stage45 二人はともだちン・マの魂を持ち帰り、それについて話をしている冥府神達。何でも彼らの中の選ばれた誰か1人が命を差し出せばン・マが復活するそうです。 そんな中、急にむせだして緑の血を吐くワイバーン。 そしてン・マの依り代とは別に神罰執行神の選出が行われ、今回はティターンが当たります。 魔法部屋に集まって食事をとっている小津家一同。 「うめぇー。やっぱ母さんの料理は最高だ」 「目玉焼きっていうのはやっぱこうでなくっちゃな。白身はしっかり、黄身はとろとろ、裏側の適度な焦げ目。んー、この絶妙な焼き加減は母さんにしか作れない」 「褒めすぎよ」 深雪の手料理を皆で絶賛しています。 「いや、麗姉には悪いんだけど、やっぱ一番は母さんだな」 「確かに…」 麗のより深雪の方が料理が上手いと言う翼に同意するヒカル。 「そうなんだ?」 ヒカルは麗に頬をつねられてしまいます。 ヒカルがマスオさん状態みたい…。 2人に気を使って肩身の狭い婿養子みたいな感じ。 「ただいま~、重い…」 そんな中、散歩に行っていた芳香が汚い椅子を抱えて入室。 「芳香姉ちゃん、どうしたんだよ、それ」 「これ?何か可愛いから拾ってきたの~。塗り直せばまだ使えそうだし…」 廃棄物を拾って来たそうで、蒔人に拾って来過ぎだと叱られています。 「まぁ、いいじゃないの。蒔人にはゴミかもしれないけど芳香には価値あるものなんだから。」 「母さん、でも…」 「芳香の先入観なく物を見る目、子どもの頃からお母さんは素敵だと思ってた。ねぇ、芳香の好きにさせてあげたら?」 その様子を見て深雪は芳香の先入観が無い所を長所だと誉め、蒔人をなだめます。 「それじゃあ、後は宜しくね」 「母さん、どっかに行くの?」 「お父さんを探しに行くの」 深雪は席を立ち、隠し部屋に入っていきます。 「父さんを探しにってどういうことだ?」 他の誰も知らない隠し部屋があったようです。 闇のオーロラが出現し、街中に姿を見せるティターン。 光の玉を出現させ、その辺を飛びまわらせると建物の電灯がどんどん消えていきます。 停電が起きているようです。 出動しマジキングに合体するマジレンジャー達。 ヒカルもトラベリオンで来ています。 マジレンジャー達がティターンに何をするのか聞くと、光球が地上の電気を食らい、雷の力が溜まったその時地上に落ちてその全てを滅ぼすと回答します。 「安心しろ。事は一瞬、痛みも何も感じない」とコメントするティターンに何か引っかかりを覚える芳香。 ティターンは手をかざしてバリヤーを張り、マジキングとトラベリオンの攻撃を弾き反撃をします。 あっという間に合体が解けたりロボから落ちてしまうマジレンジャー。 ティターンは無益な殺生は好きではないと言って去ってしまいます。 なのでマジレンジャーは巨大な人を手分けして探す事にします。 深雪を追って隠し部屋に入っていくマンドラ坊や。 「僕ちんの知らない部屋があっただなんてちょっとショックでござりますです」 深雪は隠し部屋で心を飛ばす魔法(マージ・マジ・マジーネ)を使い、幽体離脱状態で勇を探しに行きました。 公園でボーッとしているティターン。 そこに子犬が寄ってきます。 ティターンは子犬に構いながら一体何者だとか何が目的だとか声を掛けています。 そこをスカイホーキーで通りかかる芳香。 仲間に連絡を取ろうとしますが、ティターンの様子がおかしいので通話を見合わせます。 芳香は変身解除した状態で巨大な人に声をかけます。 「その子は子犬って言うのよ」 「魔法使い!?」 ティターンは芳香に見つかって驚いている様子です。 芳香は子犬がお腹が空いているのではないかと言いながら自分のポケットを探り、食べられそうな物を犬に与えたりしています。 「そうか…栄養補給したかったのか」 芳香はティターンに子犬を抱かせます。 「温かい…」 「それはそうよ。