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 エデンの南

2004.09.11
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カテゴリ:読書
寄り道して考える ( 著者: 養老孟司 / 森毅 | 出版社: PHP研究所 )

この前の誕生日に友達が送ってくれた本の中の一冊。養老孟司と森毅の対談形式になってる本です。

おもろいのは、8月14日の日記に書いた、竹内久美子の「パラサイト日本人論」とリンクする部分がかなりあったりした事です。
森さんが京都の人と東京の人を比較してるんですが、コレそのまま竹内さんの縄文人or古モンゴロイド(アイヌ、沖縄、鹿児島の人達)と新モンゴロイド(特に京都の人達)との比較に当てはまっちゃう訳ですよ。
「また負けたか八連隊」の話が両方に出てくるし。
2つのモンゴロイドを竹内本の引用で説明すると

<<縄文人は原日本人だが、日本人が日本人として真に成立するのは少し間をおいてからである。つまり紀元前三世紀頃から紀元七世紀頃にかけての約1000年の間、大陸から(朝鮮半島から)続々渡来した新モンゴロイド系の人々--彼らとの混血をもって日本人は完成するのである。>>

新モンゴロイドは、最後の氷河期に寒さに対する適応を遂げた人達で、歴史的に見ると、かつて関西に、朝鮮半島から多数の人間が渡来してきた事実があるそうです。
そして、ちと強引な竹内説によって、勇敢な縄文人と、勇気を示す機会もない代わりに、腰抜けと侮辱される機会もなく、平和的で戦いを好まない新モンゴロイドとを説明してます。

そして、軍国教育の、東京と大阪や京都との考え方の違い、東京はマジメなのに対し、大阪・京都はいい加減。
<<「かなわんな、戦争なんかやりおって」という雰囲気が、町中に流れているのです。>>
だそうで。何故なんだろうと言う森さんの疑問、これの答えのような物が竹内本にあるじゃあないっすか!!
他にも、なんたらヒヒとか動物が出てくる所も、竹内本と見事にリンクしました。

森毅さんが、うまい事を言ってました。
<< 関東文化というのは、「侍文化」だと思います。対して、大阪、関西の文化は「町人文化」だと考えます。>>

もう1つ。
9月4日新文芸坐で御会いした年輩の方。ロビーで待ってた時に話しかけて頂き、いろいろおもしろい話を聞いたのですが、印象に残ったのが、
「今の人達は自由と放縦をごっちゃにしている」
との話。にゃるほど!! ほんとだ!! と思いましたですよ。
自由と言うのは、責任や義務が伴う。放縦とは全く違うのに、何か勘違いしちゃってませんかね。
それが、森さんの素晴らしい親の話とリンクしました。以下引用。

<<僕は中学校二年生ぐらいから、学校を休むということを覚えました。ちょっとずるがしこくなりはじめる年代です。そのときに僕の親はこんなふうに言いました。
「みんなが学校に行っているときに休むというのは自分の責任やから、落第せんように、どうやってスケジュールを組むかは、全部自分で決めなあかん。学校の時間割は向こうが組んでくれるけど、さぼるほうは自分が組まなあかん。そこをちゃんと管理できんと、さぼる権利はない」
 それから、こうも言いました。
「みんなが学校へ行ってるときに、自分で選んで学校を休むんやったら、せめてその一日は学校へ行ってるときより、いい一日にせなあかん」>>

「自由に伴う自己責任」です。
いやー、なんつーいい親に育てられたんでしょ。

新文芸坐で御会いした方は、「陰獣」だけ観て帰られました。孫の誕生日だからとかおっしゃってたっけ。
もう70超えていると言ってたけど、とてもとてもそうは見えない若い方で。なんつーか…若く見えるのって、しわとか白髪とかあんまし関係ないかもですね。目が若いんですよ~。
京都が好きで、日本中あちこち歩いてまわるのが好きだとか。
乱歩の本や映画は、その頃の文化がわかっておもしろいと言ってました。ほんとに。見せ物小屋なんてワクワクしちゃいますよね。
あと、30代でやりたい事を全部やっておくといいとか、そんな話もしてました。それが後々年とってから、とてもおもしろく役に立つって。何か見に行っても、それまでに勉強しておけば解ると。
その方は書道をずっとやられていて、そのお陰で、お寺やなんかのいろんな文字もなんとなくわかっておもしろいそうです。






最終更新日  2004.09.12 15:39:03
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