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2005年01月21日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:世界と政治
  追加は青字 

msk222さんのひまじんさろんで、
 「番組から削除された「元兵士の証言」」 (中国帰還者連絡会)
を紹介している。

 反論として、「従軍慰安婦」問題に見る「メビウスの帯」断章
も紹介している。
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考察

中国帰還者連絡会

 この元兵士の金子氏の証言は、

 『女は殺せ。子どもを産むから殺せ。子どもが大きくなったら我々に反抗するから子どもも殺せ、というように上官の命令がくるりと変わったんです。そういうことですから、私たちたちはどうせ殺すのならどんどん強姦してもいい、そういう考えで私たちは強姦しました。』 と言いつつ、
 『陸軍刑法では強姦をすると7年以上、現場にいただけでも4年以上という刑罰があります。』 とも言う。

 なぜやったのか――大元に、“上官の命令”というのがあるから。
 でこれが、奇妙な表現だ。“上官の語った命令”なのか、“実際に意味するところ”なのかわからない。つまり、軍の方針なのか、その部隊の犯罪なのかわからない。
 
 どこまでが明確なのかを本人達は示さず、「全てそうだった」と言っているから、その証言は疑わしいのだ。十何年も証言を続けていながらこうなのだ。

 (この集団の話をまるで僕が信じない理由は、12月22日 の先でちょっと書いたけど、東史郎の講演に行って嘘吐きだとわかったときに、中帰連の会長がいっしょだったため。)

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 一方、あるところでは、憲兵の記録として、犯罪ヤクザのような部隊がいたらしいことが出ている。
 「日本軍の軍紀」ー憲兵の認識
 これからすると、元兵士の証言というのは、部隊レベルの犯罪を日本軍全体のせいにしたがっているという解釈もできる。

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 さて、この中帰連サイトにも 憲兵の証言がある。

『 1942年4月中旬であった。

 隊長安藤は、・・・
 「君は覚悟はできているか、・・・・、中国共産党の巣窟だ!・・・・皆共産党員の匪賊であり、その親戚の奴らだ。・・・・。男、女の区別なく、全部捕まえてしまえ!そして使いものにならん奴は、子供だろうが老いぼれだろうが、全部殺してしまえ!・・・・建物の一切はもちろん、草木一本も残してはならぬ…」と。

 私は・・・当時は男と生まれ日本帝国軍人として、遠く海を渡ってやって来た出征の意義を見つけ出し、故郷の人々が旗や織(のぼり)で私のこの出征を祝福してくれた気持ちと期待に応える途こそ、・・・、この命令に自分の生命を捧げて一人でも多くの中国人を殺し、一軒でも多くの家を焼き払う事であり、・・・孝行であり、・・・忠義であり、・・・栄達と幸福を保証する唯一のもので、あわせてそれは日本国民の利益であると、私は有頂天になっていた。

 こんな純粋であほな人間がいるだろうか?いくら昔の人がりくつ言葉に弱くても、本気で知能が低かったわけじゃない。
 
 私鉄運転者・・というか21歳では釜たき係り? それで憲兵に配属されて有頂天か。
 当時の軍国宣伝で育ち、開戦のすぐ後で高揚している時期だ。幼稚さのためにネットで興奮して人を殺した小学生なみだ。
 まあ、何も知らないばかはいたかもしれない。 日本は憲兵が警察を捻じ曲げた事件というのが、軍国主義へのきっかけとして紹介されるしな。

 ・・しかし、『建物の一切はもちろん、草木一本も残してはならぬ』という表現はいかにも中華的なんだが。中華の三光の日本語訳のようだが。

『 1943年3月19日、・・・・約150名の憲兵が三隊に分かれて、・・・・、部落民を全部捕まえ、若い男を除き、他は全部射殺してしまえ、という・・・大尉の命令で、私の所属する佐藤分隊の十数名の憲兵は・・・・窪地にむらがっている十数軒の農家を襲うことになった。
 
 ・・・・集められた人々は、皆老人や病人であり、・・・
「チェッ!何て老いぼればかり残っていやがんだ。おい、セガレはどこへやった。八路軍はどこにいるんだ」通訳が・・・棍棒でつつきながら、訊問を始めた。
 』
 なるほど、‘共産党軍は捕虜にせよ。家族は殺せ’ か。矛盾してないか。

 たぶんこの中国帰還者連絡会の共通点は、「 共産党軍は捕虜にせよ。家族は殺せ」 という命令がいつもよくでたということだろうな、他を読んでないけど。
 はて?・・・男を尋問するためなら、家族を人質に残すべきだろうに。なぜ男を捕虜にするのだろう?

 しかし、中国の人が読んだら、『日本に支配されたら一般人はいつ殺されるかも知れなかった。だから共産党が反日の戦争に中国を追いやったのは必要なことだったのだ。』と思うかもしれないな。
 
 ところで、男狩りには根拠もある。戦争が激しくなると、鉱山労働者として中国人捕虜を使ったことがあり、国民党軍は兵隊用に男狩りをしていたらしい。ただ、まるで量と主体が合わないだろうが。
 そういう噂と、部落が襲われることが多かった当時の時代状況を、「日本軍のせい」として教え込みやすいよなあ・・
 
 全体の文体は会話文までどっか美文調というかおとぎばなしみたいで、殺伐ながら物語的な感動にまとまっている。
 で、こんな文章を書くだけで、なんの文献などの調査もせずに過ごしてきたわけか。
 協力者も多いだろうに十何年も照合調査が不可能だったのだろうか・・・・
 
 中国人や外国人に認められることが大事なのかな?。
 
 
 (冷たい戦後の日本?、懐かしき青春の撫順収容所?あの人たちにもう一度会いたい? いやいや私の妄想妄想・・・・・・)


 (あとはこのページには憲兵はないようだ。
 他は面倒だから、読んでない。
 他も読んだ方で、僕の考察に疑問のある方はご意見ください)


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「メビウスの帯」

 こっちの説は量も多くてろくに読んでないけど、「ホロコーストの嘘」なんてのがあるから、ふつうは誰もこっちを選ばないに決まっている(笑)。結果、中帰連の方を選ばされる(~o~;)オイオイ。

 まあ、しかしせっかくだから、覗いて見る・・
 虐殺の多くが世論操作の嘘だと言うのはありそうだ。

 ユーゴの虐殺と大きく伝えられた報道が、当時の新聞で写真や記事をよっくよく見たときなんか噂だけという感じだったし、戦後あれはそうではなかったというのを、同じ新聞だか似た系統の雑誌で見かけたと思う。

 戦前の満州でも、宣教師なんかが日本の虐殺の噂を伝えたらしく、虐殺の想像をして興奮宣伝するのは白人文化なのかも。

 だから、CIAの陰謀だという説らしいが、そうかもしれない。もっとも、CIAは陰謀欲ではなく、上役の注文に迎合して、適当な成果を出そうとしただけだと思う。
 確か、冷戦が終わった頃に、CIAの下っ端が上の気に入るようにソ連の力を大きく見すぎた情報を流すようにしていたと気づいたとか・・・・なんでだか読んだが・・・実話かどうか。
 
 とはいえ、これを紹介した人の趣味からすると、この「メビウスの帯」というのも、トンデモ趣味サイトなのかも。へたしたら共産系の陰謀史観かもしれないしな・・・共産党の虐殺をスルーさせるための。 (一ページしか読んでないから名誉毀損かな? )







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最終更新日  2005年01月21日 19時31分00秒
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