日本教育技術学会の全国調査によるとTVを長時間視聴する子供の割合は小学3年生から大きくなり、それに伴い漢字を書く力が低くなる傾向があるとの事である。生活が広がり始めるこの時期に学習習慣が定着しないと漢字力が伸びなくなるとの事だ。調査では、1日3時間以上TVを見る傾向は小1で4%、小2で6%、小3で26%と急増する。その学年で習った漢字の試験では1時間から3時間未満に比べて小1から小3では変化がなく、小4、小5では得点差が16点もあったそうだ。最近はTVの番組でも漢字や熟語を問うものも増えている。だが、答えられる可能性は低い。特に、女子大生は漢字を知らない様である。画面に親しみ、文字を読まない様になった影響が漢字力の低下に現われているのであろう。かって、評論家の大宅荘一が60年代前半にテレビは1億総白痴化の道具と称した。現在テレビには政治家、弁護士、大学教授、医師などが芸能タレント並みの役割で嬉々として出演している。俗にいう先生方、これで良いのであろうか。又、選挙に芸能人が出て大量得票で当選する。まさに1億総白痴社会の様相なのだ。恐るべしTVなのだ。
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