詩集の中の栞のように~裏ブログ~

2007/02/22(木)02:31

企画

経営・教室運営(251)

サービス業の中で、塾業界ほど新商品の開発をしない業界も珍しいかもしれない。 たとえば、マクドナルドはメガマックのような新しい商品を次から次へ打ち出す。 テレビ局も1年を4つのクールに分け、新しいクールごとに新番組を作る。 しかし塾の場合、下手をすると20年くらい全くシステムを変更していない塾もある。 毎年毎年、毎週毎週、毎日毎日同じことを繰り返す。 塾は教育業であるし、経験・ノウハウが大切な業界でもあるので「変わらない良さ」もあるし、毎年システムを変えることは逆効果にもなりかねない。 だが、あまりに変化がないと「制度疲労」を起こしてしまう危険もある。 在籍している生徒の層は毎年入れ替わっているとは言え、あまりに長い間変化がないと、さすがに消費者に飽きられてしまう。 まずいのは、スタッフの方がマンネリを起こしている場合だ。 人間新しいことにチャレンジせず、現状に満足してしまうと成長が止まる。 社内の風土も停滞し、会社にも活力がなくなる。 性格もどんどん保守的になり、腰も重くなる。 決まった仕事のみを惰性でこなすことになる。 「変わらない良さ」も残したまま、一方で「攻め」「挑戦」「変革」の気持ちも忘れないでやっていきたい。 大きなシステム変更は難しいにしても、毎週あるいは2週に1回でも新しい単発企画を打ち出していきたい。 改革や新しい企画には、普段の1.5倍くらいのエネルギーがいる。いや、もっと必要かもしれない。 しかし、それを越えて行った人が成功していくのだろう。 新しく異動してきた教室は、みなルーチンだけこなして、2時に出社し10時には帰宅する。 生徒よりも早く先生が帰宅するわけだ。 質問は私ひとりで受ける。 残業も休日出勤も一切ない。 予習や準備も就業時間内にやる文化になっている。 間には食事休憩が1時間ある。 今いる教室は、きっちり週休2日の実質7時間労働だ。 おそらく塾業界の中で最も「楽チンコース」を採用している会社であろう。 今さらそれを変える気は僕にはない。逆に消耗してしまう。  労働法上も、「正しい」のは彼らの方なのだろう。 残業や休日出勤など、上司として強制できない。 だから、社内のそんなところにエネルギーを使うくらいなら、生徒と保護者に向けてエネルギーを使いたい。 たとえ一人でもやれることをやっていこう。 ふ~。ココアがおいしい! あと少し仕事頑張る!

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