2016/01/28(木)09:52
お空の通行税と制空権と
飛行機が他国の空を飛ぶと通行税を払わなくてはいけないのですね。 勿論高さ制限もあります。上空何メートルと何メートルの間を飛行せよと。 マレーシャ航空がウクライナ上空を飛んでいて撃墜されました。珍しい例 ですが戦時下の国の空は危険ですね。 ゴルバチョフがペレストロイカで民主主義の国に変身するまではロシヤの 上空は他国の飛行機は飛べませんでした。軍事機密保持の意味でしょう か、だから当時1980年頃までは勿論当時はソ連と称していましたが他国 の飛行機は上空を飛べませんでした。 従って日本からヨーロッパへ行く場合はアンカレッジ回りで北極経由で遠回 りしていたのです。ソ連・東欧の共産主義体制が崩壊してからシベリヤ上空 を飛べるようになったので随分近道になり油代も安くなりました。でもロシヤ に通行税は支払わなければなりません。それと飛行機の航続距離の問題も ありますね。飛行機の性能が良くなって燃費とか長距離飛行が出来るという ことが条件でしょうけど。 日本も三菱重工がMRJ(Mitsubishi Regional Jet)という中距離ジェット機 を開発しました。一部部品の改良で1~2年デビューが遅れるみたいですが やがて軽量で燃費の良いものが出来るでしょう。既に世界各国から何百機と 受注している様です。このクラスの競争相手はカナダのロンバルデイア機と ブラジルのエンブラエル機ですが恐らくMRJが浸透していくでしょう。 制空権問題もあります。卑近な例では日本の横田基地の上空。これは石原 慎太郎氏が口やかましく言っていました。あそこは米軍の飛行機の出入りが 多いので日本の飛行機でも上空は飛べないのですね。敗戦時以来の取り決 め、日米地位協定ですか、アメリカは譲らないのです。 あとは世界各国の取り決めで軍用機の飛行は禁止になっている国々が多い ですね。ロシヤの軍用機が日本の領土の上を飛ぶのは違反だしその逆も又 違反です。中国と日本の間も同じ。北朝鮮などは当然のこと。 唯、民間機に関してはお互いに飛ぶ飛行機を登録し合って許可しているのが 普通。 飛行機にはそうして上空通過料、空港使用料、燃料費、人件費、維持費など が必要で今の格安飛行機LCC(Low Cost Carrier)などは存続が大変だと 思います。どうしたって余分な経費は掛けられないから整備費などは一番に 抑えることになるからその点危険性は覚悟で乗らなきゃね。 さて関西国際空港の使用料が2~3年前、一機一回91万円とか言われ高過ぎ ると話題になりました。あそこは海を埋め立て作ったから高くついているので すね~、でもそんなこと言ってたら外国の飛行機が入ってきませんから今では 多分安くしているのでしょう。昨年は空前の来日外国人数だったらしいから。