ですがそうはなりません。同じ所で上下動を繰り返してだけなのは御承知の通り。増幅回路の働きもこれとそっくりなのです。

  2007年03月24日

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• しばらくぶりです。

  師匠、色々こちらで忙しい状況が続いておりました。ようやく時間がとれて、一息ついています（：＾－＾Ａお詫びなどと、とんでもございません。セラミック・クォーツにも色々あるのですね。なるほどなあ・・と思いました。次はどういうテーマになるんでしょうか？

  2007年02月05日

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• お詫びが一つ

  　原稿書いた手前試してみたくなってクリスタルイアホンを一つ買ってきました。そうしたらどうも様子がおかしい。私の耳が悪くなっていることは確かですが、それにしても能率が悪いし音も違う。耳栓を外して覗いて見たら構造が変わっています。　アキバで調べたら今はもうロッシェル塩のは作られていなくてセラミックに変わっいるのだそうです。謹んで訂正します。　セラミックの種類も星の数ほどあって、圧電素子として作られた物もあるので動作原理は同じです。　ついでに申し上げるとクォーツ時計とは本来水晶を使ったものですが、安物の時計にはセラミックが入っています。だから使っている内に段々誤差が出てきます。　それにして１年で１分とか２分のズレですから昔から見たらたいしたものですよ。

  2007年01月30日

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