赤と黒と白

週末の全米映画興行成績は、ベン・メズリックのベストセラー・ノンフィクションの映画化「ラスベガスをぶっつぶせ」が興収2370万ドル（約24億円）で初登場１位を獲得した。ＭＩＴのエリート学生たちが確率理論を駆使した“カードカウンティング”という必勝法を編み出し、巧みなチームプレイと頭脳戦でラスヴェガスのカジノで大金を巻き上げ、カジノ経営者たちを恐怖に陥れたという実話を基にした物語。出演はジム・スタージェス、ケイト・ボスワース。また、共演のケヴィン・スペイシーは製作も担当。監督はロバート・ルケティック。前週まで２週連続首位の「ホートン　ふしぎな世界のダレダーレ」は２位に後退も、１億ドルを楽々突破、1億5000万ドルも見えてきた。「最終絶叫計画４」の製作陣が手掛けたパロディ映画「Superhero Movie」は、さすがにこのジャンルの勢いに陰りを感じさせる初登場３位というオープニングに止まった。８位には、ライアン・フィリッピ主演イラク戦争ドラマ「Stop Loss」が初登場。長引くイラク駐留で人員不足が続く米軍が採った“Stop Loss制度”によって本来の兵役期間を越えてイラク従軍を強制された青年兵士の苦悩を描く。監督は「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアース。速報順位は以下の通り。

順位 　　タイトル 興収$ 累計$
１． 「ラスベガスをぶっつぶせ」 23.7M (23.7M）
２． 「ホートン　ふしぎな世界のダレダーレ」 17.4M (117.2M）
３． 「Superhero Movie」 9.5M (9.5M）
４． 「Meet the Browns」 7.7M （32.8M）
５． 「Drillbit Taylor」 5.8M （20.5M）
６． 「Shutter」 5.3M （19.1M）
７． 「紀元前１万年」 4.8M （84.9M）
８． 「Stop-Loss」 4.5M （4.5M）
９． 「College Road Trip」 3.5M （38.3M）
10． 「The Bank Job」 2.8M （24.1M）

今週は、アビゲイル・ブレスリン、ジョディ・フォスター、ジェラルド・バトラー共演のファミリー・アドベンチャー「Nim's Island」が登場。他に、ジョージ・クルーニー監督・主演、レネー・ゼルウィガー共演ロマンティック・コメディ「Leatherheads」、「シンプル・プラン」の原作者スコット・Ｂ・スミスがようやく発表した話題の痛グロ秘境ホラー『ルインズ 上　廃墟の奥へ』の映画版「The Ruins」も公開に。