アドルフ・ヒトラー『わが闘争』昭和36年版三巻 その3 ―ハーケンクロイツ―
感情人の「感情」を利用して扇動するって結構ありますよね。フランス革命なんかも、そんな感じがします。以下、感情について書かれた文です。人間というものは、知性に根拠をもたず、たいていは無意識にただ感情によってのみささえられた先入見にとらえられていることがまれでない、ということが問題である。こういう本能的な嫌悪、感情的な憎悪、先入的な拒否というような柵を克服することは、欠点のある、あるいは誤った学問的な意見を正しくなおすことよりも、四倍も困難である。誤った概念やよからぬ知識というものは、啓蒙することによって除去することができる。だが感情からする反抗は断じてそれができない。 ハーケンクロイツここからは訳注です。実は私、昔からナチスのファッションはカッコイイと思ってました。ハーケンクロイツ (鉤十字) は、もともとゲルマン人が青銅時代から用いた幸運のシンボルだそうです。このマークが決まった時のワクワク感が、以下の文に現れていて微笑ましいです。 その間にわたし自身が、いろいろとやってみて最後の形を描いた。すなわち、赤地に白い円を染め抜き、その真中に黒のハーケンクロイツを描いた旗である。長い間試みた後にわたしはまだ、旗の大きさと白い円の大きさと、同じくハーケンクロイツの形と太さに一定の割合をきめたのだった。 そしてそれが、最後までつらぬかれた。 同じ意味で、整理隊のための腕章もただちに作図された。しかも、赤い腕章で、同じように白い円を抜き、黒いハーケンクロイツを描いたものだった。 党員章も、同じ規準にしたがって企図された。すなわち、赤地に白い円、中央にハーケンクロイツを描いた。──中略── はじめて図案をしあげ、旗を引きわたしたとき、われわれ自身、みんなほとんどこどものような喜びを味わった。 二十五か条の綱領最後に、1920年2月24日に発表された二十五か条の綱領です。一部抜粋します。wikipedia 25カ条綱領10 精神的または肉体的な労働に従事することは、国家市民各人の第一義務でなければならない。各人の活動は、全体の利害に矛盾することを許されず、全体の範囲内において、かつ全体の利益のために、行われねばならない。それゆえに、われわれは次のことを要求する──。11 労働によらず、努力によらない所得の廃止。利子奴隷制の打破。23 われわれは、新聞による、故意の政治的虚報およびその流布に対する法律闘争を要求する。 3巻巻頭にあった写真をUPしてなかったので、最後にUPしますね。なかなか貴重かもしれないです。ヒトラー『わが闘争』の記事は、これで終了にしようと思います。悪の代名詞みたいに言われるヒトラーですが、実際はどうだったのか、今後いろいろな事が明らかになれば良いなあ、と思っています。クリック&フォローなどよろしくデスわが闘争(上) (角川文庫) [ アドルフ・ヒトラー ]価格:880円(税込、送料無料) (2021/7/10時点)楽天で購入わが闘争(下) (角川文庫) [ アドルフ・ヒトラー ]価格:792円(税込、送料無料) (2021/7/10時点)楽天で購入続・わが闘争 生存圏と領土問題 (角川文庫) [ アドルフ・ヒトラー ]価格:792円(税込、送料無料) (2021/7/10時点)楽天で購入