緊張するということ…。
セリーグのクライマックスは、ドラゴンズが、タイガースを撃破して勢いに乗る巨人を、難なく破り、優勝チームのポテンシャルをまざまざと見せつけた。スポーツ新聞も、ドラゴンズの記事が目立つ(当然だ!)そんな中、おいらがふと目に留まったのが河原純一投手のコメント。かつてはジャイアンツの抑えの切り札だった男、そのときの球速はないが、文字通りベテランの巧みな読みを駆使して、中継ぎで如何なく力を発揮した。そんな彼が「緊張…やっぱりしますよ。緊張するなというほうが無理な話。素直に緊張すればいいんだ。」「ただそれを自分が客観的に『今日の俺は緊張しているな。』と、思えばいい。」なるほど…そんな考え方もあるな…。おいらは大きく頷いてしまった。「よく『楽しみながらプレーしたい』と言っている選手がいるけど、無理な話だ。」とも語っていた。紙面では、ソフトバンク川崎が、22打数2安打と振るわなかったことをとりあげている。巨人でクローザーだった男も、西武ライオンズへトレード…しかしあまり力を出せないまま戦力外に。1年間浪人したのち、ドラゴンズへ入団と、現在の活躍ぶりの前には大きな紆余曲折があった。「(ヒットやホームランを)打たれたって、人生が終わるわけじゃない。」という彼。その言葉の裏には、紆余曲折を経てよみがえった男の、無尽蔵の力強さを感じる。緊張…それは、自分の持てる力を発揮することを阻むように捉えられる。それは確かにそうなのだが、敢て緊張する自分の姿と向き合うことで、平常心を引き出す…。これこそが今の河原投手の強さなのかもしれない。おいら自身も、試験などの大きな場面で、力を発揮できないところがある。河原流にいえば「結果を考えず楽しんで…。」などという考えこそが、現実から逃避しているのかもしれない。実は来月、2度目の検定試験がある。旧地図力検定…今回から地理地図検定と改称6月に受験するも、父の死直後という、最悪のタイミングでやってきた検定試験は、全く力を出せなかった。元々試験で結果を出せてないおいらにとって、河原流…ぴったりと当てはまるかもしれない。