5082260 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

毎日を記念日に。

毎日を記念日に。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2011.02.26
XML
テーマ:海外旅行(7015)
朝、アレッポの町で、「ファラフェル」 と言う、

ヒヨコ豆のコロッケを挟んだサンドイッチを食べました。

中東でよく見かける、超ローカルフードです。






これがもう、めちゃくちゃ美味しい!

コロッケは揚げたてじゃないのに、衣がカリッカリのサックサク。

たっぷりの野菜と香草、特製ソース。

本当に美味しい。

しかも安い!(このファラフェルは、1つ40円でした)


すっかりファラフェルにはまってしまった私。

中東ではどこの国でもお目にかかれるファラフェル。

これ以降、色んな国で食べまくりました。


今回の旅で一番お世話になった食べ物であり、

旅を終えた今、一番恋しい食べ物です。

色んな場所でファラフェルを食べたけど、

アレッポで食べたこのファラフェルが一番美味しかったな。





さて、この日は、アレッポからパルミラへと移動します。

シリアの一番の見所と言えば、世界遺産のパルミラ遺跡。

アレッポから行くには、まずバスでホムスという町まで行き、

そこでパルミラ行きのバスに乗り換えます。


アレッポからホムスまでが二時間。

ホムスからパルミラまでも二時間。

けっこう時間がかかります。


10時ごろ宿を出て、まずは長距離バスターミナルへ。

バスターミナルは、町の中心から10キロほど離れた場所にあるそうです。


タクシーでも200パウンド(約400円) ほどで行けるそうなのですが、

タクシーは私の中では最終手段。

現地の人と同様に、バスを使って行く事にしました。

バスの運賃は、なんと5パウンド(10円)。

驚きの価格です。



バスターミナルでチケットを買い、11時のバスで出発。

13時15分にホムスに到着し、ここでパルミラ行きのチケットを買います。

そして、13時45分発のバスでパルミラへ。

のどかな村の風景から、徐々に砂漠の景色へと変わっていきます。


パルミラのバスターミナルに着いたのは、午後4時ごろ。

砂漠の中にポツンと建つ、小さな停留所です。

どうやら、遺跡のある町の中心部からは少し離れているみたい。


町まで行くバスは無さそうな雰囲気で、

タクシーの運転手さんが大勢待機していて、しつこく声をかけてきます。


うわー。

いかにもぼったくりそうな運転手さんばかり。




ここパルミラだけではなく、中東では、

バスターミナルが町の中心から離れている所が多かったです。

しかも、タクシーじゃないと行けないような場所にあるんです。


ある旅人さんは、

「わざとバスターミナルを町の外れに作って、
 
 タクシーの運転手さんに、ぼったくらせようとしているに違いない!」

と言っていました。


真相はわかりませんが、とにかく困った。

どうしましょう。



すると、バスの中で隣の席だった女の人がやってきて、

「あのタクシーは悪徳だから乗らない方がいいわよ」 と教えてくれました。

やっぱり。

顔に書いてあるもん。


そしてさらに、アラビア語で周りの人に聞き込みをしてくれて、

安心なタクシードライバーさんを紹介してくれました。

なんて親切な方なのかしら!

本当にありがとうございます。


彼女が 「このタクシーなら安心よ」 と言った、そのタクシーの運転手。


彼こそが、スズキタカシ。





タクシーの運転手、兼、現地ツアーガイドさん。

今やガイドブックにも名前が載ってしまうほどの有名人です。

なんでも、サッカーの中田選手が現役を引退して世界放浪の旅に出た際に、

パルミラでスズキタカシに出会い、現地をガイドしてもらったのだとか。


今や、観光客を狙った 「にせ・スズキタカシ事件」 が発生するほど、

日本の旅行者やパルミラ住民にとって有名人みたいです。


「にせ・スズキタカシ事件」 とは。

手口としては、「俺、スズキタカシだよ」 と言って日本人観光客に近づき、

かなりの金額をふっかけてくるんですって。

本物のスズキタカシからしたら、客を取られる上に、自分の評判が悪くなる。

たまったものでは無いですよね。

スズキタカシ曰く、本物は必ず名刺を持っているので、

必ず名刺をもらって確認して下さい! との事です。

私も立派な名刺をいただきました。

カタカナで 「スズキタカシ」 と書かれた、立派な名刺を・・・(笑)



