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テーマ:アニメあれこれ(25949)
カテゴリ:特命戦隊ゴーバスターズ
武装錬金の第10話を見ました。
第10話 君と俺は相性がいい 体育館 「申し出、受けてくれて嬉しいわ。私達は誰の手も借りたくない」 「お前達は日頃、人望に厚い。その人望を罠として利用すれば一晩で何人、何十人を簡単に犠牲にできる。敵と分かった以上、早急に始末を付ける。当然だろ」 「あらあら、でも守衛さんの最後の見回りまで後30分は待って下さいね。その後で防犯システムをちょっと弄れば後はもう人目を気にすることなく心置きなく戦えます」 「顔色が悪いぞ。それで戦えるのか?君が言っていた、『強くなれるだけ強くなりたい』、人に害をなす敵と戦う戦士の言葉だ。あの言葉は偽りか?」 「偽りなんかじゃない、本気だ。でも俺は秋水先輩を頼れる先輩だと思ってた。戦う相手じゃない、守るべき人だと思ってた」 「そうね、確かにさっきは守ってくれたわね。ありがとう。でも、ごめんなさい」 「俺達は君の力など必要としていない。必要なのは望みを叶えるための力」 互いの正体を知り、驚くカズキと早坂姉弟。 だが早坂姉弟に迷いはない。 守衛の巡回が終わった。 「はい、OK。少し眠っていて下さいね、セキュリティさん。これで12時までの4時間、この学校は窓が割れようと、火事が起ころうと、人が死のうと異常なし」 「何か凄くいい加減な巡回だな」 「やる気のない人間の仕事などあんなものだ。君もそうだ。やる気のない戦士の力などたかが知れている。あの姉弟と戦うのが嫌なら帰れ」 「戦うよ。ホムンクルスから人を守るため、俺は戦士になるって決めたんだ」 「そうしてもらえると嬉しいよ。二人一度に倒せるこの機会を逃すのは後々俺達の不利になる。この面子のままで2対2。時間だ。し合おう」 「でも、まだ桜花先輩が…」 「君が姉さんのことを気にかける必要はない。どちらからでもいい、同時でもいい。先程の奇襲の分、先手は譲る」 「ホムンクルスの分際で武士道でも気取るつもりか!?」 「斗貴子さん、ここは俺に任せて。秋水先輩!!稽古の時と同じ1対1だ」 「早坂桜花が現れるまでだぞ」 初手をカズキに譲った秋水は日本刀の武装錬金・ソードサムライXを発動させる。 激しく激突する両者だったが、サムライXの煌めきは確実にカズキの身体を切り刻んでいく。 「カズキ!!」 「大丈夫、まだまだいける!!」 「そうだな、この程度で君が倒れるとは俺も思っていない」 校内の中を移動しながら戦うカズキと秋水、そして後を追う斗貴子。 カズキへの奇襲を庇う斗貴子。 「姉の方は奇襲戦法がお好みか!?ならそれでいい。それでこそホムンクルスだ。屋上か。カズキ、こっちは暫し任せる。私は姉を黙らせる」 「思ったより高性能なデスサイズだな。それでは姉さんに届くまい。さぁ、試合を続けよう」 カズキの必殺技も、秋水にエネルギー系の攻撃は効かない。 「無駄だよ。直接触れずとも武装の一部にさえ刀身が触れればエネルギーは勿論、そのエネルギーによって生み出された衝撃をも吸収する。エネルギーを絡めた攻撃は全てソードサムライXの前では無力と化す。どうやら本当に君と俺は相性がいい」 「つまり、後は本人同士の力のみで真っ向勝負ってことだな」 「その通り。純粋に刀対槍の勝負」 「降りろ、そこは私の特等席だ」 「あら、そうでしたの。でも今度はあなたを狙い撃ちするための私の射撃台です」 寄宿舎の管理人であるブラボーはカズキと斗貴子が帰ってきていないと聞く。 斗貴子は桜花の攻撃を全てバルキリースカートで弾き返していた。 「攻撃はもう少し考えてしろ。これでは痕跡が増える一方だ」 「あら、証拠そのものが残らなければ大抵は大丈夫ですよ。第一、これから死ぬあなたが心配することではありません」 《アーチェリーの武装錬金。特性は精密高速射撃。