第7話 ジャングルプールSOS桜蘭高校ホスト部第7話 ジャングルプールSOS 夢かなと感じているハルヒ。 日本なので熱帯に属さないはずなのに、そういう環境になっています。 「ご覧、ハルヒ。南国の鳥さんがいるよ。綺麗だね、何という鳥だろう?」 出口を尋ねるハルヒに、こういう他愛無い時間を過ごすのも日夜美しさを磨く我々には大切なことなのだよとジュースを片手に環が言います。 無意味かつ果てしなくどうでもいいので帰って良いか尋ねるハルヒには勉強に洗濯としないといけないことがたくさんある様子です。 大体ここがどこだが分からないハルヒ。 少し前(15:38)のことです。 帰宅しようと南校舎前を歩いているハルヒの腕を掴み、双子は捕獲完了とそのまま、環の乗る高級車に無理やり乗せて、鳳グループが手がけているプールの熱帯アクアガーデンに連れて来られたようです。 鏡夜の家は病院とか医療関係の仕事だと言っていなかったかと言うハルヒに、鏡夜は多角経営で色々やっているが、ここは寧ろ医療関係だと言っていいと答えます。 理由はストレスや閉塞感に悩まされ、開放的な南国で休養したくても、時間的経済的理由で出来ない人は大勢いるので、そんな人達の療養にもなる癒し系のテーマパークだかららしいです。 「我が鳳グループはいつも人々の幸せを考えているんだ」 胡散臭いと思うハルヒ。 オープンは来月からだが、ホスト部貸切の特別ご招待なのだそうです。 「穏やかな気分だ。今回だけはサービスをしなければならないお客様もいない、まさに美少年戦士の休息と言ったところか…」 よくプールなどで見かける白いチェアーに横になりながら環が言っています。 「ハ~ルちゃん☆ココナッツジュース飲む?それともマンゴーケーキ食べる?」 うきわをしたままのハニー先輩がハルヒに尋ねます。 ハルヒがココナッツジュースをと答えると、ハニー先輩はは~いとジュースを取りに向かいます。 双子にウォータースライダーを誘われるハルヒ。 パーカー姿も突っ込まれます。 ほんの少し前(16:02)。 制服のまま、連れられてきたハルヒは更衣室前に。 メイド服姿のスタッフ(それとも、ただのメイドさんかも…)にこの子宜しくとハルヒを託した双子。 嫌がるハルヒを更衣室へと連れて行くスタッフ。 双子の母親がデザインした新作の水着を全部持ってきたので好きなのを選んでも良いと外から話す双子。 御選び下さいと言うスタッフに水着なんていいですと答えるハルヒ。 では、私が選ばさせていただきますとスタッフが水着を選ぶと言います。 声だけ聞こえている双子と環。 双子の片っぽはバナナ食べてます。 ビキニとかは嫌だと言うハルヒに似合っているのにと言うスタッフ。 これなんか可愛いですと紐の水着を勧めるスタッフにハルヒはただの紐でしょ?と答えます。 その話に環は頭から煙のようなものを出し、倒れてしまいます。 可愛らしいワンピースタイプの水着を着て、更衣室から出てくるハルヒに早くこれを着ろと、パーカーを渡す環。 女の子が肌を見せていいのはお嫁に行く時だけだと言う環の顔は真っ赤です。 「で、泳がないのか?」 「もしかしてカナヅチ?」 人並みに泳げるとは思うと答えるハルヒですが、こういうところはあんまし興味ないと言います。 泳いだりするより早く帰りたいと言う、ものぐさヒロイン(ハルヒ)。 「大体何なんだろう、この大げさな設備は。水遊びなんか、ビニールプールで十分でしょ」 ビニールプールが何か分からない双子に、ジェスチャーを加えながら大きさを説明し、空気で膨らませるやつだと教えます。 「馬~鹿」 「そりゃ、エアボートって言うの」 双子とハルヒのイメージしているものが異なります。 