政治と行政の現実と課題 永田町での経験15
南極観測予算 南極地域観測事業費と南極地域観測船建造費の予算の流れは、毎年基本的に変わっていません。 平成20年度一般会計予算の予算総則第13条の規定で、所管文部科学省、組織文部科学本省、項南極観測事業費と南極地域観測船建造費が、その実施にあたる各省各庁所管の当該組織にその必要とする予算の移替えをすることができます。その上で、南極地域観測事業費と南極地域観測船建造費の要求額前年度予算額、比較増△減額が千円単位で記されています。 説明は、それぞれ「南極地域における観測事業の実施」と「南極地域観測船の代船建造」となっています。更に、文部科学省所管一般会計歳出予算各目明細書には、積算内訳が目別に示されています。予算総則13条に関する移替額は示されていません。 「平成19年度決算参照」(第170回国会提出)の「各省各庁歳出決算報告書」の予算現額移替調書によれば、南極地域観測事業費は、文部科学本省の予算に計上され、予算成立後に総務省、国土交通省及び防衛省の各所管へそれぞれ移替減になります。南極地域観測船建造費は、文部科学本省から防衛省所管へ全額移替減になり、南極地域観測船建造が防衛省中心に行われていることが分かります。これが決算書を見ないと最終的に使われる予算の内容が分かりにくい理由です。 流用 平成19年度決算書には、防衛省で休職者が多かったため(目)国際機関等派遣職員給与から、27,698,000円、(目)退職手当から138,944,000円、(目)児童手当から17,685,000円、計184,327,000円流用というのが目立ちます。一年間に1,300,915,985円の休職者給与が支払われています。教官の苦労話を反映する数字です。 会計検査院 明治憲法下では、天皇陛下直属の機関。国の予算を不正使用することは不敬に当たると考える公務員もいたそうです。同院職員の国会内控室は、戦後もしばらくの間、国会議事堂中央3階の天皇陛下御休所の左向かい参議院側にありました。現在は参議院事務局の会議室になっています。