全員サービスドラマCD 長編ドラマ桜蘭高校ホスト部全員サービスドラマCD 長編ドラマ(アニメキャスト版) 階段を下りているハルヒ。 「部活の場所を変更するんなら、前もって言っておいてほしいなぁ。第三音楽室までムダ足踏んじゃったよ。ええっと、中庭は……こっちか」 中庭に向かっているハルヒ 「ホスト部で庭を借り切って一体何をするんだろう?また中庭を改築するとか言ってたけど、今は桜や紅葉の季節じゃないし…」 中庭ではクラシック音楽が流れています。 「ああ、いたいた。さて、今日のホスト部のテーマは…」 何故か羊の鳴き声が聞こえてきたりします。 「「「「「「いらっしゃいませ」」」」」」 「……ニュージーランド?」 「ちょっと違うな、ハルヒ」 「環先輩、何ですか?その格好は。アラブ人のような衣装に木の杖を持って…」 「ふふん、知りたいか?何を隠そう、これは羊飼いの服装なのだ!!」 中近東っぽい音楽も流れています。 「姫…もしも僕が100匹の羊を持っていようとも、あなたという子羊が迷い子になったら、僕もあなたを探しに出よう。残りの99匹にしばしの別れを告げ、雨が降ろうと、風が吹こうと、再び出会えるそのときまであなたを探し続けよう…」 女生徒のお客様はメロメロです。 お客様は、素敵だとか、子羊を抱えた姿は本当の羊飼いのようだとか言ってます。 ハルヒは環」が王子っぽいオーラをムダに辺りにまき散らし過ぎていると考えているようです。 「静かな夜だね、馨」 「そうだね、光…。街から離れた夏の放牧地で僕たち二人きりだね…」 「こっちに来いよ、馨」 「駄目だよ、光…。月と牛が見てるよ…」 女生徒の歓声や牛の鳴き声が聞こえてきます。 禁断の愛カウボーイバージョンだとか、人目を憚らない分いつもより漕いだとか言ってます。 「お馬さんたち、ご飯の時間だよ。たくさん食べて大きくなるんだよ。崇、干草ちょーだい」 「分かった」 「たくさんあるからね。喧嘩しないで仲良く食べようね」 「仲良く」 馬が鼻を鳴らしてハニー先輩を舐めます。 「駄目だよ。僕の顔を舐めても美味しくないよ。くすぐったいなー、アハハハ」 「餌はこっちだ」 女生徒はハニー先輩が子馬を可愛がっている姿は可愛いだとか、モリ先輩の軽々と干草を持ち上げる姿が様になっているとか言っています。 ハルヒは2人はマイペースな世界を構成しているなと感じています。 また、何のコスプレで、これらの子芝居に統一性があるのかないのか分からないハルヒ。 「今日のコスプレのテーマは牧場だよ」 大自然の中で自由気ままに生きる男は魅力的らしいです。 環は羊の番人(羊飼い)、双子はカウボーイ、ハニー先輩とモリ先輩は馬飼いだそうです。 鏡夜は牧場の会計係だそうです。 家畜の管理のために人材が必要なら、その人材を管理する人間も必要だからと。 笑みを浮かべる鏡夜に、女生徒たちは笑っているわとか、何の話をされているのかしらと遠巻きから見ています。 爽やかな笑顔で人間を家畜と同レベルにで語っているのはいつものことだと思っているハルヒ。 この中庭にいる動物たちは全て、鳳グループの観光牧場の一部だそうです。 遠くからやってくる環は何のコスプレをしようとしているのか悩んでいるのかとハルヒに尋ねます。 ハルヒは着替えないといけないのなら簡単のがいいと言い、会計見習いにやって来た桜蘭の研修生っていう設定を提案します。 ただ着替えたくないだけなのですが、環は部活動に関して積極的に発言していると喜んでいます。 環はお父さんがコスプレを考えてやろうと言います。 