労働経済論分冊2 日大 日本大学 通信
労働経済論分冊2 日大 日本大学 通信日本の労使関係の特徴について 1.1労使関係の現状と要因 本題では,主に,労・使の関係性と特徴をメインに現状に詳しく迫っていきたいと思う。 代表例として毎年2月に春闘が行われている。今までは,労使間に運命共同体の意識が生まれ,高度経済成長が年功序列制度の下で長期雇用を可能にしたのである。しかし近年,連合の働き方が変わってきた。すなわち,連合側(労働者)と経営者側(資本家)の実情の大きな変化の存在があげられる。変化はいつ頃おきたのか。そして,現在の労使関係はどのようになっているかを迫っていきたいと思う。 労使関係の現状を知る上で必要なのは労働組合の組織率である。 近年,労働組合の組織率低下は著しいものといえる。具体例をあげると,連合の組合員数と労働組合の推定組織率は下がっている。90年初頭には7,500人以上,組織率は26%程度であった。しかし,2008年には6,600人程度に下がっている。組織率に至っては12-13%にまで落ち込んでいる。今日,何故このようなことになってしまったのか検討してみたい。 組織率の低下・連合組合員の減少の要因として,産業構..出処::レポートサイトHAPPYCAMPUS!by HappyPartner