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July 7, 2009
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カテゴリ:気になること
 7月4日土曜日、弁護士会館で開かれた日弁連などの弁護士会主催の「もう可視化しかない」に行ってまいりました。

 志布志事件などのDVD上映と、おなじみ鳥越俊太郎さん、冤罪被害者桜井昌司さん、柳原さん、元裁判官の安田さん、弁護士町田伸一さんのお話、パネルディスカッションなどがありました。

鳥越さんは、記者になる前から裁判というものの不思議さに気づいていらしたそうで、小学生から中学生の頃に、警察の胡散臭さを感じたそうです。それは1949年の松川事件と1952年大分県菅生(すごう)の事件に教えられたのでした。

鳥越さんのお話をざっとまとめますと、

 菅生では交番が爆破され、共産党員が逮捕されたが、ずっと後になってから、それは共産党に潜入していた警察官で、当時議論されていた破防法を通過させるために公安警察が仕組んだやらせだったとわかった。
また、松川事件は列車転覆の共同謀議をしたとして、国労と東芝労組の社員20人ぐらいが逮捕され、一審、二審で死刑を含む有罪判決がでたが、警察・検察が謀議を行っていたとした当日に、犯行の中心人物とされた人は会社との交渉を行っており、その様子を会社側の諏訪氏が逐一記録した「諏訪メモ」を検察が鞄に隠し持っていたことがスクープされ、警察・検察の筋書きが崩れたという事件だった。検察はアリバイを証明する重要な証拠があるのをわかっていながら、故意に隠していたのである。死刑判決を受けた人が無罪だったことは衝撃的だった。

 去年末に死刑が執行された飯塚事件の久間死刑囚は、先日冤罪だとわかった菅家さんと同じ精度の低いDNA鑑定を根拠に有罪とされ、終始一貫して無実を主張していたために反省していないと死刑の判決を受けた。再審請求の準備中であり、順番からして早い執行だったのもなにかおかしい感じがする。もし冤罪だったとしたら、森法務大臣と麻生総理は殺人者である。

冤罪が晴れた布川事件の桜井氏のお話

 私自身、自分が体験するまでは、嘘の自白などありえない、警察は嘘をつかないと思っていたので、アリバイを述べたとき、違っていると言われ、「おかしいな」と行ったら疑われた。
なぜやってもいないのに、やったと言ったのかと言われるが、狭い部屋で「見た人がいる」「おまえが犯人だ」とじゅんじゅんと言われるとつらくてのがれたいと思うようになる。死刑とか無期懲役とかは別のところにあって、とにかく今の状態から逃れたくなる。

 朝9時から夜中までやられると疲れて何も言えなくなる。何も言わないのはあやしいと言われ、眠らせてくれというと、またあやしいと言われる。「おまえのかあちゃんは自白しろと言ってるんだ」と言われ、おふくろまでがそう思っているなら、もうだめかと感じた。

 嘘発見機にかけられ、担当の仁平氏に「よくわかりました」と言われ嬉しかったが、取り調べ担当の林氏がはいってきて、「残念だ。俺にはおまえと同じ年の息子がいる。おまえじゃなければいいと思っていたが、嘘発見機で結果が出てしまった」と言ったとき、体力が切れた。(共犯とされた)杉山と一緒にいるところを目撃した人がいると言われていたので、きっと杉山が誰かとやったのだろう、いつか杉山と誰かが犯人とわかるだろうと思った。証拠と一致するまで何回も質問され、殺人を犯したのだから、興奮して忘れて当然と言われた。 

 裁判官には「あなたはなぜそんだ大事な日を忘れたのか」と聞かれたが、大事な日になったのは、後のことで、そのときは特に大事ではなかったので意識していなかった。裁判で、警察は「桜井は最初から涙を流して自白した」と言った。

一部可視化では、これからも冤罪を作ると言っているも同然である。

足利事件 菅家さんのお話(電話)

 平成3年12月1日、6人の警察の人が来て、そこにすわれと言った。「おまえは子どもを殺したな」と言われ、否定してもやったのだといい、ひとりがポケットから写真を出して見せ、謝れと言った。やっていないと言ったら、刑事が胸をどついたのでひくり返った。甥の結婚式に行くと言ったが、警察に連行され取り調べ室に入れられた。朝8時から夜10時過ぎまで取り調べが行われ、刑事に髪を引っ張ったり足で足を蹴られたりした。最終的に認めてしまったのは、11時近くなって刑事が証拠があるぞと言い、どういう証拠とは言わなかったが、大きい声で「おまえだよ。おまえなんだ」と何回も言われ、どうでもいいと思ってしまった。裁判所でも自白したが、それは、取り調べした刑事が傍聴席にいたので、やっていないと言えなかったから。
別の2件についても嘘の自白をした。自分が使っていた自転車の話をとりまぜた。
もしビデオ録画があったなら、刑事は乱暴な取り調べはしなかっただろう。

冤罪で服役後真犯人がわかった柳原さん(国家賠償請求中)のお話

 被害者に会ったこともなく訪ねたこともないのに、自白調書には見てきたかのように書かれていた。
当時タクシー運転手だった。事件の内容も知らないまま、3回目に自白してしまった。2002年、裁判所で否認したところ、取調官が思いきり机を叩き、上申書を書けと言った。今後ひっくり返すことはしませんとサインさせられ、これからは「はい」か「うん」しか言うなと言われた。
全面可視化が絶対必要である。警察車両の中にも必要である。
被害者の家を知らなかったが、警察は「この家じゃない、ここだろう」とその家の前に止まり、「指をさせ」と言ったが、1軒しかないので、他にさしようがない。「家の中を見ろ」と言って見せた後、見取り図を描けと言い、見た後なのですらすら描けたが、見ていない奥の方がわからなかったら、警察官が「肩の力を抜け」と言って、手を後ろから取って描かせた。既遂事件の方は、鉛筆でうすく描いてある上をボールペンでなぞらされた。

次回に続きます。






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最終更新日  July 8, 2009 10:46:14 AM
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