第6話 小学生ホストはやんちゃ系桜蘭高校ホスト部第5話 小学生ホストはやんちゃ系 嗣郎がドアを開けようとしているところを、皆集まっているので部室に来るように言う男の先生。 クラシック音楽部を辞めると言う嗣郎。 急にどうしたんだと言う先生は才能があるのだから、続けなさいと言います。 ピアノが弾ければ将来、モテモテだと言う先生。 そんなのは回りくどいと言う嗣郎は時間がないそうです。 南後者の最上階、北側廊下つきあたりの第三音楽室の前で立ち止まる嗣郎。 ここが噂の…と勇気を出してドアを開ける嗣郎。 嗣郎がドアを開けると、アラビアの衣装を着たホスト部が御出迎えしていました。 何だ、ガキかと言う光。 しかも男と言う馨。 「どうした?迷い子。我が宮殿に何か御用かな?」 なりきりアラビア王の環。 あんたがここのキングかと尋ねる嗣郎。 キングと言う響きに酔いしれる環。 嗣郎に違うの?と尋ねられます。 「これ、迷い子、今俺を何と呼んだかな?」 環に近づき、嗣郎はキングと言ったと答えます。 「おぉぉぉぉ…キング…。そうとも俺はこのホスト部のキングなのだ」 呼ばれ慣れていないので嬉しい環。 初等部5年A組の鷹凰子嗣郎だと自己紹介した嗣郎は環に弟子入り志願すると言い出しました。 頬を染める環。 ホスト部営業中。 弟子が出来たことを知ったお客様にいい目をしているからと答えている環。 そんな小さな子供にホストが務まるのかと尋ねるお客様に環は恋に年齢は関係ありませんよと返しています。 あんな近くで見学させていてやりづらくないのかと少し遠くから見ているハルヒに鏡夜は見られる距離に比例して、より美しくなると普段から力説しているからなと答えます。 放っておくらしいです。 「禁断の実を教えた、いけない人。君は孤独と言う名の海に光を齎してくれた人魚姫だ」 私が人魚姫?とお客様が喜んでいますが、嗣郎はどっちかと言うと家の池の鮒(フナ)だと指差して言います。 しかも見え透いたお世辞を言いたくないと嗣郎が言うので、お客様は傷ついて泣いてしまいます。 子どもの言うことだからと慰めようとしますが、子どもは素直だからと余計なことを言ってお客様を傷つけてしまう環。 「あっ、ほら、でも、素直といって別に君が鮒だというわけでは…。仮に君が鮒だとしても君は美しい鮒で…」 やっぱり鮒だと傷ついてしまうお客様は馬鹿と走って去って行きました。 待ってくれ人魚姫と環の言葉も届きません。 嗣郎は泣き虫な鮒だと言うが、歯を食いしばって我慢する環。 双子(光)は可愛い弟が出来てよかったじゃんと笑いながら、環に言います。 「光、光はこういう弟の方が良かった?」 「馬鹿…世界中探したって馨以上の弟なんているかよ」 「光…」 禁断の兄弟愛とお客様は喜んでいますが、嗣郎は「ホモだ!!しかも双子でキンカンヨーカンとかいうやつだ」と気持ち悪がっていると、環はそれを言うなら近親相姦だと教えてやります。 シローちゃんとハニー先輩が嗣郎に抱きつきます。 「一緒にケーキ食べる?」 嗣郎はお前何年だよとハニー先輩を小学生扱いします。 しかも何故高等部の制服を着ているのかと尋ねます。 「どうした?光邦」 モリ先輩を見た嗣郎はこんな年上の仲間がいるのはずるいと怒ります。 ハニー先輩は泣きながら、モリ先輩に抱きついています。 今度は嗣郎はお盆に載せたカップを運んでいるハルヒとぶつかってしまいます。 「どうしたの?あぁ、変わった人ばかりで驚きました?自分も最初はここの空気が理解できず、随分と戸惑ったものです」 この人、女みたいだと感じる嗣郎はおかまかと尋ねます。 