眩暈。
もやもやと生まれては消えるモノ空に浮かぶ雲のように風に流されて形を変え、消えていく捕まえようとしても手を伸ばしても指の間をすり抜けていく月に向かって手を翳しても手の中にすっぽり納まるのに手にいれられない触れられないそんな距離不可侵もう何も見失う事のないよう消えない標をつけて何処に居ても、何をしていても真っ直ぐそこへ還れるように忘れない見失わないそんな"絶対"が欲しい絡み付いてくる悲しみが教えてくれる血が出始めた場所をどれだけ想えば忘れられるんだろうたった一つしか大切には出来ない何をかけてでも、何に代えても声にならない叫び涙で歪んだ現実誰が聞く事もなかった薄暗い場所でぎゅぅっと手を握り締め地面に全てを零したどれだけ叫べば届くんだろうどれだけ泣いたら消えてくれるんだろう今、この瞬間でさえ想ってやまない想いと現実に裂かれそうだったもう何もいらないと思ったのにもう会えないなんて嫌でもう笑ってもらえないなんて辛くてもうもう、あそこに居られなくてもそれでも生きて存在を感じたかった置いてきた思い出がふとした瞬間蘇る自分の居る場所が分からなくなる位強すぎた想いに足が止まる