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テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画鑑賞(映画館・08年)
★失った者は帰ってこない…でも残された人達の日々は続いてゆく…★ みなさん、ご無沙汰しております。随分久しぶりのブログの更新になってしまいました。 11月の中盤に体調を崩してしまい、それはすっかり良くなったのですが、その間にサボり癖がついてしまい…。いかん…反省…。 アップしていない作品もたくさん溜まってしまい、昨年に引き続き12月はかなりリキを入れて更新しないと、年内に書き上げられない状態に…。あっ、そういえば昨年鑑賞した作品も、最後の方の数作品がアップしていないままだったような…。 今月は頑張って更新する予定ですので、是非是非お付き合いください。 さて、本日のお題は『帰らない日々』。 息子をひき逃げされた大学教授一家と、ひき逃げ犯である弁護士の交錯する運命を描いた作品です。 仕事柄、車を運転をする機会は多いので、交通事故現場を目撃してしまった事も数多くあります。 幸い今までは加害者にも被害者にもならずに済んでいますが、事故を目撃するたびに「いつ自分がどちらかの立場になってしまってもおかしくない」と、気持ちが重くなってしまいます。 被害者も加害者も、そしてその家族も、全ての人の人生が変わってしまう…この作品はそんな人々の心の葛藤と再生を描いた作品です。 ~STORY~ 大学教授のイーサン・ラーナー(ホアキン・フェニックス)は、妻のグレース(ジェニファー・コネリー)、10歳になる息子のジョシュ(ショーン・カーリー)、8歳になる娘のエマ(エル・ファニング)と共にコネティカット州の小さな田舎町ケイナンに住み、穏やかで幸せな日々を送っていた。 しかしある夜、一家で出かけた帰り道のガソリンスタンド脇の道路で、息子のジョシュがひき逃げされて死亡。父親のイーサンの目前で起こった悲劇であった。 弁護士のドワイト・アルノー(マーク・ラファロ)には離婚した妻との間に11歳の息子ルーカス(エディ・アルダーソン)がいた。週に1回の面会日に野球観戦に出かけた父子だったが、試合が長引き門限に遅れ、元妻からの催促の電話に焦りながら息子を車で送っていた。その途中の道でドワイトは道の脇に立っていた少年を撥ねてしまった。一度は車のスピードを落としかけたものの、そのまま事件現場から立ち去ってしまう…。罪の意識に苛まれながらも自首する勇気の出せないドワイト。 一方、息子を目前で亡くしたイーサンは悲しみのあまり自分を責める中、遅々として進まない警察の捜査に業を煮やし、弁護士事務所に調査を依頼する事を決意。小さな町に1つしかない弁護士事務所を訪ねる。その弁護士事務所で担当として紹介されたのは、ひき逃げ犯人であるドワイト、その人だった…。 息子を亡くした家族の葛藤、そして犯人側であるドワイトの苦悩や親子関係、それぞれはとても丁寧に描かれていて、その点に関しては良かった作品です。 ただ映画としては展開の弱さなど、ちょっとマイナス面が目立つのが惜しい…。 サスペンスドラマ風にしてしまったのがネックなんですよね。 とはいえ、俳優さんのそれぞれの演技は良かったし、観終わったあと色々と考えさせられる内容でもあり、観て良かったとは思う作品でした。特に二人の「父親」。被害者の家族・加害者というより二人の「父親」としてのストーリーが心に残りました。 イーサンを演じた主演のホアキン・フェニックス、俳優引退宣言をしてしまいましたが、この作品を観て更に「もったいない」感が増幅。いつかスクリーンに戻って来てくれる事を期待しましょう。 イーサンの妻・グレースを演じたジェニファー・コネリー、最近は安定した仕事っぷりですね。 ドワイトを演じたマーク・ラファロ、或る意味彼の役柄が一番難しい役柄なんですよね。台詞のない場面で揺れる感情を表現しなくっちゃならない…、でも上手く演じていたと思います。 失ったものは決して帰っては来ない…しかし最後に残された人々のそれぞれの「再生」の道筋が見えたところに救いのある…そんな作品でした。 ↓にほんブログ村ランキング参加中! 応援クリック、宜しくお願いします。 ■帰らない日々 RESERVATION ROAD 2007年・アメリカ 監督:テリー・ジョージ オフィシャルサイト(2008年12月現在)… http://www.kaeranaihibi.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.04 01:24:04
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