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詩集の中の栞のように~裏ブログ~

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2007/07/28
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カテゴリ:個別指導

ふと個別指導塾の教室長時代を思い出した。

個別指導塾の教室長が管理できる生徒数は、一体何人くらいなのであろうか。

 

 

私が個別指導塾の教室長を行っていたのは、東京でも塾の密集地帯。

教材会社のI社さんとK社さんの話だと、おそらく関東でも横浜と並ぶ超激戦地区とのこと。

 

私は赴任した時の生徒数は、29名。

撤退するかどうかの会議が開かれもした。

しかし、それが3年後に150人まで膨れあがることになる。

本当に紹介が次から次へ来た。

連日紹介が来た記憶がある。

 

講師の補充も追いつかず、とにかくガンガン講師を採用し、連日研修。

幸い、有名私大や超難関国立大が近くにあり、講師の人材には困らなかった。

一度、タウンワークに求人を出したら、1回で42名の応募者が来たことがある。

 

 

それにしても、当時はとにかく働いた。

 

先生一人に対して生徒2名だから個別指導というわけではない。「個別」とは、そういう人数の問題ではないのだ。

生徒一人ひとりに対応してこその個別指導である。

全ての「個」へ対応しなければならない。

 

カリキュラムや進める教材も全て個別対応。

一人ひとり詳しい方針書も書いてある。

(これは本当に詳しい方針書で、1人1科目につき3ページから5ページに渡る)

保護者との面談も1時間はかけるし、新人講師研修には一人平均25時間かける。

それ以外にも、講師マニュアルが150ページ強(全て自作)。

それに加え、終了ミーティングや授業前ミーティングで、生徒一人ひとりにつき入念な打ち合わせ。

 

「どこにも負けない」というつもりで運営していた。

 

 

仕事量は半端ではなく、この頃が最も働いていたように思える。

平均睡眠は3時間程度。それ以外はずっと教室にいた。

教室のウラにあるマンション(徒歩1分)を借り、24時間のうち20時間を塾のために費やした。

年間で休んだ日数も10日に満たない。

 

 

そのおかげか、激戦地と言われた地区で生徒数が150名近くになった。

ちょっと天狗になっていた。

 

しかし、このときは既に「一人ひとり」のことなど見てはいなかった。

いや、見ているつもりだったのだが、実際はただ教室を回しているだけであった。

ある日を境にぼろぼろと退会者が出始めた。

 

このとき、教室長が一人で見られる限界人数というものを思い知った。

こうなると、地域の信頼を回復するのに、再び2年程度は掛かる。

やはり、ある人数を超えたところで専任講師を雇うなり、入会者をお断りするなりしないといけないということに気づかされた。

 

 

個別指導塾では、ある一定人数を超えると、

その後は生徒が増えれば増えるほど、サービスは低下する。

 

そういう意味で、個別指導塾の生徒数は「景気変動の波」と似ている。

一定の所までは右肩上がりに上昇するが、あるピークを境にグーンと下がってしまう。

そして、生徒が減れば、再び丁寧に一人ひとりに対して面倒見ができるので、

数年後にまた上昇カーブを描くということの繰り返しだ。

 

私が知っている個別指導塾でも、やはり同じような現象を経験した所が多い。

 

私の能力の無さが原因かもしれないが、私自身は個別指導塾で、教室長一人が

生徒一人ひとりの学習状況などを管理できる限界数は60名であると考えている。

 






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Last updated  2007/07/29 02:11:30 AM
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