だが、それだけではあの右手のパーツの説明がつかない。何かしらもう一つ隠し手があるとみるべき》 「デスサイズの武装錬金。特性はマニュピレーターによる精密高速機。私の武装錬金とちょっと似てますね」 斗貴子の武装錬金のアームの一つが破壊されてしまう。 「けれど私のこのエンゼル御前の方が少し上等です」 「贓物をブチ撒けろ!!」 高く飛び上がった斗貴子は桜花の攻撃を諸共せずに向かっていく。 手足は捨て、急所だけを守る斗貴子を桜花は撃ち落すことが不可能となった。 桜花は武装を解除し、逃げに入った。 「十四斬、随分と耐えたな。武藤、君に感謝する。君とのこの一週間の稽古のお陰で俺は強くなれるだけ強くなった。そして、君のこの死のお陰で俺はついに望みを叶えるまで後一歩のところまで辿り着いた。一人で逝くのは寂しかろう、黄泉路の入り口で少し休んでいろ。すぐにもう一人、津村斗貴子を送ってやる」 「はぁはぁはぁ…俺はまだ死んでいない…。斗貴子さんだって死なせない!!」 「何故生きている!?致命傷は十四ヶ所だぞ」 「秋水先輩だけじゃない。俺だって先輩とのこの一週間の稽古のお陰で今、強くなれるだけ強くなったんだ」 「ギリギリ紙一重で避けたか。だがそれでも身体能力は一段も二段も俺の方が上。もしかして、武藤、君は他にも!?」 「毎晩、錬金の戦士としての基礎訓練を継続中!!」 「俺の倍の鍛錬を積んでいたか。道理で俺の倍、伸びるわけだ」 「俺は仲間の中で一番未熟だから一番頑張らないとね。秋水先輩、さっき言ってた望みって何なんだ!?先輩は強くなれるだけ強くなりたいのはその望みを叶えるためなんだろ!?人間辞めてまで叶えたい望みって何なんだ!?」 「俺の望みじゃない、俺の姉さんの望みだ。知りたいのなら教えてやる。ただし…君のその槍でこの刃を凌ぐことができたらな」 そしてついに秋水が放った渾身の逆胴を受けてしまうカズキ。 しかし武装解除したカズキの核金で攻撃を受け止め、武装錬金を再発動して、ランスで秋水の身体を貫く。 身体を貫かれた秋水の姿を見た桜花は怪我をしている秋水に向かって矢を射る。 すると刺さった矢を通して秋水から桜花に傷が移る。 傷を半ばくらいで分け合って、ふらふらになった2人がそれでも互いを求めるように1歩1歩近付いていく。 「姉さん…」 「秋水くん…」 しかし二人はホムンクルスであるならば自動的に傷が回復するはず。 二人はホムンクルスではなく、は生身の人間だったのだ。 「信奉者か」 「何それ?」 「君には話していなかったな。信奉者とはホムンクルスに忠誠を誓った人間共のこと。いくらホムンクルスが単体で人間を凌駕すると言えども、一人で人間社会に潜んで生息するのはなかなか難しい。人を食う度に錬金の戦士に索敵されやすくなり、発見されればほぼ100%始末する。そこで大抵はLXEのような共同体を形成するのだが、その時、一番下に組み込まれるのがこいつら。権力や財力のある者はその力を提供し、何もない者は労働力となって奉仕する。信奉者はホムンクルスに会う時、その下で働く時、このペイントをする。誤って食われないようにするための取り決めとの話だが、これで決まりだな」 「秋水先輩、桜花先輩、何で!?」 「逆胴を破ったら話すと確かに約束したな。俺達の望みとはホムンクルスとなって二人だけで永遠に生きていくこと。健やかなる時も病める時も」 「喜びの時も、悲しみの時も」 「富める時も」 「貧しき時も」 「これを愛し、これを敬い」 「これを慰め、これを助ける」 「「死が二人を別つまで…」」 手と手を重ねる秋水と桜花。 第10話完 次回、「死が二人を別つまで」 武装錬金vol.1 初回限定生産 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 7, 2006 08:45:24 AM
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