ちなみに、スズキタカシは日本人ではありません。

完全なシリア人です。

日本語の単語をいくつか知っていて、

英語の中に絶妙に日本語を織り交ぜて話してきます。


まるでアレです。

ルー大柴の逆バージョン。



なぜ日本名を名乗っているのか。

そして、なぜ 「スズキタカシ」 なのか。

気になる点が満載です。




ともかく、そんなスズキタカシと運命の出会い(?)を果たし、

彼のタクシーに乗り込みました。


最初は町まで送ってもらうだけの予定でしたが、

色々と話しを聞いた結果、彼にパルミラを案内してもらう事にしました。

きっと貴重な体験ができるに違いありません。



という事で、スズキタカシツアーの始まり始まり。

まずは、ちょうど夕陽のタイミングだったので、

遺跡の前で車を止め、美しい夕陽を見せてもらいました。

観光客用のラクダがいて、それが何とも良い雰囲気でした。









続いて、高台にあるアラブ城へ連れていっていただき、夜景の観賞。

その後、宿まで送り届けてもらい、チェックイン。

私は町で夕食を取り、1時間半後、再び合流。

砂漠に住む、ベドウィン一家のお宅へ連れていっていただける事になりました。


パルミラ周辺は砂漠地帯となっていて、

ベドウィンと呼ばれる遊牧民が暮らしています。

彼らは羊などを飼い、砂漠を移動しながら生活しているそうです。


その、ベドウィン一家のテントにお邪魔させていただけるんですって。

スズキタカシのツアーならではですよね。



パルミラの町を出ると、すぐ外はもう砂漠。

訪問するお宅までも、さほど遠くありませんでした。

テントと聞いて、キャンプで使うような三角形の小さなテントを想像していましたが、

全然違う。


めちゃくちゃ大きくて立派なテント。

部屋の中では大きなストーブが炊かれていて、

テレビをはじめ家具もキッチリ揃っています。

とても快適そう。


ここはリビング用のテントだそうで、

すぐ横には、キッチン用のテントと、トイレ・シャワー用のテントもあるんですって。

すごい。

遊牧民の暮らしも、ずいぶん現代的なんですね。



チャイ(紅茶)を出していただき、

その家の子供達と一緒にテレビを見ながらゴロゴロ。

言葉が分からないので会話もできず、お互い様子を伺いながらモジモジ。

どうしても沈黙になってしまう。

そんな微妙な空気を、テレビから流れる怪しげな中東映画が和ませてくれるのでした。


子供達は私のデジカメに興味を示してくれて、

それを糸口に徐々に仲良くなった頃、お別れの時間。

スズキタカシが、子供たちに寄付をあげてくれと言うので、

100パウンド(200円)を手渡しました。


海外へ来ても、なかなかこうして現地の暮らしに触れる事って難しいです。

スズキタカシのおかげで、とても貴重な体験ができました。





まだまだ続くよ、スズキタカシツアー。

翌日は、朝5時に起床。

今回の中東旅は、早起きの日が多いです。


スズキタカシが、朝陽を見に連れて行ってくれるというので、

5時半に宿で待ち合わせ。

アラブ城から日の出を観賞しました。


日の出を見終わった後、いったん宿へ送ってもらい、二度寝。

帰り際、スズキタカシがバナナをくれました。

ありがとうスズキタカシ。


そして8時半、チェックアウトをして、再びスズキタカシと合流。

彼はきっちり時間通りにやってきます。

なんてマメなの、スズキタカシ!



この日はまず、パルミラ遺跡内に点在する、お墓の遺跡へ。

その後、少し町から離れ、砂漠の中にあるオアシスへ向かいます。

オアシスというのは、砂漠のパラダイス。

砂漠の中にありながら、草木の茂る場所。

スズキタカシの友人がオアシスで暮らしているそうで、

その方のお宅を訪問させてもらえるんですって。

昨夜のベドウィンに続き、二度目のお宅訪問です。



オアシスというと、砂漠の中にある森林公園みたいなのを想像していました。

湖があって草木が生い茂り、その周りに人々が暮らしている・・・みたいな。


しかし、実際はもっと現実的でした。

まるで小さな集落のようになっていて、たくさんの人が住んでいるようです。

それぞれに自分の家と庭を持ち、様々な草木を育てています。

持ち主ごとに高い壁で仕切られていて、扉には鍵がかかっていました。

そこにあるのは 「癒しの空間」 では無く、「現実的な人々の暮らし」 でした。






そして、スズキタカシのお友達宅へ。

敷地の中に入れていただくと、思っていた以上に広くてビックリ。


オリーブ、ナツメヤシ、ザクロ。

たくさんの木々が茂り、実をつけています。

畑で野菜や花も育てられていました。


庭の片隅に大きなポンプがあり、地下水を汲み上げていました。

力強いポンプの音が辺りに響いています。


スズキタカシが木からザクロの実をもいでくれました。

真っ赤に熟れたザクロ。

甘酸っぱくてとても美味しかったです。


そして、ここでちょっと遅めの朝食タイム。

スズキタカシがパンやチーズを持参してくださり、

オアシスのオーナーさんが温かいチャイを入れて下さいました。


砂漠のオアシスでいただく朝ごはん。

なんて贅沢なんでしょう。


帰りには、ナツメヤシの実をたくさんプレゼントしてくれました。

しかも、畑で摘んだ花束まで。

本当にありがとうございます。



オアシスを後にし、最後にパルミラの遺跡をじっくり訪問。

記念門やベル神殿などを見てまわりました。
   









最後にダマスカス行きのバスターミナルまで送り届けてもらい、

スズキタカシツアーは終了しました。


本当に楽しい2日間でした。

女一人でも全く危険は無く、とても素晴らしいガイドさんでした。

現地の人の暮らしに触れられたのも良い経験です。

しかし、一番有り難かったのは、「安心感」 でしょうか。

バスターミナルでオロオロしてた時、偶然出会ったスズキタカシ。

おかげで、とっても楽しいパルミラ滞在となりました。

出会いに感謝感謝です。









<11>へ続く。







ブログランキングに参加しています。

ぜひともポチッと応援、よろしくお願い致しますm(_ _)m
  ↓  ↓
人気ブログランキングへ

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.02.28 16:06:38
コメント(1) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:中東一人旅 2010 <10>  パルミラ遺跡とスズキタカシ(02/26)   天野才蔵 さん
げっ!
私は偽スズキタカシに案内されたようだ。

(私は2010年1月にシリアを含めた世界一周に行った→2014年1月末のいま久々に写真を見て旅を思い出した→スズキタカシで検索→おおおっ! 私の知らないスズキタカシがっ!)

(笑おう) (2014.01.31 23:14:36)

PR

Profile

さゆりm-_-m

さゆりm-_-m

Calendar

Freepage List

Category

Favorite Blog

キッチンで、一人立… New! nkucchanさん

植物が喜ぶ季節 アルローラさん

湘南スタイル 湘南デリバリーさん


© Rakuten Group, Inc.