Final stage 伝説への帰還『遂に最終決戦の火蓋が切って落とされた。地上界に降臨したン・マに残された最後の希望、魁達5人を連れて行ったのは…』荒廃している未来の地上に連れてこられたマジレンジャー達。 明らかに敵に支配されている未来の世界を見て、自分達がやってきた事は無駄だったのかと思う魁ですが、楽しませてくれるなら無駄ではないと、ン・マは言います。 そしてン・マがビームを撃って来たので、マジレジェンドになるマジレンジャー達。 スクリューカリバーファイヤートルネードを放つマジレジェンド。 しかし技のエネルギーはン・マの口に吸い込まれてしまいます。 「俺達の魔法が効かない!?」 「時間だけじゃねえ、魔法まで食っちまうのか!?」 「俺達の勇気もン・マには通用しないということなのか!?」 魔法まで食べてしまう敵に、勇気が通用しないとして困るマジレンジャー。 そして蛸の足でスクリューカリバーを破壊したり、マジレジェンド本体を刺してきたり、倒れたマジレジェンドを踏んづけたりするン・マ。 「力が一度も発揮できない…」 「悔しい…悔しいよ、お母さん」 「もう何もできない…」 「勝てる気がしねえ…。無理だ…」 「父さん…」 かなり気が滅入ってくるマジレンジャー達、しかも魔法力も吸い取られて 顔だけ変身解除状態になってしまいます。 しかも更に蹴っ飛ばされたマジレジェンドは合体解除され、顔だけ変身解除状態のマジレンジャーにビームが飛んできます。 マジレンジャー達は開けている場所から離脱し、ン・マの死角になっていそうな場所に逃げ込みます。 「おい、お前あの時父さんと何してたんだ?」 「フェイタルブレイドっていう構えを教えてもらってたんだ。勇気の究極の境地に達すれば奇跡が起こせるはずだって…。ン・マにはその父さんも倒せなかったなんて…」 兄弟達が口々に泣き言を言っている中、翼は魁に勇と何をしていたのか聞き出します。 フェイタルブレイドの構えを教えてもらったと答える魁 勇が倒されている事でかなり絶望している魁。 「魁、父さんは自分だけじゃない。お前の事も信じてたんじゃないのか?魁なら奇跡を起こせると思ってたんだ」 「けど、奇跡なんかそう簡単に…」 「魁ちゃん、あれ見て」 「花が咲いてる…」 「ン・マの支配するこんな世界でも、闇の力に負けずに命が育ってるんだよ。可能性は作るもの、作れるもの。だったら奇跡だって起こせるよ。さぁ奇跡を起こそうよ!!」 芳香は近くに小さな花が咲いているのを見つけ、闇の力に負けずに命が育っているとし、可能性は作るものと言って魁を励まします。 やる気を取り戻してきたたマジレンジャー達。 「奇跡など起こらない」 ン・マは花を狙って踏みつつ登場。 「「「「ジンガ・マジュナ!!」」」」 ン・マがビームを撃って来たので魔法でバリアを張る蒔人、芳香、麗、翼。 「魁、私達もあなたに託す。お父さんに出来なかった事をあなたがやるのよ!!大丈夫、魁なら出来るよ!!」 「魁!!俺達約束したよな?必ず皆で、家に帰るって!!頼んだぜ、弟!!」 「皆が俺の事を信じてくれてる」 兄弟達は魁に期待しているようです。 「時は熟した。喰らうとしよう」 ビームに押されてダウンし変身解除するマジレンジャー達。 「貴様から食われたいか?」 「分かったよ、父さん。俺の勇気が何なのか、勇気が何のためにあるのか!!」 それを見た魁が意を決して前に出て、ダイアルロッドとマジスティックソードの二刀流でフェイタルブレイドの構えを取ります。 「俺の勇気は未来を掴むためにある。自分で自分の未来を手に入れる!!だって、前に進む事が勇気なんだ!!」 自分で自分の未来を手に入れるのが魁の勇気だそうで、手は休めずにン・マを攻撃。 ン・マは魁の剣で頭をスライスされたりしています。 頭を半分持っていかれて驚いているン・マ。 「マジーネ・ルルド。お前の食った時間を吐き出せ!!兄ちゃん、姉ちゃん!!手を!!きっと時間が戻る!!」 魁は続いて、と片手で相手の腹に剣を突き刺し、兄弟達に自分の空いている方の手を掴むように言います。 ン・マが時間を吐き出したという事で、元の時代に戻るマジレンジャー達。 「ここは…間違いない、俺達の世界だ」 「戻って来れたのね?」 