そんな小さいのがプールなわけないと言う双子に、よく小さい子が水遊びしてるでしょと言うハルヒ。 双子を連れ去る環はひそひそと話します。 「馬鹿、ハルヒがプールだと思い込んでるんだからプールでいいんだ。ハルヒに恥をかかせるな。庶民のいじらしい知恵なんだよ」 ボートはボートだと言う双子。 物凄く不愉快に感じるハルヒ。 何故、環がハルヒにパーカーを着せたのか気になる双子。 普通に考えたら、水着が見たいと一番言いそうなのに言わないので、意外だと言う双子は自分以外の野郎には見せたくないとかそういうのかと推測しています。 汗だらだらの環。 「ば、馬鹿者!!それは父として、保護者として当然のことをだな。大体、たとえ水着でも女の子は男の前で無防備に肌を晒しちゃいかんのだ」 指差す双子。 その先を見る環。 ハルヒが聞いていました。 またやって来るハニー先輩。 流れるプールがあっちにあるので遊ぼうと誘いに来たようです。 今日は泳がないと言うハルヒ。 そして、ハニー先輩が浮き輪をしているので泳げないのか尋ねます。 浮き輪をしている理由はこの方が可愛いからだそうです。 ウサギ柄だと納得するハルヒ。 無邪気だねと言う双子。 ぬるいぬるいですわ~と強力モーター作動した模様。 黒のビキニを着用し、日傘を差したれんげが現れます。 れんげのお腹に何か模様があるので何か尋ねる双子。 「あ~ら、知りませんの?コスプレですわ」 「何の?」 「ララ」 「ララ?マンガ雑誌か?」 本物を見せられても分からないと言うハルヒ。 環に女の子(れんげ)があんな格好してるのにいいのか尋ねる双子。 コスプレだからいいと言う環。 とにかく埴之塚先輩に対する認識がぬるいと言うれんげ。 れんげが指差します。 流れるプールに飛び込むハニー先輩。 その様子をやさしく見守るモリ先輩。 どういうことか尋ねる環。 「先程おっしゃったでしょ?あれは無邪気などではないと見ました」 眼鏡が光る鏡夜。 「確かに文末に主語を入れたらよく分かる」 それを想像する双子とハルヒと環。 「その方が可愛いでしょ?僕が!」 計算?と考える4人。 流石、埴之塚先輩だと、れんげはどうやら前回ショタ系の地位が脅かされたので、強化策に出られているようですわねと言っています。 見直しましたわとれんげは地面に戻っていきました。 見て見て、皆と言うハニー先輩の声で、視線を向ける5人。 泳ぐモリ先輩の上に乗っているハニー先輩は、いくら泳いでいても全然進まないのと言っています。 理由は流れるプールの流れに逆らって泳いでいるからであります。 だから何なのだと解析不能なハニー先輩。 水鉄砲を双子に当てられる環。 双子はウォーターガンバトルで遊ぼうと誘います。 チーム分けは双子vs環。 顔に受けたら負けだとか勝手にルールを決めている双子。 誰がそんな子ども染みた遊びに付き合うかと、タオルで顔を拭きながら言う環。 にやりと、双子はハルヒに今すぐ結婚しようと言います。 新婚旅行は熱海だと。 可愛いハルヒを貴様らなんかの嫁にするかと、水鉄砲を構える環。 「お父さんは許さない!!」 そう言いながら水鉄砲を撃つ環。 椅子に座ってジュースを飲んでいるハルヒの近くでモリ先輩は耳の水抜きをしています。 ハニー先輩は流れるプール逆行立ち泳ぎ中です。 ジュースを飲みます?とモリ先輩に差し出すハルヒ。 ウォーターガンバトル中の3人。 2vs1なので、環には不利です。 環の攻撃を盾で防御する双子。 反則だと言う環はバナナの皮で滑り、トーテムポールに突撃してしまいます。 トーテムポールの目が赤く光り、何かが作動したようです。 流れるプールに突如出現した高波。 流されていくハニー先輩。 