毎日を記念日に。

４日目：７月２２日（火）＜前編＞




出発に合わせ、朝の６時半に起床。

けっこう夜は冷えましたが、わらの寝心地は上々。（夜中に毛布を追加しました）


しかし。

外に出て愕然。



雨！！

傘が必要な程、しっかりと雨が降っている。




今日に限って何で？？

絶対に晴れて欲しい日だったのに。。。



アニメの中で、ハイジとペーターが毎日出かける 「山の上の牧場」。







この場所は、製作スタッフの想像により描かれたそうなのですが、

実際に、「ケルン」や「山の上の湖」にそっくりな場所があるそうなんです。

しかも自分の足で行けるんですって。


『ハイジに会いたい！』 という本でこの事を知り、

ここへどうしても行きたくて、マイエンフェルトの滞在を１日延ばしました。

そのくらい憧れの場所だったんです。






雨の上がる事を祈りつつ、朝食。

かおりさんファミリーとご一緒させて頂きました。


別棟に食事用のコテージがあり、ここがまた可愛いの。









とっても美味しそうな朝食。

パンは手作りなんですって。







ミルクは、きのう見た牛のミルクかな？？

すんごい濃厚でめっちゃ美味しい。


パンも ミルクも ジャムも チーズも バターも ベーコンも。

どれも本当に美味しかった。

ひょっとして、すごい贅沢な朝食なんじゃ！？って思いました。




朝食を終えても雨は上がらない。

どうしようか迷ったけど、ここに残っていても仕方ないので、

とりあえず予定通りに宿を出る事に。


今日は、駅前の別のホテルに宿泊するので、

チェックアウトを済ませ、バックパックを背負って宿を出る。


かおりさんファミリーにもお礼と別れを告げる。

山の上の湖へ行けたら、夕方また報告に来ます・・・と。




マイエンフェルトまで下りると、ちょっと空も明るくなってきた。

いいぞいいぞ、頑張れ太陽！


ホテルに荷物を預けに行くと、前泊者がいなかったらしく、部屋まで案内してくれた。






■ 宿 ： victor's Bed & Breakfast

シャワー＆トイレは別（共同）、小さな部屋だけど可愛い内装。




身軽になって、いざ出発。


８時５０分、マイエンフェルト駅前発のバスに乗り、「Malans（マランス）」の町を目指します。

マランスは、きのうハイキングで歩いてきた「イエニンス」よりさらにもう一つ奥の町。


バスは約１時間に１本。

バスの運転手さんに「マランス」と言えばＯＫ。


バスに乗る事、約１５分。

マランスに到着。

すると、再び雨がポツポツ降ってきた。



バス停からちょっと奥まった所に、Älplibahn（ロープーウェー）の乗り場があります。

このロープーウェーで上へ行き、そこから「山の上の湖」までは、約２時間歩くらしい。









切符を買おうと窓口へ行くと、中にはお姉さんが。

「山の上の湖へ行きたい」と言うと、お姉さんはビックリした表情。

キッパリ「無理ね」と言い放つ。


ロープーウェーの上は、すごい霧で視界も悪い。

おまけに すごく寒いらしい。

カッパも防寒着も無く、セーター姿の私。

小さな折り畳み傘が１本あるのみ。

登山靴でもなく、ただのスニーカー。

連れもおらず一人きり。


全ての条件において、今日私が上るのは無理だと言う。


・・・・言われてみれば納得。



でも！

でも、山の上の湖に行くのを本当に楽しみにしてたんです。

チャンスは今日しかないんです。。。


諦めきれない表情の私を見て、とりあえずロープーウェーは動かしてくれる事に。

ロープーウェーを上がった所に人がいるから、その人と相談して決めなさい。

もしダメだったら、上にレストランがあるからお茶して帰ってらっしゃい。

と、笑顔で送り出してくれた。


しかも、何と防寒着まで貸してくれたんです。

うぅ、ありがとうお姉さん。



ロープーウェーに乗り込み、上へと上がる。


降り続く雨・雨・雨。

すごい霧で、ほとんど何も見えない。


うーん、この状況じゃさすがに無理かしら。










ロープーウェーの上は、標高２３７５ｍ。

降りてビックリ、めっちゃ寒い！

温度計を見ると、気温は約６℃。


お姉さんに借りた上着を着ても寒い。

風が強く、吐く息も白い。

寒い寒い。




さすがにこの状況での登山は危険すぎる。

・・・というか、こんな中歩きたくない（＾＾；


とりあえず、レストランの中で天候の回復を待たせてもらう事に。







一瞬、下の方の霧が晴れた！

このまま雨が上がるかしら・・・と思ったら、次の瞬間には・・・・





真っ白。

ちなみに、同じ場所から同じ方向を撮影してます。




私は待った。

ひたすら天候の回復を願い、待った。


でも２時間待っても一向に回復する気配は無い。

む、無念。。。


１１時３０分、ついに断念！





ちなみに、晴れたらこんな素敵な景色が見れるんです。

kinoさんの旅日記からご覧下さい。。




せっかくここまで来たので、

待たせてもらったレストランで スープをいただいて帰る事に。







そして、下りのロープーウェーに乗り込む。


何だか悲しくなってきて、テンションがた落ち。

本当に楽しみにしてたんです。

本当に。



ロープーウェーのお姉さんに上着を返して御礼を言うと、

「次は晴れた日にいらっしゃいね！」と笑顔をくれた。

ありがとう、お姉さん｡･ﾟ･(ﾉε`)･ﾟ･｡




再びバスに乗り、マイエンフェルトへ戻る。


マイエンフェルトも雨がザーザー。

１２時過ぎに着いたものの、どこのお店も昼休みの閉店中。


雨だし、寒いし、行くところないし、一体私何すりゃいいのよ！？状態。


ホテルがアーリーチェックインできたのが唯一の救いでした。

ホテルへ戻り、そのままふて寝。



目が覚めると３時。

外に出ると、ようやく雨も上がっていた。。。

ばかやろーー！！




宿にいてもする事がないので、散歩に出かける。

かおりさんファミリーにお会いできたらいいなーと思っていたら、

ラッキーな事に、バッタリ遭遇！


かおりさんファミリーは、この雨の中、おんじ小屋まで歩いてきたんですって。

うわ、それはお疲れ様です！


そして、今から「バード・ラガーツ（Bad Ragaz）」へ行くと言う。

ラガーツ！？


この言葉にピーンと来た方は、かなりのハイジ通。


そう、温泉地ラガーツ。

クララがハイジの村に行く前に立ち寄って療養してた場所。

クララのおばあさまが、クララの吉報を待ちわびていた場所。


ここは、実際に温泉リゾート地として有名な場所なんです。

マイエンフェルトからも近く、電車で一駅。

歩いても行ける距離なんですよ。




行く行く！！

私もご一緒させて下さい！！！



半ば強引に便乗させて頂く事に。

あぁ、神様・仏様・かおり様！！


という事で、４人でラガーツへと向かう事になりました。



おっと、この続きは後編で。

そしてその後、本日シケシケだった私のテンションを逆転ホームランさせる、

すばらしい出来事も待っておりました。




＜４日目・中編へ続く＞






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