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2007/05/14(月)20:51

恐竜は絶滅したのか?? ~北九州市立いのちのたび博物館~

博物館・美術館(14)

やれやれ、仕事の疲れと家族サービスで土日とブログ更新をお休みしちまいました。 まだ「いのちのたび博物館」の話が完結してないのに、というかいつまで続ける気なのか? と言われそうですが、もう少しご辛抱ください。(相変わらずまとめるのがヘタだ!) さて、白亜紀末の6500万年前に突如として地球から姿を消した恐竜たち。 1億5000万年以上にわたって生態系の頂点を維持していた恐竜が何故絶滅したのか?? 巨大隕石の崩落で絶滅したのさ・・。 確かにそれは間違いないだろう。 白亜紀後期の地層には多くのイリジウムを含んでいるは確かであるが、同じ爬虫類のヘビやワニやカメは絶滅することなく現在に至る。 それを考えると、巨大隕石の崩落だけで片付けるのはいささか無理があるのも事実。 隕石説ほどメジャーではないが一部に、恐竜が大きくなりすぎたことが原因という説もある。 しかしこれも決定打にならないのが、白亜紀の恐竜には3m未満の小型のもいる。 彼らも同様に姿を消していった。 プロトケラトプス 体長2,5m  白亜紀後期 小さなフリルを持つ角竜 プシッタコサウルス 体長2m  白亜紀前期 角竜の仲間 もっとも小さいのにはヨーロッパで出土したミクロケラトプスで、なんと体長60cmと言うサイズのもいた。 だから体長と繁栄・衰退の関連性は薄いのかもしれない。 ただ、竜脚類の恐竜のように10mを超える大型サイズがほとんどジュラ紀なのに対して、白亜紀の竜脚類はそれより小さく種類もグッと少ない。 まだ科学的な根拠はないが、生物が老化していくように「種」(しゅ)も繁栄~老化していくという説もある。 最近になって有力になったのが「実は恐竜は絶滅せずに、鳥へと姿を変えて現在へと繋がっている」という説。 もちろん、すべての恐竜たちではなく竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目という種類が該当する。 といってもピンとこないと思う。 ディノニクス 「恐ろしい爪」という意味 体長2,5mの肉食 白亜紀前期 体長がコンパクトなためか、前脚のカギ爪が発達しているのがわかる。 カギ爪に注目!! 白亜紀後期になるとディノニクスの仲間の中には羽毛を持ったものが登場しているのも事実で、実際に化石となって発見されている。 その代表がオビラプトルで、恐竜の卵と一緒に発見されたことから「卵泥棒」という意味のオビラプトルという有難くない名前がつけられた。 後の研究結果で、オビラプトルは鳥のように卵を抱いて温めていたというほうが有力と解った。(こんなところにも冤罪があった!?) 確かに彼らのシルエットに羽を付け加えれば、鳥のようになるのは間違いない。 しかし、形が似ているからといって、必ずしも後世に繋がっているわけではない。 トリケラトプス 体長8m 白亜紀後期の角竜 形を見ればサイに似ているが、現代のサイと繋がっているわけではない。 だが、巨大隕石の崩落の中で新生代に生命を繋げていった種類がいる中、その中に恐竜たちが実は密かに生命を繋げていったとしても全く不思議ではないし、そうであってほしいと願うのは決しておいらだけではないと思う。 それこそ「いのちのたび」は白亜紀後期で決して終わっていないのだ。 続く・・。

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