ハニー先輩を救うべく、モリ先輩が向かいますが、バナナの皮で滑ってしまいます。 ハニー先輩を追いかけるぞと言う環。 近道を通っていく環、ハルヒ、モリ先輩、双子。 「あー、そっちは…」 止める間もなく進んでいく5人ですが、ワニが泳いでいるので後戻りしてきます。 違う道を行くぞと言う環ですが、ワニがすぐそこまで来ていました。 ワニが至るところにいるので、逃げるだけで疲れきる5人。 鏡夜は熱帯動物エリアなんだが、ワニの放し飼いは危険だとか、それより流水プールのスイッチの場所の方が問題なので設計部に伝えておかなければと言います。 いいデータがとれたので、礼を言うよと言う鏡夜。 実験台?と恐怖すら感じている5人。 熱帯アクアガーデンのマップを鏡夜から受け取り、現在位置を教えてもらい、流されたであろう場所まで教えてもらいます。 そして、その場所に行くためには南ブロックの密林エリアを抜ける必要があるそうです。 距離にして800mではあるが、密林エリアは途中あやふやなところがあるので心配なハルヒに、そこはまだ開発中のゾーンだと答える鏡夜。 双子はワニとかより危険なものがいそうよねと言っています。 「よし、これはサバイバル作戦だ。我々はこの密林エリアを無事突破し、ハニー先輩を救出しなければならない」 密林エリアを進む6人。 もうほとんど本物のジャングルで、怪しげな泣き声がいっぱいしています。 動物の声がまさか本物じゃないよねと言っている双子に、どうだったかな、何にせよ、うちは本物志向だと言う鏡夜。 ハルヒはモリ先輩の顔を見ながら、無表情で相変わらず何考えているのか分からないけど、冷静に見えてもこういう時って…と考えていると、バナナの皮に滑ってしまうモリ先輩。 モリ先輩が環のようなドジをするので驚く双子。 やっぱりかなり心配なんだと感じるハルヒ。 空(天井)が暗くなってきたので、時計を見てスコールタイムかと言う鏡夜。 すると、本当にスコールが降ってきました。 小屋で雨宿りします。 「モリ先輩ってハニー先輩と凄く仲いいですよね?幼馴染とかですか?」 従兄弟だと答える双子。 親戚だったんですか!?と驚くハルヒ。 「杜之塚は代々埴之塚に仕えてきた家柄だよ」 2代前の婚姻で親戚になったので家の主従関係はとっくに終わって風化しているはずなのに、いつも付き従えていると言う双子。 「やっぱり血が騒ぐんだろうな。モリ先輩の中に流れる古からの家臣としての血が」 いい話で感動と涙流す双子。 それっていい話なんですかと呆れるハルヒは、血が騒ぐっていうのはよく分からないけど、ハニー先輩のこと、凄く大切に思ってるんだなと思います。 ハルヒはモリ先輩の腕に触れ、ハニー先輩は無事だと言います。 あれで丈夫だし、お腹空いてもバナナがたくさんなっているから大丈夫だとか言うハルヒにフォローになっていないと思う双子と環。 モリ先輩はハルヒの頭に手を乗せ、あぁと微笑みます。 それを見た環はお父さんの座を狙っているのかと心配します。 双子は誰もそんな馬鹿な小姑ポジションを狙わないと言うので、怒る環。 鏡夜の携帯に電話がかかってきたようです。 スコールが止みます。 モリ先輩はくんくんと鼻で何かの匂いを嗅いだようです。 突き進んでいくモリ先輩を、そっちじゃないですよと止めようとするハルヒ。 反対側だと言うハルヒ。 「いや、こっちにいる」 野生の勘です。 1人じゃ危ないから一緒に行くと言うハルヒ。 後を追いかけるハルヒには災難の連続です。 蛇、大量の虫、池。 ハルヒの悲鳴をあげます。 「ハルヒ」 なので、片手でハルヒを持ち上げるモリ先輩。 初めてモリ先輩に名前で呼ばれたとハルヒはちょっと嬉しく感じます。 