「絶対神にあだなすとは、最大の冒涜と知れ」 戻ってこれたと喜ぶマジレンジャー達に、ン・マは怒って蛸の足を伸ばしてきます。 伸ばした蛸の足は光に包まれて消えてしまいます。 突然の事に戸惑うン・マ。 「それはマジエルの『ハロー・ミラージュ』の効果」 「マジエルだと!?天空大聖者なら倒したはず…」 「マジエルはやられてはおらん。無事じゃ。ン・マの一撃をくらう直前、マジエルは自らに魔法を掛けたのじゃ。そなた達の父がかつて母にしたようにな。今頃は魂の花園で体を再生させている頃じゃろう」 「私を誰だと心得る?天空大聖者にはこれしき、当たり前じゃ!!」 「マジエルがご無事ならマジトピアは元に戻れる!!」 そこにリンとスノウジェルが登場、マジエルが生き延びており、その魔法の効果で消えたのだと教えてくれます。 「おのれ、こうなればインフェルシアに戻り我の力を満たしなおす!!」 悔しがりながらもインフェルシアに戻り力を満たしなおそうとするン・マ。 「インフェルシアにはあなたの帰る場所は無い!!」 今度は深雪が登場。 ン・マが戻る場所は無いと言います。 どういう事かと聞いてくるン・マ。 「もはやインフェルシアはン・マ、あなたの支配の及ぶところではないと言う事です」 「スフィンクス、なぜ貴様が!?ダゴンはどうした!?」 「ダゴンは滅びました。おのれの弱さにより…。インフェルシアは、あなたが望む闇の世界ではありません」 するとスフィンクスも現れ、インフェルシアはン・マの支配が及ぶ所ではないと補足します。 スフィンクスがいるのに驚きながら、ダゴンの事を聞くン・マ。 回想シーンになり、ダゴンが深雪にン・マに支配された世界を見せようとした所、バンキュリアの力で復活したスフィンクスが現れます。 スフィンクスとバンキュリアは勇気の大切さを知ったようで、ダゴンにも仲間になるように誘いますが、ダゴンが拒否した上に攻撃してきたので、逆に倒してやったようです。 「私達が変えて見せます」 「馬鹿な!!」 インフェルシアの世界を変えてみせると宣言したスフィンクスとバンキュリア。 その話を聞いて焦っている様子のン・マ。 スフィンクスの攻撃で吹っ飛ぶン・マ。 「妖言密使、あの2人を…」> 「お任せください!!」 スフィンクスはバンキュリアに勇とヒカルを復活させるよう指示を出します。 「私達、クイーンバンパイアの不死身の力のおすそわけ」 バンキュリアはナイとメアに分かれて手から光の球を出し、その球が当たった勇とは無事復活します。 天空聖者の姿から人間態になって目を覚まし立ち上がるヒカル。 麗が走りよって抱きつきます。 スモーキーも生きていたようです。 勇も人間態で復活しており、自分の勇気を見つけた魁を誉めています。 皆で顔を見合わせて微笑みながら頷いている一同。 「ありがとう、ナイ、メア~」 「あんた達が」 「そうさせたんだよ~」 その時、ン・マが巨大化して復活。 「ブレイジェルよ、お前達家族の心をひとつにしてン・マにぶつけるのじゃ!!」 マジエルが天から勇に家族の心を一つにして、ン・マにぶつけるよう指示。 「俺達の絆を!!俺達の勇気をン・マに見せてやる!!」 再度変身するマジレンジャー達。 「猛る烈火のエレメント、天空勇者ウルザードファイヤー」 「輝く太陽のエレメント、天空勇者マジシャイン」 「煌めく氷のエレメント、白の魔法使いマジマザー」 「唸る大地のエレメント、緑の魔法使いマジグリーン」 「吹きゆく風のエレメント、桃色の魔法使いマジピンク」 「たゆたう水のエレメント、青の魔法使いマジブルー」 「走る雷のエレメント、黄色の魔法使いマジイエロー」 「燃える炎のエレメント、赤の魔法使いマジレッド」 「「「「「「「「勇気の絆が未来を開く!!我ら魔法家族、魔法戦隊マジレンジャー!!」」」」」」」」 「絶対神の前では無力だ!!」 「行くぞ、これが俺達の最後の、最強最大の魔法だ!!」 「「「「「マージ・マジ・マジェンド!!」」」」」 ン・マがビームを放ってきたので、マジレンジャー達はン・マのビームを無効化します。 そして皆で魔法力を放出しはじめます。 「なんだ、この私が喰らいつくせぬとは…。何なのだ、魔法とは…!?」 「教えてやろう。