双子と環は顔を青くして、聞いています。 そして、飛んでやってくる環。 ここはいいから、お茶でも運んできてくれるかなと言いながら、嗣郎の目を手で隠しながら言う環。 双子はハルヒに本当に男らしいなと言いつつ、嗣郎にティーセットは任せるように言います。 ハルヒは絶対男だと言い張る会です。 嗣郎は環の手を払い除けます。 環と双子は嗣郎が鋭いので侮りがたいと感じています。 ハルヒは重いから気をつけてねと言いながら、嗣郎にティーセットを渡します。 嗣郎はティーセットを受け取ってすぐに落として割ってしまいます。 こんなことをさせようとするお前が悪いと言う嗣郎。 鏡夜はマイナス10万とハルヒに言います。 ハルヒは鏡夜に、嗣郎は雑用はおかまにさせておいたらいいと環に怒っています。 そして嗣郎は女の喜ばせ方を早く教えろと言います。 環はその態度は何だと、何よりハルヒに生意気な口をきいたのが許せんと隔離するように指示します。 イエッサーと双子が嗣郎を檻の中へ入れます。 何故鉄格子が降りてくるんだという嗣郎。 ハルヒも何故?と思っています。 嗣郎は可愛い弟子にすることかよと、出すように叫んでいます。 環はお茶を飲みながら、反省するまでそこに入っているように言います。 そして、本気でホストになりたいようだから弟子にしたが、見込み違いだったと言います。 嗣郎は本気の本気だと言いますが、環は優雅にお茶を飲んでいます。 「僕もホストになりたいんだ!!」 時間がないと嗣郎は泣きながら訴えます。 「あんたも女の子が好きだから、女の子の喜ぶ顔が好きだからホストやってんだろ!?頼む、頼むから教えてくれよ!!あんた天才なんだろ!?キング!!」 天才と言われて反応する環は生意気だが、ホストを志だけは本気のようだなと言います。 どこか俺に似ていると言いますが、天才と言われたことが嬉しかったのでしょう。 嗣郎は笑顔で「じゃあ、女を喜ばせるホストにしてくれるか?」と言うと、環は女を喜ばせることが出来ないホストはホストではないと、己の素材を生かすことを考えるように言います。 「素材?」 「我が桜蘭ホスト部は各自の特性を生かし、お客様のニーズに応えるのが基本方針だ。王子様系の環を始め、ワイルド系、ロリショタ系、小悪魔系、クール系と多彩なバリエーションを誇っていたが、優等生天然系のルーキー・ハルヒが入り、ほぼ完璧な布陣となった。果たしてこれ以上新しいタイプが見つかるかな」 「年齢的にはショタ系だけど」 「ハニー先輩と被るしね…」 僕もう邪魔?と涙を流すハニー先輩。 そこにれんげがやって来ます。 「ホスト部の皆さんがこれほどキャラ分析にぬるいとは、私少々呆れてしまいますわ」 嗣郎をどのように生かすのか環はれんげに尋ねます。 ショタ系は既にハニー先輩がいらっしゃるのだぞと。 「そこがぬるいというのです!!いいですか?確かに低年齢層の少年や童顔男に説明し難いトキメキを覚えてしまう女の子をショタコン好きと言いますが、それはかなりアバウトな分類ね。その好みは更にデリケートに分類されています。そう、埴之塚先輩はショタ系の中でもいわゆるロリショタ系の王道ですが、彼の場合その目指すべき方向はやんちゃ系で間違いないでしょう!!」 嗣郎の檻が上がっていきます。 「ピッ~(笛の音)。やんちゃ系の基本は何時でも半ズボン、OK。ピッ(笛の音)。膝や頬の傷でやんちゃさを演出。ピッ(笛の音)。走れやんちゃに!!ただがむしゃらに!!ピッ(笛の音)。その辺で豪快に転ぶ!!大丈夫?僕。ピッ(笛の音)。