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グローバルに活躍したい!!わたしの夢実現日記。

グローバルに活躍したい!!わたしの夢実現日記。

★★レベルアップコンテスト受賞作文・後編

それから1年間、NOVAをペースメーカーにして、毎日フランス語を勉強しました。
研究室を出て所属する場所がなくなった私にとってはNOVAが学校でした。
自分は研究の世界を捨てるんだと思うと、今までやってきたことは何だったのか、
そしてこれから何を夢みたらいいのかわからず、夜になると泣いていました。

あんなに毎日フランス語がしたくて、それが叶ったというのに、
悲しいのはどうしてなんだろう。
どちらかを選ばなければならないのが辛かったのだと思います。
それでも、フランス語を勉強している時、NOVAでフランス語を
話している時は、それに集中できるので心が落ち着きました。

そうこうしている間に、始めた時(2002.09.21)は7A、
休学を決めた時(2003.04.13)はレベル6だったフランス語が、
レベル5(2003.05.15)、レベル4(2003.07.20)、
とすごい勢いで上がっていき、休学して8ヶ月後(2003.12.14)には
レベル3になっていました。

たった8ヶ月でしたが、長かったです。
失ったものを取り戻すかのように必死でした。
「休学しているならフランスに行った方がいいんじゃないの?」
とフランス人に言われることもありましたが、
そんなお金はなかったし、何より心の余裕がありませんでした。
そういう人のためにNOVAがあるのだと思います。
自分の仕事を続けながら語学をしたい人、
何かに飛び込む勇気はないけれど、それに近づきたい人、
そういう人のために。

私自身、フランス語専攻でもないのに、今までのことを捨ててフランス語だけ
勉強するなんて、自分でもどうかしてるんじゃないかと思いました。
休学すると奨学金もアルバイト代も入って来なくなり、無収入になったので、
下宿も引き払って両親の家のもとから、フランス語のあるNOVAの別のブランチに
転校して通い続けました。NOVAのレッスン料、お金のある時にまとめて支払っておいて
よかったと思いました。家でリスニングや音読、単語調べなど、
自分一人でできる最大限のインプットをし、NOVAではアウトプットを中心にして、
自分の位置及び理解の確認をしていました。

その結果、実際にフランスに留学していた人よりもずっとフランス語が
できるようになりました。観光以外ではフランスに行ったこともないのに、
NOVAの先生に「フランスに住んでいたのか?」と聞かれるようになり、
「どうしてそんなにフランス語が話せるのか!?」と驚かれるようになりました。

1年前は「行く」の活用形も言えない一大学院生だった私が、
すっかり「フランス語のできる人」になっていたのです。
NOVAのおかげで大変身です。

フランス語の合間にレッスンを入れていた英語もなぜか足並みを揃えて伸び、
「英語を話す国に住んでいたのか?」と言われるようになりました。
2言語同時にやったのがよかったのでしょうか。
知らず知らずに話せるようになるというのは本当でした。

そして一生やって行く仕事は、英語とフランス語を日常的に使うものにしたい
と思いました。フランス語を話している限り、何があっても私の心は
落ち着いていられると思ったのです。

そして科学の研究にも関われる仕事がいいと思ったので、2つの道を考えました。
1つは、フランスに派遣されるチャンスの多い文部科学省で、
国際的な共同研究にかかわる仕事、
もう1つは、大学に戻りフランス語関係の研究者になることです。
結局、研究者になりたいという思いと、フランス語がメインになる仕事がいい
との思いから、大学院を受験しました。

そして、大学院外国語教育論講座に無事合格しました。
理系出身者は私一人だけでした。合格できたのは、フランス語力、英語力、
そして外国語習得、教育に関する考え方を問われたからです。

面接では私がNOVAで見たこと、感じたことを全て語りました。
大学院では、第2言語習得論を中心に、外国語習得のメカニズムや、
効果的効率的な教育方法の研究をします。
NOVAで経験したことが全て生かせるのです。

合格通知をもらってすぐ、休学中の大学院を退学しこの専攻に入学し直しました。
これで、フランス語か研究かという二者択一ではなく、
フランス語も研究も両方できるようになりました。
世界中の研究所に行くという昔からの夢を持ち続けることができるのです。

また大学内のアルバイトであるティーチング・アシスタントとして
1回生のクラスでフランス語会話・文法を教えています。
今度は私がNOVAの先生のように生徒の会話力を評価したりしているのです。

NOVAでフランス語を始めた時、そして休学を決めた時には
まさか1年後、1年半後に、こういう進路が待ち受けているとは
思ってもいませんでした。理系だった自分がフランス語専攻の大
学院生になれるとは想像もしてなかったです。
フランス語は理系と文系の架け橋にもなったようです。

退学した研究科の教授にも「自分が開放されると感じられるものを
いつも追求してください」とエールを送っていただきました。

何より私がここまで来ることができたのは、励ましながら私を伸ばして下さった
NOVAの先生方のおかげです。本当にNOVAに行ってよかったと思いました。
NOVAは、私が新しい世界に飛び出す羽根を作ってくれたのです。(終)


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