2004/07/05(月)12:53
仮構と現実がつながるメカニズム(4)7/5改定
信頼
改訂部は青字にしています
第1性格はいい子でこの世界に平和を望む。
第2性格は、深い世界――信頼を望む。(ちょっとせっかち)
小さいときはうまくいっていた。
しかし、バスケットは結局認められなかった。
親を理解はできた。しかし、信頼関係は損なわれただろう。
たぶん第2性格は、この世にいる自分の存在に迷った。
この世界で何を思って生きていけばいいのか、という思いの模索が、HPに載せた詩の発想になっているように読めた。表現は聞きかじり語の集合にしろ。
(そして、気になるのは仲間もいっしょに母親を説得しようとしてくれたのに、なぜポイントの送り迎えを代わってやろうという大人たちが出なかったのだろう。
大人の間でのいじめがあったか、子供にもつながっているか、またはそんなものはなかったか、いずれにしろレギュラーの司令塔を勤める子(臨時か?)に、冷たそうな気もする。
もちろん、個人の問題とか、独立心とかは言えるから、どのていど影響があったかはわからないが)
バスケットの試合に参加。
かつてきつい練習をさせた指導者は、負けた罰に体育館百周などと言ったと言う。本気にしたこの子だけが連絡ミスで体育館に行って誰も来てなかったと。
信頼をおもちゃにする教育をするなよ。
これではいったい何のための練習だったんだろう。勝って成績を上げるのに子供を適度に利用し合うのが互いの関係か?
きつい練習をさせるときにたぶん精神論などをぶってなかったか?
そういう立派そうなことは、大人の間で格好付けとして使われているだけか?
頭を壁にぶつけるストレス行動。
真実の実感は得られないものなのか?
男共はちょっかいをかけてくる。人の悩みをからかって楽しいか。
詩は試合後は書かなくなって、
BRの小説を書き始めた。
その紹介文の終わりは
『誰もが生き残りたいと思っている以上、誰が自分を殺しても不思議ではないという現実。疑惑が疑惑を生み、猜疑心は自分以外の全ての者への殺戮となる。
☆フィクションです☆』
それらは、想像力の世界のものにしてある。
正しい判断だが、それで欲求を済ませられるわけではない、のがこの性格らしい・・・そうだが。
友達と交換日記をしたり、チャットをしたり、一方ではクラスでは恐がられるようになり、友達は結果的に少数精鋭?主義になっていくようだ。
それでも付き合ってくれている友達には信頼がわく。
一番好きだ、とまでいかなくても、信頼できる相手には長く『ずっと友達でいてほしい』と思う。
ふざけて抱きつく。それは冗談の中で無意識に、甘え、感謝、擬似的な母親へのすりより?のイメージがあったのか?
そして、興ざめな「重い」!
夢から覚めたようにあわてふためく頭脳。
反射的に取り戻そうとしたのはプライド。
けんか。
怜美は私の心の痛みがわからなくて平気か?
バスケットの監督のように?
少数精鋭の信頼の輪の中に入っていた怜美が、自分を傷つける書き込みをする。自分の友人はみな読むはずの所に。それは自分の居場所を壊す――と思ってしまったのは、せっかち気味の悪癖と第3性格のパニック・ヒステリー頭。
書きこみには書きこみで――埒はあかない。
抹消しようとして、次に見つけたのは、相手のHPの掲示板。
信頼の逆転で「敵だ」と思う。
信頼とはただの油断にすぎなかったのだという怒り。
信頼が敵に変化したものへの――激しい感情には、いろいろなものが混ざって自分でもわからない。
また、怜美は自分より上手なので、何かしようとすれば自分の傷を広げるという、悔しさ、憎さ。
(子供のけんかとして当たり前なんだが、たぶん、――この子はおとなしく、けんかに対して孤高に離れていて――未経験だったんだろう。
自分にちょっかいかけてくる男の子の、人をからかって喜ぶ根性が悪い。ガキの汚なさは許せん!と思っていたらしい。
もうちょっと、ユーモアを本気でもっているべきだったね。)
現実への信頼が消えると、混沌として以後、仮想現実が固定。
(仮想現実にはそれ以前から入っていたにしろ)
―――B系列――――
このあと、A子が他人の名を騙ってチャットを荒してしまっていたといううわさがある。
信頼が消しとんで他人に冷たくなっていたのか。
ただ、荒すというつもりがあったかどうかはわからない。
または、それが怜美から他の同級生に伝わることを恐れたのか。
―――これは一要素であり、またたとえ大きくても本人は気づけないだろう。
子供の経験年数からして「自分は世界への信頼をなくした」――なんて自分自身を判断するのは難しいと思う。―――
続く
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