はい、そこで、すかさず台詞!!」 ロープに引っかかってこけた嗣郎はれんげの言う通りに「別にどうってことない」とやんちゃに台詞を言います。 パーフェクツだと喜ぶれんげ。 素晴らしい完璧な指導だと拍手する環。 嗣郎はこの人達(ホスト部)はアホだと気づきます。 「もういいよ!!こんなんで、あいつが喜ぶわけないだろ!!」 嗣郎は走ってホスト部から出て行きました。 環は応用テクニックが…と言い終わる前に嗣郎はホスト部のドアを閉めていました。 れんげは折角コーチしても若い子は続かなくて駄目ねと言いながら、戻っていきます。 「折角のレッスンが気にいらんとは何と我が侭な奴」と言う環にハルヒは普通気に入らないと言います。 それより気になりませんかと言うハルヒ。 「時間がないって何なんでしょうね?それにあいつって言ってましたよ」 どうしてこういうことになるんだろうと言う変装ハルヒ中等部仕様と、うまく潜入できたねと言う変装ハニー初等部仕様。 初等部に潜入するために初等部の制服を着るのは分かるし、ハニー先輩は似合っているが、何故自分が中等部の制服を着なければならないのか分からないようです。 これは環の考えた作戦のようで、特殊潜入部隊に選ばれたようです。 十分目立っている変装に意味があるのか疑問のハルヒ。 後ろから覗いている環は意味があると言っています。 双子は可愛いと言い、環はミニスカートで、まるでお人形さんのようだと喜んでいます。 鏡夜は要するにお前が見たかっただけなんだなと突っ込んでいます。 嗣郎の教室に潜入する2人。 ハニー先輩も初等部の頃はこの教室だったようです。 誰もいないので他のホスト部メンバーは高等部の制服のまま入ってきます。 双子は落書きが残っているのか気になるようなので、机は総入れ替えだと言う鏡夜。 あとで食堂や体育館に行ってみようと言う双子や、いいねと言う環に、そんな大勢で着たら変装して来た意味がないと言うハルヒ。 その時、足音が聞こえます。 皆、しゃがんで机で姿を隠します。 「先生に見つかると…」「忍び込んだ言い訳が面倒だな」と小声で喋っている双子に静かにするよう注意するため、ハルヒはお口チャックとします。 その可愛らしさは何じゃと双子と環は顔が真っ赤です。 足音の人物が通り過ぎたのを確認するハルヒは どうやって嗣郎を探るのか尋ねます。 鏡夜は面白いものがあると、教室の壁に飾られている写真にピアノを弾く嗣郎と女の子が写っています。 クラシック音楽部かと言う鏡夜。 笑顔で楽しそうに写っているので本当はこんな顔で笑うんだとハルヒは言います。 初等部音楽室を覗く。 嗣郎の姿を見つけます。 ピアノの新しいところを練習してきたか嗣郎に尋ねる雛。 いや、あんましと答える嗣郎に教えてあげるから一緒に弾こうと言う雛。 グランドピアノは1つなんだから神城が使えばいいじゃんと言う嗣郎。 「うん、分かった。弾きたくなったら言ってね」と雛はグランドピアノに向かいます。 雛が弾くピアノを聞いている嗣郎。 音楽室から出てくる女の子を呼び止める環。 「君より美しい薔薇は見つからなかったけど、どうぞ、これを」と環は1輪の薔薇を雛にプレゼントし、ピアノを弾いている女の子のことについて聞きます。 「神城雛ちゃん?」 「雛ちゃんか」 「駄目よ、雛ちゃんのこと好きになっても…」 何でも、お父さんの仕事の関係で雛はもうすぐ引っ越してしまうそうです。 来週いっぱいでドイツに行ってしまうそうです。 「何してんだよ!!こんなとこで何してんだよ!!」と嗣郎がホスト部メンバーに向かって怒っています。 