2007/09/10(月)21:30
結界師 第9話「危険な高校教師」
結界師の第9話を見ました。
第9話 危険な高校教師
昼は普通の高校生・雪村時音と中学生・墨村良守は、今は学校が建つ烏森の地を妖から守るのが2人に課せられた使命である。
英語教師の三能の授業を受けている時音。
授業が終わり、廊下で三能に質問する真桜。
三能はにやりと笑い、昼休みに教えてあげると答える。
中等部の教室では、熟睡中の良守を百合奈とキョーコ、アヤノが見つめている。
百合奈は霊と話せる良守が気になるが、キョーコとアヤノは百合奈が良守の事を好きだと勘違いしている。
「や、違うって、キョーコちゃん。べ、別に好きとかじゃなく、ちょっと気になるってだけで…」
百合奈は秘密にすることを約束にしたので霊能関係の事が言い出せず、二人の誤解を解く事ができない。
キョーコは百合奈が普通っぽい人が好きなのだと推測する。
アヤノはアタックあるのみだと応援する。
休み時間、百合奈は校舎から校舎裏を眺め、そこで時音(本当は真桜)と三能が話す姿に気付く。
その時、百合奈は三能の背中から沸きあがる黒い影を目撃する。
教室で昼寝していた良守も一瞬だけ邪気を感じて目を覚ます。
三能の足下に倒れている真桜。
「この人間も駄目か。なかなか合う奴はいないな」
百合奈は良守を屋上へ呼び出し、霊を見ない方法を相談する。
「って言うか見えると困るの?」
「困るよ!!だって恐いし」
「変に反応しなきゃ向こうも大したことしねえよ。無視無視」
「無視って言われても分かんないよ」
「必要以上に恐がんねえ方がいいぞ」
「いや、だって…だって私見ただけじゃ見分けがつかないんだもん」
「え!?ってことは何!?お前、霊と人間の区別もつできないってこと?」
「できないよ…」
「あ~、それは困ったな」
キョーコとアヤノは百合奈の告白に良守が悩んでいると判断する。
「さっきもね、階段の所から変な男の人が見えて」
「変な男?ってことは普通と違うとこでも見たのか?」
「うん。その人の体からもわ~と黒いものが見えてた。あ、そういえば墨村くんのお姉さんってうちの学校の生徒だったんだね。え~と、だからさっき、あの辺りに墨村くんのお姉さんが変な男の人と…」
百合奈は校舎裏に目を向けるとそこには倒れた女生徒の姿があった。
良守は時音だと思い、急いで校舎裏へ向かうが真桜だった。
「ここに変な男いませんでした?」
「君のことかしら?」
屋上に戻ってきた良守を見て、アヤノは覚悟を決めたのかしらと推測する。
「だ、大丈夫だった?」
「大丈夫、安心して。やばい奴は俺が全部退治してやるから、それじゃ駄目かな?」
「ううん、ありがとう、墨村くん。お陰で気が楽になった」
上手くいったようだと思うアヤノ。
良守は時音に注意を促すため、高等部へ向かう。
そこでストーカーもどきの良守は親しげに話す時音と三能を見かける。
三能は放課後に会おうと時音を誘う。
怒った良守は小さな結界を作り、三能を転ばせようとするが、結界は消えてしまう。
《何だ!?あいつ。結界を消しやがった。しかも、あの冷たい目は感情がないみたいだったぞ》
三能が誰だかわからない良守は教室に戻ると、学園事情に詳しい田端から情報収集する。
田端によれば、高等部の英語教師が産休に入り、三能たつみという新任が来たという。
その頃、三能は高等部の不良たちと校舎裏へ行く。
自分の女にちょっかいを出された不良と仲間が腹を立てて三能を呼び出したのだ。
「誰のことかな?結構色々声かけたし。ごめん、思い出せないや。だって声をかけると皆、付いて来るんだもの」
だが、キレる寸前の不良達に囲まれた三能は怯むどころか、邪気を放ち始める。
三能の足下には倒れる不良達がいた。
「適正の問題かと思っていたけど、これだけ試して駄目なんだ。人間を養分にするのは無理ってことか。そろそろ限界かな。仕方ない、夜を待つか」
夜、良守は怪しい三能と親しくする時音を心配する。
この後、烏森学園に向かう良守と時音は普段と違う異変を感じ取る。
「あの三能って教師なんだけど…」
「そう、あんたも気づいていたの。私、ずっと目をつけてたんだけど」
ずっと目をつけていたという言葉にショックを受ける良守。
「生徒にも被害出てるし、こんなことならもっと早く行動起こせば良かった」
時音と三能のラブラブを想像している良守。
そして学園には背中に三匹の白蛇を纏った三能の姿があった。
「あら、そちらから現れて頂けるなんて光栄だわ、三能先生」
「何だ!?こいつ」
「目をつけてた通り、普通の人間じゃなかったようね。昼間、生徒を襲ってたのはあんたね。何が目的?」
「ああ、養分になるかと思ったんだけど人間は駄目だ。でも君達は少し違うのかな。ま、とにかく夜を待った甲斐はあったよ。いいのがまとめて来てくれた」
その直後、一匹の白蛇が良守と時音に襲い掛かる。
「へぇ~面白い術を使うな。でも、取り憑くならやっぱり妖かな。人間は大して進化しないし」
三能は斑尾を狙ってくる。
良守は反撃するが、白蛇に結界の成形を邪魔されてしまう。
良守は一度に全部を囲うのは無理と判断し、白蛇の一部を結界で囲む。
すると、三能はダメージを受け、蛇と三能が繋がっている事が判明する。
三能は異能者だったのだ。
この後、妖の臭いに気付いた白尾は一匹の白蛇に寄生する妖・傀儡蟲を発見する。
「良守、一秒でいい、その蛇の動き、止められる?いいから!!」
良守が白蛇の動きを止めた瞬間、時音は傀儡蟲を結界で囲んで滅する。
すると、三能は生徒に危害を加えた事を反省するのだった。
「悪いのは妖であって、先生のせいってわけじゃ」
「つまりあいつはあの蟲に操られてたってことか?」
「だろうね、あれは本来妖にしか寄生できない蟲なんだけどね。あの男がたまたま異能者だったから…」
「蛇を介して取り憑かれちまったってわけか」
「そういうこと。私ももう少しで危なかったわぁ。美しいって罪~」
百合奈は式神札を魔除けとして持つことにします。
「何かあった時は墨村くんが退治してくれるって言ってたし、もう安心」
三能は時音に僕の女神だと言うのだった。
第9話完
次回、「式神チョコバトル」