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空のむかしばなし

2008.07.23
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カテゴリ:Aviation History

呼称番号(尾翼)の意味

     通常、尾翼番号と呼ばれるものの正式名称は、呼称番号である。さて、サイパン島で捕獲された零戦の約半数は、8-**と書かれていた。当然、部隊記号であるから、そのもつ意味は深い。生存する搭乗員の何名かが、65-1**の呼称番号の存在を記憶している。ある人の記憶によれば、各機の胴体に『稲妻』の帯が描かれていたとの証言もあるくらいだ。この『8』は、戦闘第308飛行隊を意味するものである。265空戦時日誌の昭和十九年六月五日におもしろい記述を見つけた。

戦斗第七飛行隊(ニ十八機) 指揮官 大尉 鈴木宇三郎 集結機(注:ぺリリュー) 四機 指揮官 一飛曹 宮原田 賢」

     つまり、265空 第一大隊が、戦闘第307飛行隊、第二大隊が、戦闘第308飛行隊である。 これらを補強する意味で、次の表を掲げます。

202fg  S301 ex.202fg  4-3-4~(4-7-10)~ as one of 201fg.

252fg  S302  ex.252fg  4-4-1~(4-7-10)~

203fg  S303  ex.Atsugi Ku 4-4-15~(4-7-10)~

203fg  S304  ex.Atsugi Ku  4-4-15~(4-7-10)~

201fg  S305  ex.201fg from Rabaul 4-3-4~(4-7-10)~

201fg  S306  ex.304fg from Rabaul  4-3-4~(4-7-10)~

265fg  S307  newly formed  unknown~4-7-10

265fg  S308  newly formed  unknown~4-7-10~ as one of 221fg.

253fg  S309  ex.253fg from Rabaul  4-4-1~4-7-10

253fg  S310  ex.253fg from Rabaul  4-4-1~4-7-10

153fg  S311  ex.381fg  4-4-1~(4-7-10)~ as one of 201fg.

221fg  S312  newly formed  4-7-10~

221fg  S313  newly formed  4-7-10~

         (S314) unknown

         (S315)  unkown  4-7-10~ as one of 252fg

301fg  S316  newly formed as night duty  4-3-4~4-7-10, then moved to 252fg.

 

呼称番号に付随する下線について

     生存搭乗員の一人からの証言により、呼称番号に付随する下線の意味は、各所属中隊(分隊)を示していることが判明した。確かに、サイパンで捕獲された『8』部隊の零戦には、ある特徴が見られる。8-01~8-24のうち、奇数号機が下線1本。8-25~8-36~(8-48)では、それが偶数号機に下線1本。 唯一の例であるが、8-25号機には、下線2本がつけられている。これらは、265空第二大隊(戦闘308飛行隊)の進出状況にも、ピッタリ符合する。この下線のつけ方にも、265空独特な、民主的で、合理的なにおいが感じられる。なお、 『8-25』号機が、下線2本を持つことから、中隊長機とする説があるが、それは明らかな間違いである。なぜならば、下線1本を有する機体は、全て小隊長機になってしまうからである。

 

 







Last updated  2008.07.24 02:09:36
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