殺人列車に乗って・・・・・・骨粗鬆症かも?
首都圏のサラリーマン、特に電車で通勤している方々は朝夕のラッシュに悩ませられているが、私トトロも例外ではない。私の場合朝の6時台に乗車するので、本格的な込みにはなっていないはずだが、なぜか北本発6:36分の高崎線上野行きは滅茶苦茶混んでいる。混んでいるのは好きじゃないので、比較的空いている後ろの車両にいつもは乗っているんだけど、駅に着いてから長いホームを人混みと一緒にだらだら歩き、改札を出るまで5分近くかかる(北海道人の私にとって電車は長くても3両か6両だと思っていたんだけど、高崎線は15両なので降りてから延々と歩かなくてはならないのです)のはなんだか時間がもったいないような気がして、多少の混雑も我慢すればよいのかなと思ったのがそもそもの間違いだった。その朝、上野駅の階段の位置を考慮して、到着時に階段の前に来るよう十分に考慮を重ね6号車1番ドアから乗車した私は、来るべきラッシュを予想しながら電車の揺れに身を任せていた。桶川、上尾と停車して行くと期待(?)していたラッシュが訪れ始めた。後ろの方だと持っていた鞄が互いにぶつかり、嫌な顔をしたりされたりしている訳だが、今日はギュウギュウなので逆に気にしなくて良い。まだ梅雨時ではないので“つり革につかまらなくても倒れることもなく快適!”くらいに思っていたんだけど、浦和を過ぎたあたりから様子が変わってきた。これは埼京線や山の手線以上の混み具合。とにかく無理矢理乗車してくるので(どうやって乗り込めたのか不思議)足と体がまっすぐでない、斜めになったまま宙に浮いた状態になってきた。入口付近に座っている人の膝の間に割り込み、さらにはその人の上に乗った状態(体重もかかっている)。中程で女性が叫んでいた。「く、苦しい。お願いですからもう乗らないで!グフッ」(グフッはつぶされて声にならなかった音)このときにはかわいそうだと思いながらも人ごとだった。私は何とか姿勢を立て直し、ドアの横の鉄パイプに身を任せ、手を突っ張って必死に位置を確保していたんだけど、次の瞬間体当たりをかませてきた乗客がいて、奥へ逃げようとする他の乗客の力と合わさり、ものすごい圧力がかかってきた。 突っ張っていた手が剥がされ、私の胸が圧力と鉄パイプの間でプレスされてしまった。“ゴキッ!”きっと周りのみんなにも異様な鈍い音が聞こえたに違いない。私のあばらの折れる音が。 前胸板の横2本が骨折し、全治2ヶ月の診断。肋骨はギブスが出来ないので呼吸するたび痛い。当然寝てても痛い。痛みは約1ヶ月続くそう。俺の体が弱いのか?歳とったから?俺って骨粗鬆症か?