魔法、それは…」 「聖なる力!!」 「魔法、それは…」 「未知への冒険!!」 「魔法そしてそれは…」 「勇気の証!!」 「溢れる勇気がある限り、魔法は無限!!いくら喰われようが決して尽きる事は無いんだ!!」 ン・マはマジレンジャー達の魔法力を吸い込んでいきますが、無限に溢れてくるという魔法をムキになって吸い続けた為に爆死してしまいました。 そして上空に浮かんでいるン・マとマジレンジャー達を見物している一般民達。 「小津君、頑張って!!」 その中に山崎さんもいます。 「これが満たされるということか…。満ちていく、満ちていくぞ…」 マジレンジャー達の放った魔法力が光の粉になり3つの世界に降り注いでいます。 「おー美しい光景じゃ。この年になってこれほど心動かされようとは」 「なんて暖かい」 「「綺麗~」」 「インフェルシアは変われる。この光を見失わない限り…」 「家族の愛が3つの世界に降り注いでおる。これは生きとし生けるもの全ては家族であるという、魔法のメッセージじゃ」 この光は家族の愛だそうです。 小津家は、一列に横並びになって海に向かってしみじみしています。 「終わったんだな」 「違うよ父さん。始まったんだ」 「始まり?」 「新しい時代、新しい世界が始まったんだ」 「それを作っていくのは私達よ」 「新しい時代」 「新しい世界」 「俺達が、いや、皆が未来を作っていく」 終わったなという勇に、新しい時代、新しい世界が始まるのだと言う子ども達。 「あの子達、この一年で本当に逞しくなったわ」 「はい。父を越える強さと、母を超える優しさを身に付けました」 「あの子達こそ、新しい伝説そのものだ」 成長した子ども達に勇、深雪、ヒカルは嬉しそうです。 「さ、家に帰ろうぜ!!」 そして1年後の記念日、家に集まっている小津家の面々。 珍しく魔法部屋でなく、普通のダイニングです。 「兄貴サラダスペシャルだ」 「こっちは芳香ちゃん玉子焼き。いっぱい食べてね」 相変わらずアニキサラダを出してくる蒔人と卵焼きを出す芳香。 「麗、バターは足りてる?パンは?」 「大丈夫、十分よ」 「どう、麗?マジトピアの暮らしには慣れた?」 麗はマジトピアに引っ越したようですが、記念日という事で夫、ヒカルと共に実家に帰っているようです。 「姑マジエルと、小姑ルナジェルにいじめられてるんだにゃー」 「でたらめ言わないの。ちゃんと良くしてもらってるわ」 「そうか…良かった」 スモーキーがマジトピアでは麗が苛められていると茶化します。 麗は猫を叱り、向こうの世界でも良くして貰っていると言います。 その話を聞いて勇はほっとしています。 「遅いぞ」 「来週試合だから気合入っちゃってさ。あいつは?」 髪形の変わった翼はボクシングの道に戻ったらしく、試合が近いとかで練習しすぎのようで遅れてテーブルに付きます。 そして魁が居ない事に気付く翼。 「電話してみたら、どうでございますか?」 「そうね」 魁も本日は戻ってくるはずなのだそうで、マンドラ坊やに言われて電話をしてみる深雪。 「「魁っち?とっくに帰ったよ」」 深雪はナイとメアに電話しています。 魁は帰ったと答えるナイとメア。 「あいつ、何道草食ってんだよ」 「地上界とインフェルシアをつなぐ親善大使になるんだって」 「インフェルシアに行ったはいいが何をやってるんだか」 魁が道草をしているのではないかと呆れる兄弟たちです。 「それは問題ない。よくやってくれている」 今度はスフィンクスが電話に出て、魁は良くやっているとフォローを入れます。 インフェルシアではゾビル達が復旧作業をしているようです。 「さすが僕の生徒」 「さすが私の弟」 魁がこちらに向かっているのは分かったものの、やはり遅いのでヤキモキしている小津家の面々。 「ただいま」 そこに髪形も変わり、勇のお下がりのような服装をした魁が戻ってきました。 そして家の玄関先で記念写真を撮影する小津家。 スモーキーはバランスを崩しながらも、家族皆で写真に収まります。 「これからもマジで決めるぜ、マジレンジャー!!」 魔法戦隊マジレンジャー 完 ジャンル別一覧
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