だって生きてるんだもん」 「生きてる…」 「アフロ君、あなたいい人でしょ?殺生は嫌いとか言ってたし」 「ア、アフロ君!?な、なんだ、それ?」 「いや、その頭がアフロっぽいから」 ティターンをアフロ君と名づけて、あなたいい人でしょと決め付けて相手を混乱させている芳香。 「俺は冥府神だぞ」 「でも動物好きに悪い人はいないって言うし。それにあなたは命の大切さを知っている…そうでしょ?」 「命の大切さ…」 「私、芳香。宜しくね」 ティターンに手を差し出す芳香。 「その手は何だ?」 「握手だよ。握手すると友達になれるんだよ。さ、アフロ君も手を出して」 芳香がティターンに握手を求めた所で蒔人が登場、ティターンを攻撃します。 深雪が勇を探しています。 地面の大きな割れ目の奥から何かを感じるようです。 ティターンを庇う芳香を、箪笥や椅子と訳が違うと言って振り切る蒔人。 ティターンへの攻撃を止めない蒔人を芳香はハリセンに変身して叩きます。 「アフロ君、悪い人じゃないってこと証明して。神罰執行を止めて」 「な、何を!?俺は冥府神、神罰執行は俺の…」 「そんなの関係ない。だってあなたは命の大切さを知っている」 「芳香…」 「死んじゃうんだよ、皆死んじゃうんだよ。さっきのあの子犬だって。だからお願い」 芳香は巨大な人に悪い人でない事を証明するために神罰の中止を指示します。 「だったら、まずは私からやって。同じことでしょ?」 もし止めないなら自分からやれと言い出す芳香。 ティターンは芳香の首に武器を向けますが、光球を呼び寄せて消滅させ神罰を解除します。 本当にティターンが神罰を中止したのに驚く蒔人と得意になって喜ぶ芳香。 ティターンは突然炎に包まれて苦しみながら走り去ってしまいます。 炎が収まったティターンの前に拍手しながら現れるワイバーンとスフィンクス。 何でもン・マの依り代にティターンが選ばれたようです。 その場に合流した芳香と蒔人に状況説明をするスフィンクス。 ティターンがン・マを生み出すと聞き、やはり地上を滅ぼす気なのだと怒る蒔人。 ティターンは自殺しようとしますが、止めます。 「やるべきことは見つかった」 「アフロ君…」 ワイバーンはティターンを敵とみなして攻撃。 芳香は変身してティターンを庇いに行きます。 そうしている間に他のマジレンジャー達が変身した状態で合流。 マジレンジャー達は蒔人に状況の説明を求めます。 どうすれば良いのか悩む蒔人。 深雪が芳香の先入観がない所を誉めていたのを思い出し、敵を悪い奴だと決め付けていた事を反省します。 ティターンがトドメを刺されそうになっているのを見て、芳香はヒカルからグリップフォンを強奪、トラベリオンエクスプレスを召喚してワイバーンを轢きます。 そして芳香はティターンと運転手としてスモーキーも連れてトラベリオンエクスプレスに乗り込みその場から離脱。 蒔人もトラベリオンエクスプレスに飛び乗ってへばりついています。 残ったマジレンジャーは呆気に取られていますが、そこにスフィンクスが解説を申し出てくれます。 スフィンクスもマジレンジャーに聞きたい事があるそうです。 トラベリオンエクスプレス内でティターンを気遣って座らせようとしている芳香。 そこに蒔人が登場。 結局変身しないまま此処まで来たようです。 そして続いてワイバーンも来てしまいます。 ワイバーンは蒔人を武器で払いのけてしまいます。 次に芳香がワイバーンに応戦。 力が足りずに押されていく芳香ですが、ティターンが電気でワイバーンを攻撃。 その間に芳香に新しい魔法(ジー・ゴル・マジュナ)が授けられ、ワイバーンの足元に穴を出現させて車両から落とさせます。 一安心するティターンと芳香。 ティターンはやるべき事がやれるだろうと言っています。 何でもン・マを転生させない方法が一つだけあるのだそうです。 stage45完 次回に続きます。 |