環は嗣郎を担ぎ、撤収していきます。 ホスト部の部室のソファに放り投げられる嗣郎は「何のつもりだ、馬鹿キング!!」だと怒っています。 「馬鹿はお前だ。女を喜ばせる方法を教えろだ?笑わせんな!!いくら俺達に聞いたって答えられるか。お前が喜ばせたいのは不特定多数の女の子じゃなくて、あの神城雛、たった1人なんだろうが!!そんな方法、お前にしか見つけられるわけないだろう。いいか?俺達、ホストは女の子を喜ばせるのが仕事だ。だが、本当に個人的に好きな女の子にはホストとしてではなく、1人の男として向き合うしかない!!お前が目指すのは1人前のホストじゃなくて、1人前の男だろ…」 「いいよ、もう…時間ないし、せめてあいつが弾いてるとこ、出来るだけ見ときたいんだ。だから…」 「今の課題曲、モーツァルトのソナタ連弾用か?」 「えっ!?」 驚く嗣郎の前でピアノに向かう環。 「この部屋にグランドピアノなんてありましたっけ?」 「ここ一応、音楽室だから」 「そう、使っていないとはいえね」 立ってお茶を飲みながら答える双子。 「音楽室だからな」 「音楽室だ」 「見えないとこに前からあったんだよ」 鏡夜、モリ先輩、ハニー先輩は座ってお茶しながら言います。 ピアノを弾く環をすげぇと驚き見つめる嗣郎。 「鷹凰子くん、いつも私のピアノ聞いてるよね?ピアノ好きなの?なら一緒に習おうよ」と雛に言われたことを思い出している嗣郎。 本当に好きだったのはピアノじゃなかったと思っています。 これからの1週間の早朝、昼休み、放課後にパイのの集中大特訓をするから覚悟するように言う環。 何故か分からない嗣郎に環は弟子入りしたんだろと言い、それにあの子がお前と弾きたがってたように見えたと言います。 第三音楽室の前にやって来た雛。 招待状をもらったようです。 雛がドアを開けると、いらっしゃいませ、お姫様とホスト部がお出迎えします。 「本日のメイン、鷹凰子嗣郎のピアノでございます」 嗣郎がピアノの前に座っています。 しかも、隣にもう1つピアノと椅子があります。 「お姫様、さぁどうぞ」と 環は椅子を引きます。 嗣郎が一緒に弾こうよと言うと、雛は笑顔でうんと答えます。 2人で楽しそうにピアノを弾く嗣郎と雛。 それを見つめるホスト部メンバー。 いい事をしたと言う環。 「一途な恋か…。そんなところも環先輩に似てるんですか?」 「あぁ、そっくりだ」 へぇ~と笑顔なハルヒ。 10日後 ドイツに行った雛とメール交換をしているんだってとハルヒに聞かれる嗣郎。 「まあね。けど、あいつ、意外とヤキモチやきなんだよな。だから、こんな綺麗なお姉さん達と仲良くしてるなんて秘密な」 いや~ん、可愛いとお客様達に好評な様子の嗣郎。 弟にしたいとか言われています。 お客様達は嗣郎の頬にキスまでしています。 何故か自分の客まで取られてしまっている環。 女にもてるのなんて簡単だと言う嗣郎は、あっさり客取られてそれでもホストキングなのかと言います。 その言葉に怒る環を止める双子は、たまに格好良く決めたと思ったけど、所詮はこういうオチだったかと言っています。 ハルヒは確かに環にそっくりだとお客様に囲まれている嗣郎を見て思いました。 きっと子どもの頃からああだったんでしょうねと。 「違う!!それは断じて違うぞ、ハルヒ!!俺は、俺はな…ちょっぴりおませなイノセントボーイだったのだぞ!!」 嗣郎の笑顔とピースで終わります。 第6話完 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|