さばーな日々

ずっと書きそびれていたので，正確な日付は忘れてしまったのですが，おそらくは11月の20か21日か．

昼間，通い猫のミケが，ふらっ，という感じで部屋に入ってきました．心ここにあらず，な表情で，腰のあたりがふにゃふにゃと弱く，元気がありません．

その日の朝までは，いつも通りに餌をねだり，膝に乗りたがり，臆せずに毛繕いなんてしていたはずなのに．

ミケは，部屋から奥の廊下をふらり，と一巡し，よたよたと隣りの部屋に向かいました．
あ，そっちの部屋はダメよ，と叱ると，そのまま庭に降りてしまいました．
そして，自分は何処に行くのか途方に暮れているような頼りなさで庭を一周すると，塀を乗り越えて消えて行きました．

不思議なことに，それ以来，ぱったりと家には来なくなりました．
いえ，えすｐさんには一度だけ姿を見せたようです．

ノラちゃんになつかれるのも困ったものだけれど，
あんなに毎日通ってきていたコが来なくなるのも，寂しいものです．
　
　
猫というのは，お別れの挨拶をするようですね．
昔飼っていたコも，最後の朝は，やはり様子が違っていました．


我が家がじきに引っ越していくのを，見越したものでしょうか．
それとも，相棒のニケちゃんが怖がって来なくなった（怪我してるかと思って，無理に捕まえちゃったの，前は大丈夫だったから……）のが原因かしら……


と，ふと付近を見まわしてみると，あたりにたむろしていた馴染みの野良猫たちや，お散歩猫（飼い猫）たち，７，８匹の姿も見ない．
えええっ！　あんなに沢山いたのに!!
ある日を堺に，みんないなくなってる！

ここ，これは，天変地異の前触れだろうか．
こあいよ～！


「急に寒くなったからだろ」


えすｐさんはヒトコト．

ううう．なら，仕方ないか．
でも，そうなのかなぁ……