2019/12/14(土)10:14
「老馬知夜道」
中曽根康弘さんがお亡くなりになったのはつい最近でした。102才でしたか。
ご長命でした。毀誉褒貶の人と言ったらお叱りを受けるだろうか。私は兎角
バブルを考える時、彼の金融緩和策を思わずにはいられないからである。
それはいいが彼こそは「老馬知夜道」の人だったような気がする。来週22日
には年末のビッグレース「有馬記念」がある。G1・7勝目を狙う四才の牝馬
アーモンド・アイが出場するので今から競馬ファンの耳目を集めている。
駿馬(しゅんめ)である、老馬ではない。中曽根さんは85才で国会議員を辞
めさせられ(小泉純一郎氏に)てからずうっと政界の大御所として君臨して
おられたのであった。
駿馬と老馬はどう違うか。駿馬は夜道を駆けることができないが老馬は御者
のリードがなくても夜道を知っているので行くべきところに辿り着くことが
できるという。つまり老練なのである。中曽根さんを思う時、そのことが思
い出されるのだ。政治や外交には昼もあるが夜もある、安倍総理は中曽根氏
から言えば老馬に対する駿馬であるとも言える。
中曽根さんなら習近平を国賓として迎えるだろうか?天皇陛下に接見させる
だろうか。トランプは兎も角、ヨーロッパの大国の人々はどう思うだろうか。
日米安保の将来について新機軸は打ち出さないだろうか。
アメリカと仲良くするのに反対する者ではないが、依存度をそろそろ考えて
民主主義・自由主義の国として中立の立場を志向すべきだと思うのである。
トランプの我が侭、習近平の独善さ、プーチンの悪徳政治に対して日本国と
して是々非々で言うべきことは言い、認めることは認めるという独自の立場
を志向すべきだと思うのである。「二股膏薬」はいけない。膏薬は無用にし
て独自の二足歩行にすべきだと思うのである。
その為に核武装が必要ならば国内外の反対を押し切って「抑止力」として備
えても場合によってはいいのではないか。核は装備していてもどこの国だって
使うことは能わない。使ったら「お終い」なことを知っているからである。
日本は世界で唯一の被爆国である。だからと言って保有してはいけないと言う
理由には当たらない。日本は伝家の宝刀の準備だって出来るのである。
賢兄姉諸氏のご意見はいかがなものだろうか。