乳搾りの少女、お父さんとペアルックの羊飼いの少女を提案する環ですが、ハルヒに断固拒否されたために誰もいない空間に話しかけています。 「誰もいない空間に話しかけるのはよせ。鬱陶しい」 小道具の動物を決めるために、3人は出番のない動物たちのいる仮説柵に向かいます。 「さーて、ハルヒはどんな動物さんが好きかにゃ?象さんがいいかな?キリンさんもいるぞ?」 「何故観光牧場の動物たちに象やキリンがいるんでしょう…」 「他の牧場との差別化のためだ。選択肢が多い方がいいだろう?」 そんな時、小さなゲージが揺れているので近づいていく3人。 そして、勝手に鍵を開けてしまう環。 中から飛び出してきたのは子豚でした。 子豚が環の手を噛んだために、子豚が逃げてしまうのでハルヒに捕まえるように指示する鏡夜。 「へぇ、思ったより軽いですね。キャベツ1個半かな?」 「キャベツ1個半?何のことだ?」 「子豚の重さだろう。庶民の重量単位らしいな」 懐いているように見えた子豚ですが、いきなりハルヒに蹴りを入れます。 「何遊んでんの?混ぜてよ」 「てか何?ハルヒが抱えてるそのピンクの生き物」 「あれ?ハルちゃん、大丈夫?」 「顔に跡が…」 家畜の躾がなっていないと言う鏡夜。 飼育員は問題があるので人前に出せないのでケージに入れておいたのにどうやって出てきたのだろうと言います。 じーっと環を見るハルヒと鏡夜。 「ギクギクっ!!と、ところで問題とは何なのだ?」 子豚は気性が荒いためなのか人見知りが激しいのか、急に暴れだしてしまうために扱いに困っているようです。 観光部門に向いていないと分かったのなら、物販部門にでも回せばいいだろうと言う鏡夜。 子豚はまた暴れ始めます。 そして、子豚の人見知りを治すと環が言います。 子豚と結ぼう友情の輪作戦その1 豚さんのきぐるみを着たハルヒと環。 すると、子豚がハルヒの匂いを掻きながら足元を行ったり来たりしています。 作戦成功かと思いきや、環が持ち上げ、ハルヒの顔に近づけると、髪の匂いをかぐとまた蹴られてしまいます。 子豚と結ぼう友情の輪作戦その2 子豚さんと宝探しゲームをする双子。 既にハルヒがきぐるみを脱いでいます。 そうこうしてるうちに子豚さんがクマのぬいぐるみを見つけます。 「おおお…これはまさしく、我が心の兄弟クマちゃん!!お帰りクマちゃ~ん!!驚いたかい?怖くてパニクっちゃったかい?」 子豚と結ぼう友情の輪作戦その3 「今度は僕と崇が頑張ります。あのね、んとね、僕、考えたんだけど、子豚さんに仲良しの素晴らしさを分かってもらえばいいと思うの。ね、崇」 「ん」 「だから、うさぎ座紙芝居『3匹のこぶた』~」 かくし芸大会かと思っているハルヒ。 「むかしむかし、あるところに3匹の子豚がいました。それぞれ自分の家を建てることにしました。庭付き一戸建ての主になるのに子豚なんておかしいですね。でも気にしてはいけません」 「いけません」 「お兄さん子豚は藁で家を建てました。真ん中の子豚は丸太で家を建てました。一番下の子豚はレンガで家を建てました。そこへ狼がやってきました。『美味そうな仔豚たちだ。一匹ずつ食べてやるぞ!!』」 「『うわぁ、なんて怖い狼なんだろう。逃げろ!!』」 棒読みなので怖そうにありません。 「3匹の子豚は、まずお兄さんの家に逃げ込みました。『藁葺きの家なんてひとふきだ。ふー』」 「『きゃあ、家が吹き飛ばされてしまったー』」 「今度は真ん中の家に逃げ込みました。『間ry他の家だってひとふきだ。ふー』」 「きゃあ、また吹き飛ばされてしまったー」 「最後に3匹の子豚はレンガの家に逃げ込みました。