同居物語

この２週間半、大変だった。

私がなった食中毒の菌が転々と移っていった。
（病院の先生曰く）

まずは長男に移った。
嘔吐、下痢、発熱。
いつもとはちょっと違う。

長男が治りかけた頃、
今度は次男（もうすぐ３歳）に移った。
いつもは熱があっても元気な次男。
今回ばかりは食べるものも食べられず、
かなりぐずった。
義父母もてこずった様で、
出勤中に“帰ってこ～い”コールがあった。

長女に移っては大変と、
ビタミンCを与えたり、
病院からもらったプロバイオを与えたり、
色々やったけれど、無駄だった。
長女もダウン。

こんな状況なのに、
メイドのエージェントから連絡があった。
５月に来た新しいメイド。
悪い子じゃないけど、使えない。
前からエージェントに代えてほしいとお願いしていた。

それがこんなときに…。
明日にしてほしいとお願いしたけど、
相手がある（メイド入れ替え）から、
今日じゃないと困る。という。

何とかアレンジして、新しいメイドが家に到着。
これからまた、色々と教え込まなければならない。

そのうち義母に症状が現れた。最悪。
メイドの教育は義母の仕事。
（義母の方法でしなければ、
結局メイドが怒られてかわいそう。）
その義母がダウン。

しょうがない。
彼女の最初の仕事は
家中を消毒薬で徹底的に拭くこと。
それしかない。

そのうちまたまた私の調子が悪くなり、
会社を休んだ。

なのに、なのに、
今度はメイドが…。
メイドを病院に連れて行き、
私はゆっくり休む暇も無い。

何で私がメイドの面倒見ないといけないのよ。
逆でしょ、逆。
私だって病気よ。と言いたいけど、
彼女の方が症状が重い。
何のためにメイドを雇っているのか…。

でも次の朝、彼女は荷物をまとめていた。
フィリピンへ帰りたいという。
引き止めても無駄だ、と家族会議で結論を出し、
その日のうちにエージェントに送り返した。

もうどうにでもなれ！って感じ。

でもお蔭で、１人面倒見る数減ったし、
子供たちも私も回復したし…。
義母もだいぶ良くなってきたし…。

これ以上ひどくなることは無いだろう。
だろう…じゃ無きゃ困る。