MAGI☆の日記

2006/10/17(火)18:11

DEATH NOTE 第1話「新生」後半

DEATH NOTE(48)

DEATH NOTEの第1話後編です。 TB&コメントは前半の方にお願いします。 第1話前半 「あれから五日。さて、そろそろ行くか…」 リュークはわざと落としたデスノートを拾いに人間界へ向かう。 母に月は全国模試のまた全国一位の結果を渡します。 褒美に欲しいものを何でも買ってあげると言う母に、何もいらないと答えた月は部屋で勉強するので邪魔しないように言うのだった。 「欲しいものは手に入った」 ノートを見て嬉しそうに笑う月。 「気に入ってるようだな」 「うわぁぁぁ!!」 怯える月。 「何故そんなに驚く?そのノートの落とし主、死神のリュークだ。さっきの様子だとそれがただのノートじゃないって分かってるんだろう?」 「死神か…。驚いてないよ、リューク。いや、待ってたよ、リューク」 「ほう…」 「僕は既に死神のノートを現実だと疑ってなかったが、こうして色んなことを直視することで、ますます確信を持って行動することができる」 「成程な。お前には驚かされるぜ。過去に人間界にデスノートが出回った話は俺も何度か聞いたことがあったが、たった五日でここまでやったのはお前が初めてだ。並じゃビビッてここまで書けない」 「覚悟はできてるよ、リューク。僕は死神のノートを分かっていて使った。そして死神が来た。僕はどうなる?魂を取られるのか?」 「ん?何だ、それ。人間が作った勝手なイメージか?俺はお前に何もしない」 「え!?」 「人間界の地に着いた時点でノートは人間界のものとなる。つまり、そいつはもう、お前のものだ」 「僕の、もの…」 「いらなきゃ、他の人間に回せ。その時はお前のデスノートに関する記憶だけ消させてもらう」 「じゃあ、本当にデスノートを使った代償って何もないんだな!?」 「強いて言えば、そのノートを使った人間にしか訪れない苦悩や恐怖。そして、お前が死んだ時、俺がお前の名前を俺のノートに書くことになるが。デスノートを使った人間が天国や地獄にいけると思うな。それだけだ。死んでからのお楽しみだ」 そこに母親が部屋にやって来ます。 「大丈夫だ、出てみろ」 リュークがいるので月は慌てるが、出てみろとリュークは言う 母親にはリュークが見えていないようです。 「そのノートは元々俺が持っていたものだ。それを使うことになったお前だけが俺の姿を見ることができる。勿論、声もお前にしか聞こえない。云わばデスノートは人間月と死神リュークを結ぶ絆だ」 何故、自分を選んだのかとリュークに尋ねる月。 「 選んじゃいない。俺はただ、ノートを落としただけだ。賢い自分が選ばれたと思ったのか?自惚れるな。たまたまこの辺りに落ち、たまたまお前が拾った、それだけのことだ。だから、人間界で一番ポピュラーな英語で説明をつけたんだとよ」 「じゃあ、何故落とした!?丁寧に使い方まで書いて、間違って落としたなんて言うなよ」 「何故かって?退屈だったから」 「…退屈?」 「実際、今の死神ってのは暇でね。昼寝してるか博打打ってるかだ。下手にデスノートに名前なんて書いていると、『何、頑張っちゃってるの?』と笑われる。死神界の奴をノートに書いても死なない。かと言って自分は死神界にいるのに、人間界の奴を殺しても面白くもなんともない。こっちに来る方が面白いと俺は踏んだ。それにしても随分名前書いたな。しかし、何でダンプにはねられた奴しか死因を書いてないんだ?」 「死因を書かなければ皆、心臓麻痺で死ぬ。そこがデスノートの一番いいところだよ、リューク。既に主だった犯罪者の名前は書きつくし、徐々に悪人のレベルも下げている」 「それが何だと言うんだ?」 「どんな馬鹿でも悪人が誰かに消されてるっていうことに気付くだろう?世の中に知らしめるんだ、僕の存在を。正義の裁きを下すものがいるってことを」 「いや、しかし正義の捌きを下してどうするつもりだ?何故そんなことを?」 「――僕も、退屈だったから…。勿論最初は信じなかった。でも、そのノートには人間なら誰でも一度は試してみたくなる魔力がある」 月は五日前の自分を思い出していた。 「殺してしまった!!二人も、この僕が!!命だ、軽いはずがない!!僕に勝手に裁く権利があるのか!?いや、違う…いつも思ってたことじゃないか…。世の中腐っている…。腐っている奴が死んだ方がいい。誰かが…誰かがやらなくてはいけないんだ。自らの精神や命を犠牲にしても。このままじゃいけないんだ!!もし他の誰かがこのノートを拾ったとして、この世に不必要な人間を消すことができる奴はいるか!?いるわけがない。でも僕なら、僕にならできる!!いや、僕にしかできないんだ!!やろう、デスノートで。世の中を変えてやる!!」 物凄い高速技で名前を書いていく月。 次々に倒れていく人たち。 名前を書くことをやめない月。 飛び降りのように死んでいく人たち。 「まずは地球の掃除と思って凶悪犯の名前を書き続けた。やがて、誰も悪いことができなくなるように。そして、罪を受けて当然の悪人が心臓麻痺で死んでいく裏で道徳のない人間、他人に迷惑をかける人間を病死や事故死で少しずつ消していく。そうすれば世界は確実にいい方向に進んでいく。そして、僕が認めた真面目で心の優しい人間だけの世界を作り上げていく」 「そんなことしたら性格悪いのお前だけになるぞ 「何を言ってるんだ、リューク。僕は日本一と言ってもいいくらいの真面目な優等生だぞ。そして僕は新世界の神となる!!」 「やっぱ、人間って面白!!」 次回、「対決」

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