『レンガの家だってひとふきだ。ふー』」 「きゃあ、またまた吹き飛ばされてしまったー」 驚く双子。 「なんということでしょう。レンガの家まで吹き飛んでしまいました。手抜き工事でしょうか、建徳の構造計算書が間違っていたのでしょうか」 「微妙なネタ…」 「震える3匹に狼は言いました。『(ブラックハニーで)フフフ、お前ら…覚悟しろ~~』」 怖がって暴れる子豚は逃げ出してしまいました。 抱いていた環が責められてしまいます。 その先のストーリーが気になる光はハニー先輩に尋ねます。 豚さんキック、豚さんパンチ、豚さんパイプ椅子で倒すのだそうです。 逃げた豚さんを手分けして探すことにするホスト部。 ハニー先輩とモリ先輩にお客様を第三音楽室に案内するように、双子には一足先に戻って迎えの支度をするよう指示する鏡夜。 雨の中を走っているハルヒは一休みして考えようとすると、雨でぬかるんでいるために足跡が残っていることを見つけます。 足跡を追っていくハルヒはハムが食べたいなと大声で言うと、子豚がの鳴き声を聞き取り、大体の居場所を理解し、足跡を追っていけばいいと木の下で雨がやむまで休むことにします。 すると、子豚が近づいてくる気配がします。 しかし、振り返ったりすると、逃げるかもしれないので知らんふりをします。 すると、膝の上に乗ってくる子豚。 制服が泥だらけになってしまいました。 「お前、思ったより重たいね。キャベツ1個半じゃなくて2個だな」。 怒る子豚。 「え?怒ったの?やーい、キャベツ2個、キャベツ2個」 更に怒る子豚。 その様子を見ている環人と子豚の間に芽生えた種族を超えた友情…なんて感動的なんだと言います。 寒いから温かいものに擦り寄っただけじゃないのかと言う鏡夜に、子豚とじゃれあう我が娘の愛しい姿をこのまま眺めていたいとか言う環。 第三音楽室 身支度を終えたハルヒ。 双子にも子豚は懐いています。 「おとなしくしてれば可愛いじゃん、こいつ」 「殿んとこのアントワネットより落ち着いてるかも」 「何を言うか!!うちのアントワネットはお行儀のいい名犬だぞ!!」 「そうだな。お前が飼い主として躾けられないだけだ」 「ガーン!!」 ハルヒの髪の匂いをかいだ子豚はまたキックを食らわせます。 自分だけ嫌われているのかなと言うハルヒに、焼肉の匂いがすると言うモリ先輩。 なんとか黒豚の肉を父がお店のお客さんからもらってきたので焼肉が続いていると言うハルヒ。 「そんなに匂いますか?ちゃんと換気扇回したんだけどな」 「しょうがないじゃん。あの狭い部屋じゃ」 「そうそう、しょうがないって。あの低い天井じゃ」 「すいませんね、低い天井の狭い部屋で焼肉やって」 「もちろん、ほんの僅かな匂いだろう。モリ先輩か、鼻の利く動物でなければ感じ取れない…水に濡れたら消えてしまう程度の、ね」 それで雨に濡れたときはあんなに懐いていたのかと言うハルヒ。 「そっかぁ~。きっと鼻が良すぎるせいで、気性が荒いとか、人見知りするとか、色々誤解されてたんだね、この子豚さんは」 ブウと言う子豚。 「よし、よし」 鼻は利くし、人の言葉も理解できるので物販部門行きは取り消され、今までどおり観光部門に残されることになった子豚。 数週間後 観光牧場からハルヒにお礼の手紙が届いています。 様々な芸を仕込まれた子豚は今や牧場の人気者のなったそうです。 ジャンル別一覧
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