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シャワーの水は嘘つきで あたしは嘘をつこうと本当にがんばった ドキドキがとまらなくてズキズキがひどすぎて このままもっと もっと もっと 大声で思うのです 階段を上っても見えるギザギザは ポストに全部入れようと必死だった 誰かにみられないようにひっそり入れたかった なぜかってそれは 青が走っていたから 靴下で受ける授業は雲の上で あれもこれもそれもどれも 全部一つずつ違っていて なにかがずれていて これでいいのかって言いたくなっても いちいち言う必要はないよ って 言うから だからだよ はりついたまま息をひそめて 上からみる小さな雑草 ゆれてゆれて なにかのニオイに気が付いて びっくりして飛び降りる びっくりして鍵をかける びっくりして あっためだす お弁当箱の上のしろいプラスチックの中に 世界を見いだそうとした いくらでも入って行けそうな心地 入ってはいけない心地 きっと 帰って来れない心地 光る画面が呼び起こす 白いテーブルに動くイスを思い出す 嘘つきだったあたし 嘘つきなあたし どっちのことも教えてくれた高いキリギリス 絶対忘れてやれないキリギリス それから怖くなったのはなぜなのか なにかで守られてると感じたからか 今も過去も 全部わかるのは 色 明暗 それとニオイ 三つがそろうとカチッと音がする いったいどれくらい安定した感覚があったのかとか 今だってきっとそうなのに 守られてて 変わることはなくて 安心して すごくほってりする どこにいったって変わらない感覚 今だってそう でも絶対になくなってく それがほんとに怖いと思った 新しいモノなんていらないと思った そんな自分がミジメで臆病で 本当にしょうがない子供だとおもった 青黒い背景に灰色のもくもくがたちのぼって 「これでもか」 「そうなのか」 「そんなことしらない」 それぞれ口々にいろいろ含みながら 大きく立ちはだかった 頭の上のキラキラは飾りのつもりなの たしかにすこし安心するの 大きさがこわくて 立ちはだかって わははという すごくみじめだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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