窓辺でお茶を

2016/07/09(土)16:01

明日は選挙

「共産党が勝っても共産主義にはなりませんが、自民党が勝ったら独裁主義になります」というバナーを見かけました。 麻生氏はかつて「国民が気がつかないうちに憲法が変わっていたというナチスのやり口をまねてはどうか」と発言し、「そうなってはいけないということだ」と言い訳しました。どう見てもとってつけたような言い訳、どうしてマスコミはもっと追求しなかったのでしょうか。 そして今、自公政権が狙っている「緊急事態法」は、ナチスの全権委任法と同じように、独裁を可能にするものです。 台風や地震などの自然災害やテロ(やらせもあり?)が起きた時、非常事態を宣言すれば、法律を勝手に作ったり、人権をストップすることができるのです。国のために必要だから財産を差し出せとか、言えるようになってしまうんです。「そんな法律作るな!」とデモをすることもできなくなってしまいます。 明日は選挙ですが、自民公明おおさか維新こころが2/3以上になったなら、改憲を持ち出してきます。 安倍氏は選挙が近づいたら急に「争点は改憲ではない」と「争点隠し」と言われるようなことを言い始めました。 それは、国民が内容に関心を持って、よく読んだなら反対するとわかっているからです。 本心からいいものだと自負するなら、逆に関心をもってもらおうとするはずですよね。 自民党改憲案は実は憲法の体をなしていない、「慶安の御触書」レベルだという学者もいます。 現代の民主主義国家の憲法は、国家が暴走しないように国家権力にしばりをかけるためにありますが、自民改憲案は、国民をしばるものになっています。つまり、民主主義国家をやめ、戦前のような国になるということです。 問題点はこちら「安倍自民党の日本国憲法改正草案の恐怖」をごらんください。 改憲の国民投票が行われる事になっても反対すればいいじゃないかと思われるでしょうけれど、以前も問題にした「国民投票法(改憲手続き法)」は改憲派が有利にできています。豊富な資金と今でも統制しているマスコミにより、聞こえのよい宣伝が大々的に繰り広げられ、よくわかっていないままに賛成してしまう人が出かねません。 また、投票日までの期間も短く、なかなか内容を皆が知って話し合う時間もあまりありませんし、公立の教授は解説も禁じられます。 政府に批判的なことを書く人に対して、批判しても投獄されない国でよかったですね、などとコメントする人がいますが、このまま自民公明お維新が勝ったら、そういう国になってしまいますから、今書いています。 選挙では、社民、共産、生活の党と山本太郎、民進(自民と同じような人もいるので選んでください)、国民の怒り、に投票してください。国会で安保関連法は違憲と証言し、今回「国民の怒り」をたちあげた小林節さんは、参考人では相手にされないから議員になって論争したいとおっしゃってます。 自民党の得票は国民の十数パーセントしかないので、今まで行かなかった人たちが野党に投票したら逆転も夢ではありません。 私はテレビを何年も見ていないのですが、ツイッターなど見ていると、NHKは参議院選挙などないかのようにしているそうです。投票率が高くなってほしくないらしいです。明日の選挙より都知事選のことばかり報道しているとか。 黙っていれば面倒なことにかかわらなくてすむ、ということもありません。人権が保障されていない国に暮らしたいですか? 安倍首相は「共産党が勝ったら憲法を変えて独裁しようとしている」などとデマを言いました。 福島第一の事故の際、菅元首相が海水を入れるのを止めたから爆発したとウソを言い、告訴されていますし、放射能汚染水がアンダーコントロールだとか、TPPの件とか、消えた年金とか、ここまで不誠実な人が重要なポストにいられるなんて、日本はどうかしてます。 よく「アメリカから与えられた民主主義」と言うことばを耳にしますが、戦後、共産党が選挙で躍進したとき、アメリカの差し金でレッドパージが行われた事、最近になって知りました。 もし自民公明お維新が勝ったら、そんなトンデモのデマを言うような首相ですから、また弾圧しようとするのではないか、と懸念します。 今一度、ニーメラーの詩を載せておきます。 ナチスがコミュニスト(共産主義者)を弾圧した時,私は不安に駆られたが, 自分はコミュニストではなかったので,何の行動も起こさなかった。 その次,ナチスはソーシャリスト(社会主義者,労働組合員)を弾圧した。 私はさらに不安を感じたが,自分はソーシャリストではないので,何の抗議もしなかった。 それからナチスは学生,新聞人,ユダヤ人と,順次弾圧の輪を広げていき, そのたびに私の不安は増大したが,それでも私は行動に出なかった。 ある日ついにナチスは教会を弾圧してきた。 そして私は牧師だった。 だから行動に立ち上がったが,その時は,すべてがあまりに遅過ぎた。 違うバージョン、諸説があるようですが、上記は普遍的だと思います。

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