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2008年02月27日
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 使えない学力

 かなり前になるけれど、英語に関しては間違いなくトップクラスという評価をうけている大学の、英文学の教授が嘆いていた。
 「受験英語はパーフェクトに出来るんだけれど、実際に入学してから使い物にならない学生が激増している」のだという。

 受験でパーフェクトに近い点数をとる学生が、実際には読解力が非常に低い。翻訳をやらせてもめちゃくちゃ。その原因として教授は、日本語での読解力の不足を挙げる。日本語できちんと本が読めない学生が、いくら受験英語を詰め込んでも、本当の外国語の力は身につかないのだという。あらためて、日本語の本を読むところから始めなくてはならないのだという。日本語がきちんと身についていなければ、英語も身につかない・・ということなのだ。だいたい、日本語の力がいい加減で、入試で高得点できてしまう、そんな日本独特の受験英語なる物が、ゆがんでいるのだ。

 京都大学の理学研究科・上野健爾教授の「学力が危ない」によれば、京都大学の理学部の学生でも、わかっていないことが自分で判断できない学生が少なくないのだという。京都大学に入学してくるような学生ですら、「本当に理解できて回答しているのか疑いたくなるような答案が激増しているのだという。

 上野教授によれば、
「多くの学生は、高校時代、数学の問題を理解して解いてきたのではなく、回答のパターンを丸暗記して、意味はわからないままに、先生に、正しいかどうかを判定してもらって過ごしてきたため」であるという。

 数学の問題を解いてから、解きっぱなしではなく、必ず答えが、矛盾した者になっていないか、とんでもなく考えられないような数値になっていないか、解を吟味するはずだし、少なくとも一回は別解で確かめをするものだと思うのだけれど、理解せずに、覚え込んでくると、自分の間違いにも気づけないのだという。

 そこで、分かっていることと、分かっていないことを区別する作業を、高校時代、あるいはそれ以前にさかのぼってする・・そこから、大学の勉強を始めなくてはならないので、理科系であるにもかかわらず、数学や物理の講義が成り立たないのだという。天下の京都大学でこの調子だから、ほかの大学がどんな状況かは容易に想像がつく。

 真剣に自分で考えて、゜腑に落ちた経験”をすることの大切さを指摘しておられるけれど、小さい頃から本当に「分かった」・・という喜びの経験が、欠落しているのかも知れない。子どもが一生懸命自分で考えて、
「やったー」
という歓声を上げる瞬間の笑顔は最高なのだけれど。そういう学びの喜びの原点になる経験が乏しくて、ひたすら知識を注入されるとしたら・・背筋が寒くなる思いがする。

 特に、生涯を通じての学ぶ力としての学力の低下は、日本の社会の将来を揺るがしかねない。

 小学校の課程での基礎が理解できていない・・わからないのに、正解を求める
技術だけを覚え込む癖がついて、高校生になり、理解できないままに、とにかく入学に必要な点数だけをかすめ取るテクニックばかり身につけると、一流大学に入っても、使い物にならない学力しか身につかないのだ。

 使えない学力を山ほど押し込んでも、何の役にも立たない。まず学ぶ力としての真の学力と学ぶことの喜びを、小学校時代から身につけないといけない。


学力があぶない

ひと塾リベラ 松井幸子

liberabanner.gif

info@lumoscoaching,jp

 






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最終更新日  2008年02月27日 15時58分26秒
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