巡る季節にたね蒔いて🌿 流れる時間の中のひとり言

2017/08/16(水)16:23

雨の北限の地 2 ペンション亜留芽利亜

旅行(71)

予想外の素敵なお宿 稚内空港について買い物をしてからペンションに着きました。 まだチェックイン時間前でしたが快く入れてくれました。 15時を過ぎればお風呂も使えるとのことでした。 入ってすぐのロビーは暖炉もあり居心地が良さそうです。 何せ急に最北の地の観光を思い立ったのですから、 どんなお宿でも仕方がないと思っていたのですが当たりのようです。 テラスの外はすぐ海。 晴れていれば遠くサハリンを正面彼方に、 左手には利尻富士を見ることができるロケーションです。 しかしながらの悲しい雨。 小雨でしたが眺めは全く良くありませんでした。 左手にはここから11キロ先の宗谷岬が霧雨に濡れていました。 部屋へ上がってみました。 二階の海側の3人部屋です。 ネット予約では1人で泊まれる部屋は満室でした。 3人部屋が一つ空いていたので直接電話したところ、 一人でも構わないということでこの部屋が取れたのです。 広い部屋で海がすぐ前。 晴れていたらどんなに気持ちはいいことでしょう。 テラスに出てみると、利尻の見えるという方角にも寂しい浜が続いているだけ。 お風呂までしばらく時間があったのでレストランに行ってみました。 キレイに掃除が行き届いています。 壁には南極探検で活躍した犬たちのことや、 有史以前からの北海道、樺太の歴史が貼ってありました。 歴史の年表はオーナーが作成し、今も直筆で書き加え続けているのだそうです。 南極犬のことや北海道の歴史の展示を見ているとお風呂に入れる時間になりました。 そんなに広くはないのですが、海が目の前で風が心地よく入ってきます。 まだ他のお客様たちは到着していないようで独り占めです。 さっぱりとしてゆかたを着てまたロビーに行きました。 するとオーナーがいらしていろいろ話を聞かせていただきました。 絵本作家の関屋敏隆さんがよくいらっしゃるとのことでした。 「北加伊道 松浦武四郎のエゾ地探検」「やまとゆきはら 白瀬南極探検隊」 「りゅうじんさまは歯がいたい」などたくさんの作品を書かれています。 その他にもエゾ開拓時代の写真集や資料など興味深いものもありました。 上の画像の左上には関屋さんが亜留芽利亜を中心にして、 ランドスケープを書いたものが見えると思います。 このコピーを宿泊記念にいただくことができました。 さてさて夕食の時間になりました。 メインは水ダコのしゃぶしゃぶ。 そのほかにもナマコやホッキ貝、ウニにカニなどとこの地の特産物が並びました。 オーストラリアからいらした方とドイツに住まわれていた方たちと一緒に 海の幸に舌鼓を打ちながらしばらく楽しく過ごすことができました。 するとオーナーが話に加わり樺太犬のこと、アイヌ文化のこと、 北限の生き物などたくさん話をしてくれました。 次の日、チェックアウトを買い物に出る時間に合わせれば、 宗谷岬を案内してから稚内駅まで送ってくださるとのこと。 バスに乗って宗谷岬まで行くことを考えていたので、 とても嬉しくなってしまいました。 それぞれが思い思いの物語をし、関屋さんの作品も見て談笑していると、 最北のペンションでの夜はゆっくりと更けていきました。 さて、次は小雨降る宗谷岬を観光したことをお話ししましょう。 今回も読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね

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