2023/02/27(月)09:08
72期王将戦第5局
第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第5局が
島根県大田市の国民宿舎さんべ荘で行われ
横歩取りの大激戦の末
先手の藤井王将が後手の羽生九段を101手で破り
対戦成績を3勝2敗とし防衛に王手となりました
対局の模様はいろんなとこに上がっているんですが
案外説明されてないのが
横歩取り とはなんぞや
横に太ることではありません
少し前はプロでも大流行してたんですが
最近は少なくなりました
この戦法は後手に選択権があり
先手有利になる変化が多いので
後手が避けるようになったのかもしてません
<基礎からの横歩取り>
双方が角道を開け飛車先を伸ばすとこうなります
ここで先手が2四歩とすると GAME OVER ってことは
初心者向けの本によく書いてあり
互いに飛車先を守ってから歩を交換し
先手が横歩を取ると15手目にはこうなります
(先手は歩3枚 後手は歩2枚)
ここで後手は作戦の分岐点で
プロの実践では多くの場合3三角と上がります
ほかに 3三桂 とか 8八角成 とかもありますが
絶対にやってはいけないのが 7六飛
先手後手同型になりますが
2二角成を金でも銀でも取れないのでGAMEOVERになります
さて本局も3三角型となり
横歩取り特有の激しい戦いとなり
AIの評価値があまり参考にならない難解な局面が続き
26日の夕方に後手の羽生九段が投了し
101手で藤井王将の勝ちになりました