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エデンの南

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October 14, 2005
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カテゴリ:映画・TV
新文芸坐の戦後60年企画、ATG 挑発のフィルモグラフィ、昨日書いた『書を捨てよ町へ出よう』との同時上映です。
( 後にこちらに全部まとめてリンクさせます。)

先に『書を捨てよ…』の方を観て、完全ノックアウトされた後に観たコレ、最初は今までにも結構観ている、ありがちな前衛的映像っつー感じだなー、と思って観ていたら・・・・・・

突如として20年後になり、「書いてしまうと、大衆に晒してしまうと、過去は失われてしまう」と語る主人公 (寺山自身なのでしょう) が出てくる所から、こりゃまたスゴイわ、と、またまたビックリさせられちゃいました。
そして、記憶は美化され、嘘なのだ、と、やり直し映像みたいのが出てきたり。こんな発想、寺山以外に誰ができるんだ?

そして20年前の自分と会うっつーパターンはありがちですが、これがまた、寺山がやると、すんごい斬新な発想するわけですよ。

メインは母親との問題ですね。
めちゃめちゃ重いテーマです。
さかさま世界史『英雄伝』でも、繰り返し書かれていた「母親殺し」の問題。人間は何かを突き破って、乗り越えて生きていかなきゃいけないもんなんすよね。痛みに耐え、心の血を流して、殻を破って生きていかなきゃなんねーのですよね。
しかし「映画の中でさえも、母を殺せない」と言う寺山。
そんな彼のやさしさ、苦しみに、ちと胸が熱くなります。

新高恵子の暗黒舞踏団ぽい踊りが『恐怖奇形人間』の土方巽思い出しちゃいました。
そんでもって犬神サーカス団が(・∀・)イイ!
ちょっとフェリーニ的な感じもしました。

そして、随所に入る、青森弁で詠われる短歌に、これまた脳味噌やられます。あれはほんと、いいなあ。

この映画、ぬわんと、サルバドール・ダリが出演してるのです。
どこで出てくんのか楽しみに観てたら・・・よくわからんかった。_| ̄|○ 悔しすぎ。orz
後で、ロビーに貼ってあった解説見たら、サーカス団に誘って、風船女の風船膨らませろよとゆー兵隊バカの役らしいので、もしかして、これそうかな?とチラッと思ったような記憶はあるんですが、でも違うかなーと思ってしまったよーな・・・。orz だってダリが出てくりゃあ、もう絶対ハッキリとわかると思ったものですから。あのでかい目と髯で出てくりゃあ、わからないはずがない ! と思ったものですから。ガックシ。

(訂正です)・・・と思っていたら、あれはサルバドール・ダリではなく、サルバドール・タリと言う天井桟敷の役者だそうです。(笑)
どーりでわかんない訳だ。


それと、あの白塗り顔、塚本晋也の『双生児』って、あれの影響なのかなー。
『鉄男』のあらゆるシーンも、『書を捨てよ町へ出よう』のガシガシと揺れる映像の影響って感じもするし、案外もしかしたら、塚本晋也は寺山の影響受けてるかもしれませんね。

この映画にも、前回書いた『書を捨てよ町へ出よう』にも、何とも言えない人間の孤独感、さびしさ、苦しみが、すんごい伝わってきました。

田園に死す

寺山修司全歌集

今日は仕事帰りにまた新文芸坐イッてきたです。
今日のはちと長くてつまらんかった…しんどかったです。ちかれた。今度UPすると思いますが。
明日は歯医者11時からだから早起きしなきゃでキツーな私に1クリックをどーかひとつ。

それと、テーマ「アジアン雑貨・ファッション」良かったらつかってくださいねー !
それと、小栗虫太郎の世界ってテーマもあるんですよ。(^^;) 是非是非つかってくださいね~。


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Last updated  October 15, 2005 01:38:27 AM
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Re:寺山修司『田園に死す』(10/14)   哲0701 さん
カインさんもそう思いますか。
塚本監督が寺山の影響を受けていると。
私も表現としてはそうだと思います。他に誰が
いるか考えてみましょう。彼の影響を受けた
表現者はもっといてもいいと思います。 (October 15, 2005 08:23:27 AM)

Re:寺山修司『田園に死す』(10/14)   一村雨 さん
ATGの寺山映画とは、リアルタイムではなかったし、
芝居は当時、状況劇場に夢中で天井桟敷は見なかっ
たことから、寺山関係の作品には、ほとんど出会っ
てませんでした。

今回、一連のCAINさんのブログ読んで、これから
寺山作品に出会ってみたいと痛感しました。
(October 15, 2005 08:35:57 AM)

Re[1]:寺山修司『田園に死す』(10/14)   SEAL OF CAIN さん
哲0701さん
>カインさんもそう思いますか。
>塚本監督が寺山の影響を受けていると。

お~哲さんもそう思いますか。

>彼の影響を受けた表現者はもっといてもいいと思います。

『田園に死す』はともかく、『書を捨てよ…』は、もっちあちこちで話題にされていい作品だと思います。
塚本晋也は、また鉄男とかヒルコみたいなおもろいのつくってほすぃ~。
(October 15, 2005 06:55:42 PM)

Re[1]:寺山修司『田園に死す』(10/14)   SEAL OF CAIN さん
一村雨さん
>ATGの寺山映画とは、リアルタイムではなかったし、
>芝居は当時、状況劇場に夢中で天井桟敷は見なかっ
>たことから、寺山関係の作品には、ほとんど出会っ
>てませんでした。

私もそうなんです。本読んだのさえ、ほんの数年前でした。

>今回、一連のCAINさんのブログ読んで、これから
>寺山作品に出会ってみたいと痛感しました。

わー。すんごい嬉しいっす。光栄です~(^^)
是非是非出会ってみてくださいね~。 (October 15, 2005 06:57:44 PM)

イタコに会ってみたい気もする   デヘヘヘラー さん
CAINさんのレビューに触発されて、また見てしまいました。この年になると、彼の短歌がなんか浸みてきます。実は若い頃はピンとこなかったのです。雛飾りが流れてくる河は反則ですよね。
TBいただきました。(ペコリ) (October 19, 2005 09:51:29 PM)

私もイタコに会ってみたい   SEAL OF CAIN さん
デヘヘヘラーさん
>この年になると、彼の短歌がなんか浸みてきます。実は若い頃はピンとこなかったのです。

わかります~。おそらく私もそうだろうな。
青森弁で詠われるあの短歌、まさに反則 !

>雛飾りが流れてくる河は反則ですよね。

ですよねー。ピンクフロイドにもにゃるほどでした~<デヘヘさんのレビューの
実にポイントをおさえて、いい場面を選んで書いていらっしゃる。
間引き、衝撃でした。生れる所も衝撃でしたが…コワカッタ…

そうそう、さっき書きに行った時に書き忘れましたが、カルトクイズむずかしすぎ~。どう捻りだしても記憶が出てこねっす。(^^;) (October 19, 2005 10:33:04 PM)

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