鏡夜は至急頼むと携帯で言い終わると切りました。 あと、馬鹿小姑とまだ言ってる双子。 鳳家のプライベートポリスが捜索チームを出動させてくれるそうです。 なので鏡夜は俺達が探すより的確だと言います。 ようやく、モリ先輩とハルヒがいなくなったことに気づく4人。 熱帯アクアガーデン総合管理本部 緊急出動発令と鳳家プライベートポリスが出動していきます。 捜索ターゲットは小柄な少年だと指示が与えられています。 しかも、不振人物は容赦なく排除せよとの命令。 プライベートポリスは何故か武器を装備します。 密林の中を進むモリ先輩とハルヒ。 そして2人はプライベートポリスに囲まれてしまいます。 ターゲットを確認だと言うプライベートポリス。 ハルヒを小柄な少年、モリ先輩を不振人物だと思っているようです。 っていうか、鏡夜の友達やご学友くらいの情報はないのでしょうか。 ターゲットは不振人物に捕らえられているので、これより身柄を捕獲すると言うプライベートポリス。 そういえば他の入場者について知らせていなかったことを思いだす鏡夜。 思いっきり説明不足なのに、まぁいいかで済まされています。 少年を話すように言うプライベートポリスはさもなくば実力行使に出ると脅します。 銃を構えるプライベートポリス。 無理やりハルヒの腕を掴むプライベートポリスを殴るモリ先輩。 完全に悪者扱いになってしまいました。 「崇、ハルちゃん、退いて!!」 あぁあ~とターザンのように登場するハニー先輩はプライベートポリスに見事にキックが決まりました。 今度は銃を向けられてしまうハニー先輩ですが、次々にプライベートポリスを背負い投げしていきます。 驚くハルヒ。 「もう、無茶なことしないの。僕の仲間を苛めたら、めっ!!だよ」 そこに無事かとやって来る環、鏡夜、双子。 ハニー先輩がいることに気づく双子。 環は心配したぞとハルヒを抱きしめています。 双子は指で倒れているプライベートポリスをつんつんと触り大丈夫なことを確認します。 ハニー先輩がやったんなら、手加減しているから大丈夫だろうと言う馨。 それはどういうことなのか、環の手の甲を摘みながら尋ねるハルヒ。 環は痛さで泣いています。 埴之塚と言ったら、代々武道の名門で警察や自衛隊だけでなく、海外の軍隊にもしていると教えてくれる双子。 特にハニー先輩は埴之塚始まって以来の猛者と言われ、既に中等部の時に空手と柔道で全国制覇をしておられると鏡夜も教えてくれます。 ちなみにモリ先輩も中学の時に剣道で全国制覇しておられると言う環。 馨はハニー先輩に何故ここにいるのか尋ねます。 流れるプールのゴールに着いたから、皆を探していたと答えるハニー先輩。 失礼しましたと謝るプライベートポリス達。 皆、違う道場ですが、お世話になっておりますと、冷や汗だらだら之プライベートポリス達です。 偶然とはいえ、光邦と手合わせできたのは末代まで光栄だとか何とか言ってるプライベートポリス。 あまりにもディープすぎると感じているハルヒ。 「崇、ハルちゃんを守って偉かったね」とハニー先輩はモリ先輩の頭を撫でます。 僕がいなくても寂しくなかったねと言うハニー先輩。 ハルヒに視線を移しつつ、そうでもなかったと答えるモリ先輩と、笑顔なハニー先輩。 今度は気分直しに海に行こうと言う双子。 「馬鹿、ハルヒはそういうの興味ないって…」 「海なら行ってもいいかも」 こういう明らかに人工物だと白けるのだそうですが、海は綺麗なのでいいらしいです。 その言葉を聞いて、次は海だと言う環。 モリ先輩に肩車されているハニー先輩が「今度は皆で海だって。楽しみだね」と言うと、ぼそっと「あぁ」と答えるモリ先輩。 それを見て笑顔になるハルヒ。 第7話完 |