5/19 謎が多い読書日記
5/19(土)おはようございます。いい天気ですね。今日は休みなのでゆっくり、といきたいところなのですが、夜にはプチオフ会のような飲み会が銀座であります。久しぶりなので楽しみです。急に決まった話なので告知出来ませんでしたが、いつか是非大勢でオフ会を開催したいものです。良い1日を~。黒川博之『蒼煌』文春文庫。日本芸術界で最も権威のある芸術院次期会員選挙が近づいてきた。前回選挙で涙をのんだ日本画家の室生晃人は、中堅画家の大村祥三を使い走りに、また京都の老舗画商である夏栖堂の殿村を選挙参謀に付け、選挙の投票権を持つ会員に対し、実弾を混ぜた露骨な接待攻勢に出ていた。71歳の室生は皺だらけの容貌で、言葉にも品格が無く、都合の悪いことは全て人のせいにするとくれば、当然のことながら人望があるはずがなかった。一方、ライバルと目される稲山健児は、室生の正反対で、品格・人望をともに備えていたが、室生の露骨なまでの選挙活動を目の当たりにし、同じく接待攻勢を仕掛けていかざるを得なかった。今や室生の使い走りに成り下がっている大村も、かつては絵を描くことだけが生きがいだったが、、画壇の序列を意識し始めた時から、もはや過去には戻れない自分を感じていた。大村には室生が選挙に勝つが自分にとっての将来への道なのだった。稲山の孫娘である梨江は、画家の卵で、選挙に奔走する祖父を見て疑問を感じていた。梨江は絵を描くことに真摯に向き合い、コンクール等に応募して、その結果に一喜一憂する日々を送っていたからで、純粋に絵を描くこと自体が目的だったものが、いつしかお金や出世が目的となって絵を絵を描いている祖父に同情も感じていた。その矛盾した感情は、祖父の選挙参謀である母親への八つ当たりへとなっていった。また、室尾の参謀を引き受けた殿村は、かつてはフィクサーとして京都の画壇の仕切り役をするほどの人物であったが、これまで培った人脈、情報、経験などを駆使し、芸術院会員の票を集めようと策士ぶりを発揮していた。殿村は、稲山の方が明らかに人物的に上だということがわかっていたが、人にどう見られようと、どんなに汚いことをしようと這い上がろうとする室生に掛けてみたくなったのだ。様々な謀略が渦巻く中で、票を固め、次期芸術院会員となるのはどちらなのか?リアルに書かれていて迫力十分で楽しめました。警察ものが多い著者ですが、ジャンルが違ってもいけますね。地味な作家ですが、おすすめ出来る作品が多いんじゃないかな。【送料無...価格:660円(税込、送料別)気持ち良さそうです・・・パスポート・・・金魚にでかいヒヨコ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村